

23日は、1年で最も暑いとされる二十四節気の『大暑』。全国で40度以上の“酷暑日”をとなったのは、三重、愛知、岐阜、静岡の7地点で、今年最多を更新しました。
【画像】2日連続“酷暑日” 桑名市で生活に異変 全国でも搬送相次ぐ
“危険な暑さ”で死者も
熱中症が原因とみられる死者も出ています。
栃木市では、午前中に田んぼへ出かけた69歳の男性が戻らず、妻が探しに行ったところ、倒れていました。徳島県牟岐町では、61歳の男性が、裏庭で倒れていました。
熱中症疑いで…“救急要請”増加

三重県の桑名市・四日市市・菰野町を担う消防指令センター。ここ3日間、通報件数が増加しています。
午後3時半ごろ、果樹園で農作業中の男性が倒れたと、同僚からの通報です。

通報者
「50代」
消防
「熱中症の症状なんですね」「歩くことはできそうですか」
通報者
「できないです」
消防
「救急車、そちらに走ってますので。パラソルとかで日陰をつくって涼しい環境をつくってあげてください」
消防指令センター員
「全身がつっぱる筋肉症状があるので、熱中症ではないか」
午後3時からの1時間で、通報が16件。そのうち、熱中症疑いで搬送された患者が4人いました。

三重北消防指令センター 一色博樹さん
「高齢者が多いと感じます。外で作業を長時間、続ける人や、中高生が部活などで、無理やがまんして、熱中症になってしまう。警戒感を持って、勤務するようにしています。外出時間を調整して、涼しい時間帯に行動していただく。エアコンをしっかり使って、上手に過ごすのが良いかと思います」
高齢者見守り中も“危険な事例”
東京都心も、今年最高の36.9度まで上昇し、熱中症の疑いで搬送された人が、午後9時までに、248人に上りました。
練馬区では、地域包括支援センターのスタッフが、高齢者の家の見回りを行っています。今月、パトロール中、病院帰りの道端で利用者が倒れているのを発見しました。

中村かしわ地域包括支援センター 寺分千春さん
「(Q.どんな点を確認している)(玄関を)開けたときに涼しいかどうか。空気がもわっとしていたら、エアコンを使っているか声掛け」
暑さを感じにくくなっている高齢者が、冷房を使わずに過ごしているケースが危険だと警戒を強めます。
見守る側も注意が必要です。去年までは1人でしたが、この夏は2人体制で、健康状態を確認し合いながら活動します。

中村かしわ地域包括支援センター 寺分千春さん
「電気代が高いのでつけたくないという声もよく聞きます。私たちも厳しいです。なので、高齢者はもっと厳しいのでは」
“いつもの景色”に異変 朝市が…
全国で最も早い時間から“酷暑日”となった三重県桑名市。
普段なら朝から多くの人でにぎわう有名な朝市ですが、23日は、人通りがまばら。

商店の店員
「(Q.人通りは)いつもより少ない。半分だね」
根昆布を買いに来たという客。自転車を2キロ漕いで、やってきたそうです。
買い物客
「(Q.完全防備ですね。ヘルメットされていて、帽子もマスク、そして、タオルまで。紫外線対策で)はい。(Q.これだけの暑さって)初めてね」
商店の男性
「(Q.この暑さのなかで、出店の難しさは)それは商品の管理。(Q.管理で心がけていることは)とにかく日陰で」

朝6時からシートを広げて日陰をつくりました。
新鮮な野菜を扱う店は、あまりの暑さに、時間を早めて店じまいしました。
商店の店員
「きょうはだいぶ早い」
出店を断念する店舗もあったそうです。
猛烈な暑さ“名産”にも影響
桑名は40.7度に達し、観測史上1位を更新しました。

猛烈な暑さの影響は、ここにも。
対策を強化するのは、名産のハマグリ問屋です。いま、国産のハマグリは、流通量の10%ほど。貴重なハマグリは江戸時代から続く産地、桑名で守られています。
海で獲られたハマグリは、16度のプールで出荷を待ちます。

マルヨシ水産 水谷隆社長
「水温は16度。一番、ハマグリに良い温度かなと、長年の経験で。水温がなかなか下がらないので、電気代は例年よりかかっています」
水温を保つための電気代は月40万円ほど。10年前に比べ、倍になったそうです。

マルヨシ水産 水谷隆社長
「こんな長い、3日間続くようなことは、今まで経験ないです。いつも(ハマグリに)語り掛けている『がんばれよ』と。これ以上、暑くならないで、このくらいにしてもらわないと。(Q.ハマグリには限界)限界やろうね」

23日、全国で、“酷暑日”が7地点、“猛暑日”が282地点。観測史上、最高気温を更新した場所も多くあります。
24日も“酷暑日”が見込まれていて、警戒が続きます。
