トランプ大統領がピックアックス山の地下核施設へ攻撃予告 イランは地下施設に温存か…ミサイルの脅威

トランプ大統領がピックアックス山の地下核施設へ攻撃予告 イランは地下施設に温存か…ミサイルの脅威
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 トランプ大統領が、地下核施設の存在が疑われる「ピックアックス山」を近く攻撃すると予告し、イランは猛反発している。イランは各地に張り巡らせた地下施設にミサイルを温存し、攻撃能力を向上させていると指摘されている。

【画像】イランでウラン濃縮が疑われた核施設

地下核施設を攻撃か トランプ氏の狙いは?

 まずは、ピックアックス山を巡る動きを見ていく。新たな攻撃目標に急浮上している。トランプ大統領の狙いは、どこにあるのか。

標的として浮上した背景は?
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 地下核施設の存在が疑われているピックアックス山。イラン中部ナタンズの核施設の近くにあるが、トランプ大統領は21日、「あの一帯をおそらく近いうちに攻撃する」と述べた。

 ピックアックス山の衛星写真を見ると、複数の地下への入り口が確認でき、科学国際安全保障研究所は、地下100メートルの深さに核施設を建設中だと分析している。

 一方、イラン外務省報道官はSNSで「核開発は実施されていない」と否定している。

 CNNによると、実はイランは2020年、このピックアックス山に建設を始めた施設について、IAEA=国際原子力機関に、将来的に核燃料製造用の遠心分離機を組み立てる施設だと申告していた。

イランでウラン濃縮が疑われた核施設
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 ただ去年6月、アメリカが近くにあるナタンズの核施設などを攻撃した際にも、攻撃対象にならなかった。なぜ今、標的として浮上したのか。

 AFP通信によると、去年6月、アメリカ軍がナタンズなど別の地下核施設に複数のバンカーバスター(地下貫通弾)を投下した。これを受け、イラン当局はナタンズ付近にあるピックアックス山のさらに深い層への施設設置を計画したという。

 また、ウォール・ストリート・ジャーナルによると、イスラエルの情報機関の分析として、去年秋、数千基のウラン濃縮用の遠心分離機がピックアックス山のトンネルに移されたという情報をアメリカに伝えたという。

 AP通信によると、アメリカ当局は地下の施設まで届かせるために、バンカーバスターを2発連続で使用することを検討しているという。

若い兵の死…トランプ政権の認識は?

 イランは地下施設にミサイルを温存し、攻撃能力を向上させていると指摘されている。イランのミサイル攻撃で、アメリカ軍の兵士に死者が出ている。

トランプ政権のミサイル開発に対する立場は
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 トランプ大統領は21日、自身のSNSに過去の戦争の期間と死亡したアメリカ軍兵士の数を比較するような投稿をした。

 投稿では、過去の5つの「戦争」で数千人、数万人の死者が出たことを伝える上で、イランとの戦闘は「戦争」ではなく「軍事紛争」と表記。死者は4カ月で18人だとした。

 そして翌22日には、イランとの戦闘で死亡した兵士4人の遺体の帰還式に出席した。

 CNNによると、このうち3人は3月以降、イランの攻撃によって死亡した初めての兵士。17日、ヨルダンのアル・アズラク米軍基地をイランの革命防衛隊がミサイルとドローンで攻撃した時に死亡した兵士だという。

 ミサイルによる死者が出てしまったことになるが、トランプ政権はイランのミサイル開発に対し、どんな立場を取ってきたのか。

 先月、アメリカとイランが署名した戦闘終結に向けた覚書には、ミサイル開発への言及がなかった。

 また、この覚書を署名した直後には、弾道ミサイルについて「他の国が保有しているのに、イランだけが持たないというのは少し不公平だ」と述べ、保有を事実上容認する考えを示した。

 そして、15日のFOXビジネスによるインタビューでは、イランの革命防衛隊は兵器能力の91%を喪失したと述べ、ミサイルも大幅に減少したと強調した。

イラン地下施設 本当の実力は?

 ミサイルへの警戒が薄れていたとも取れるが、イランではミサイル開発においても、地下施設が重要な役割を果たしていたという。

中長距離弾道ミサイル「カイバル・シェカン」とは
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 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、イランが保有する中長距離弾道ミサイル「カイバル・シェカン」は、2022年に運用が開始されたミサイルで、射程は最低でもおよそ1450キロ。固体燃料式で防空網を回避できる性能を持つと、イラン側は主張している。

 軍事アナリストによると、地下施設に保管されていた「カイバル・シェカン」が米軍基地への攻撃に使われた可能性が高いという。

 また、アメリカのDIA=国防情報局はレポートで、イランは国内全域に地下施設網を建設している。

 民間防衛産業、装備保管庫、核開発施設を地下に隠蔽(いんぺい)・保護している。ミサイル関連の地下施設においては、兵器の配備・貯蔵・発射装置まで設置されていると指摘している。

 地下ミサイル施設とは、どのようなものなのか。

 去年3月にイランメディアが公開した映像を見ると、2人の軍幹部が地下施設を視察している。通路は、大型の車両が悠々と通れるほど広い。

 その通路には無数のミサイルがずらりと並んでいるが、ミサイルの種類までは特定できないものの、先日ヨルダンの米軍基地に対する攻撃に使用されたとみられる「カイバル・シェカン」も含まれているという。

 さらに、軍幹部の2人がイスラエルの国旗を踏みつけながら歩いている様子も映っている。

 改めて地下施設とは思えない空間が広がっているが、この広大な軍事施設が地下に張り巡られていることが分かった。

停戦期間に地下ミサイル施設を再建か?

 アメリカやイスラエルは、すでにこれまでイランの地下施設に空爆を行ってきた。ただ、停戦期間中に再建されていたようだ。

トンネル入り口69カ所のうち50カ所が修復
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 アメリカとイスラエルは、2月の戦闘開始直後から地下トンネルの入り口を埋没させたり、周辺道路を破壊することで地下施設へのアクセスを制限し、イランのミサイル戦力を無力化するため作戦を取ってきた。

 例えば、イラン南西部のミサイル基地を捉えた写真を見ると、戦闘が始まる前の去年12月にはトンネルの入り口のようなものが確認できる。それが、空爆が始まった後の今年3月には、入り口が破壊されたように見える。

 ただ、一時停戦から3日後の4月10日、別の施設を捉えた写真では、工事車両などによって地道ながれき撤去作業が行われていた。

 CNNによると、停戦後からの7週間でミサイル関連地下施設18カ所にあるトンネル入り口69カ所のうち50カ所が修復されていることが確認できたという。

 つまり、イラン側は停戦期間に急いで復旧作業を行い、施設の機能を回復させていたとみられる。

(2026年7月24日放送分より)

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