
東海地区では連日の酷暑日となっています。そうした中、薄さ0.2ミリほどのシートが暑さ対策としてさまざまな場所で活用されています。
【画像】熱を95%反射 残った熱も赤外線に変換 スペース・クールの仕組み
注目集める「新素材」
24日に全国で「酷暑日」となったのは、岐阜県の美濃と三重県の桑名の2カ所。どちらも3日連続の40℃は史上初です。
関西の夏を彩る「天神祭」も、経験したことないような暑さが襲います。
カステラ屋台の店主
「暑い暑い。もう本当に困るな、これだけ暑かったらな」
こうした中、貼るだけで温度を下げる、日本生まれの“新素材”が注目されています。
連日の命に関わる暑さは、“機械”にとっても耐え難いものです。一般的なエアコンは、国の規格(JIS)で、外気温が43℃まで耐えるように設計されていますが、それ以上になると、エアコンの効きが悪くなるといいます。
いかに周辺の熱を下げるか、日本生まれの“ある素材”が注目されています。
スペースクール 宝珠山卓志共同創業者
「ゼロエネルギー(電力も使わず)で、太陽光の入熱をチャラにできる素材なので、貼るだけです」
厚さ0.2ミリのシート。その名も「スペース・クール」です。見た目は“普通の紙”ですが、建物の屋上や、屋外の電気設備に貼り付けるだけで、“温度を下げる”効果があるといいます。
炎天下の屋上が10℃低く
実際に、都内で使っている場所に行ってみました。
東京都交通局の担当者
「こちら一面、白くなっているのがスペース・クールで(貼り付けて)施工したもの」
試しに、サーモカメラで見てみると…シートが貼ってない壁面は、黄色で50℃を超えていますが、シートがある屋上の床部分は、10℃ほど低くなっています。
一体、どんな仕組みなのでしょうか?
宝珠山共同創業者
「熱を宇宙に逃がしやすい特性の素材でつくっている。スーッと熱が宇宙に逃げていく」
通常、太陽の熱が建物などに集まって、吸収され、建物の内部が暑くなります。一方、このシートは、多層構造になっていて、集まる熱を95%反射することができます。さらに、反射されずに残った熱も、赤外線に変換して宇宙へ逃がすことができるので、電力を一切使わず、温度を下げることができるのです。
横浜市にあるJR「山手駅」でも、ホームドアにこのシートが使われています。
違いは、一目瞭然。気温の上昇で、熱による“誤作動”を防ぐ目的です。
最近では、「日傘」にも応用。一般的な日傘と比べると、数分間差していただけでも、5℃ぐらい温度が変わることが分かりました。
宝珠山共同創業者
「この素材が地球を救えるかもしれないと思っているので、いろいろな所に普及させたい」
(2026年7月25日放送分より)
この記事の画像一覧
