
新米を育てる田んぼをクマが猛スピードで駆け抜けていきます。本来、出没が減る傾向にある猛暑の時期になぜクマによる被害が相次いでいるのでしょうか。
「すごい迫力」
撮影者
「7月3日午前10時すぎ、岩見沢市東部丘陵地域の山で、仕掛けていた箱わなにヒグマがかかったと連絡を受けてやってきた。箱わなの中には子グマとみられるクマが1頭かかっている。結構暴れている」
今月、北海道岩見沢市で、体長1メートルほどの子グマが箱わなにかかります。
地元の情報紙の編集長が猟友会から連絡を受け、車の中から撮影しました。
ヒグマを撮影
週刊みなみ空知 末永直樹編集長
「非常にうなり声をあげて、小さくてもすごい迫力だなと。襲われたらひとたまりもないと、恐怖心をかきたてられた」
「爪はやっぱり鋭い。ひっかき回されたら、たまったものではない」
水田を疾走
秋田県では先週、住宅街の田んぼにクマが現れます。新米の「あきたこまち」が育つ田んぼのあぜ道を、クマが猛スピードで駆け抜けていきます。
田んぼにクマ出没
みずほライス 熊谷賢社長
「パトカーに追われるように(クマが)我々のいるほうに逃げてきた。『これはやばい』と軽トラックの中に隠れた」
夏にクマが出没することに、コメ農家は驚きを隠せません。
「(Q.夏にクマ目撃は?)ないです。食べ物がないから出てくると思う」
連日、猛暑日の厳しい暑さとなっている富山市でも23日、最高気温35.5℃を記録する中、田んぼにクマが現れ、住民が撮影しました。
クマは住宅街の中を通った後、田んぼを横切って山のほうへ逃げていったということです。
クマを目撃 近隣住民
「自宅の前から来た。夫が草刈りをしていた。後ろを振り返ったら(クマが)ひょこひょこついてきた」
クマを目撃・撮影 近隣住民
「驚いた。直に(クマを)見たのは初めて。5~6分遅かったらクマと鉢合わせていた。間一髪」
散歩中に“鉢合わせ”
24日、番組の取材班は、隣の石川県へ。
先月、散歩中にクマと鉢合わせて、襲われた男性に話を聞きました。
クマに襲われ大けが
山下修さん(80)
「ここから(クマが)おりてきたと思う。クマが暴れて柵の上をのぼろうとしていた。『やばい』と思って、こっちを向いて走った」
体長1メートルほどのクマを目撃した後、すぐに走って逃げると…。
「この辺でちょっと見た、クマがフェンスを乗り越えてきた。そして、だーっと(向かってきた)」
「(Q.後ろから?)見たら(クマが)向かってきたので、田んぼの中に入ろうと思った。田んぼに入ってもダメだと思い、すぐそこで飛びつかれた」
「(Q.どんな感じで?)ドーンと(クマが来て)。倒れてしまって、倒れたまま」
山下さんは、クマにかまれたり、ひっかかれたりして頭や顔などに大けがをしました。
「ここもやられてしまい(病院で)縫った。いまだに自分の手の感じがしない。小指だけなんとか」
1カ月経った今も、通院を続けています。
「大声で『助けて』と。あそこに夫婦がいて、夫がここに来て『救急車頼む』と言った。あの時は怖かった、もう命はないと思った」
なぜ?猛暑に相次ぐ出没
近年、クマの出没数は、異常だった去年を除くと、繁殖期である初夏に比べて真夏の時期は、減少する傾向にあります。
ただ、「異常な暑さが続く今年は油断できない」と専門家は指摘します。
岩手大学 農学部
山内貴義准教授
「猛暑でクマの行動が読めない。まだ科学的には証明されていないが、猛暑や雨不足、異常気象になると山の果実の生産量に影響する。実を食べられる最適の時期が暑くなるのが早くなっているので、前倒しになってきている。地域によっては、期待していたエサ資源が食べられずに、出没が増えている可能性はある」
(2026年7月24日放送分より)
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