
日本国内で流通する「Made in Japan」の洋服の割合が、過去最低の1.1%になったことが分かりました。今後割合はさらに下がるとみられます。
国内流通は「1%」過去最低
23日、都内にある創業67年の「マーヤ縫製工場」を訪ねました。従業員は7人、一日の生産数はおよそ20着です。この道26年の2代目社長は、時代の変化に合わせ、生き残りを図ってきました。
株式会社マーヤ 菅谷智社長
「昔は大量生産をしてアイテムも絞って、ジャケットならジャケットだけ作るというスタイルだった。今は数もすごく少なくなって、少量多品種生産に変わってきました」
以前は取引先を1社に絞っていましたが、「Made in Japan」の国内需要が減り、取引先を13社まで増やしました。
明治初期に建設された官営の富岡製糸場。その後、三井などの財閥が引き継ぎ、繊維産業が日本の近代化を支えました。
しかし、国内で流通する「Made in Japan」の洋服の供給は右肩下がり。先月発表された統計で過去最低の「1.1%」になったことが分かりました。
市販の洋服のタグを見てみると、並ぶのは、海外の国名ばかり。現在は、全体の54%が「Made in China」です。
高い技術力で海外へ活路
「Made in Japan」の洋服の需要は、海外にシフトしています。
服飾専門家 しぎはらひろ子さん
「現在生き残っている優れた国内工場は、海外からの受注がいっぱいになっているというのが現状」
手作業ならではの繊細さと、蓄積された技術。大量生産には真似できない魅力があります。
菅谷社長
「もっと技術を磨いて、海外ではまねできない物作りをしていく。唯一残れる道だと思っています」
株式会社マーヤ 専務取締役 菅谷正さん
「半分以上は海外で販売できるようにしないと、長い目で見ると厳しいのかなと思って」
すでにフランスからの発注が入っているといい、今後の海外需要に対応するため、新たに若い社員を採用していく方針です。
「機械があれば作れるものではなくて、人がいて初めて形になるので。続いてきたものをなくしたくない」
わずか「1%」という「Made in Japan」の国内流通量は、今後さらに下がるとみられます。
しぎはらひろ子さん
「安い価格のものを使うか、高価な服を大切に着ていくか、二極化にどんどん進んでいく」
「誰がどんな技術でこの服を作ったかという、職人の物語を見える化して、なぜこの価値なのかを消費者に伝えるということが大切」
(2026年7月24日放送分より)
この記事の画像一覧
