
倒産件数が過去最多を更新するなど、飲食店を取り巻く環境が厳しさを増しています。そんな中、飲食店での経験がなかったにもかかわらず、生成AIのChatGPTとともにレシピを考案し、人気となったハンバーガー店を経営する男性を取材しました。
前職はトラック運転手
都心から車でおよそ2時間、千葉県館山市の海沿いに店を構える「伏姫BURGER」。
看板メニューに使われているのが、房総半島南部の安房地域で育てられたブランド牛「里見伏姫牛」です。
幅広い世代に楽しんでもらえるよう、パティには豆腐などを練り込み、やわらかく食べやすい食感に仕上げています。
おととしのオープン以来、月平均およそ1000個を売り上げるほどの人気です。
客
「うまい、おいしいです。食べ応えがあって、コクがあって、おいしいです」
「野菜がいっぱい入ってて、チーズがとろとろしてておいしいです」
店長を務めるのは、64歳の高橋昌行さん。4年前までトラックドライバーとして働いていました。
高橋さんは転職して、酪農に携わることになりました。そこで、ハンバーガー店の立ち上げを任されました。
「社長と面談をして、ハンバーガー店をやりたいという話がありまして、料理できる?って言われたんですけど、家で作るくらいですかねみたいな話をしまして。でも、やってみたいという話で始まった感じ」
AIがレシピ 絶品バーガー
そんな、飲食店での調理経験がなかった高橋さんがレシピ作りに活用したのが、生成AIのChatGPTです。
「相談する人もいない中で、ChatGPTと二人三脚でレシピの試作を重ねた。試作の期間は長いんですけど、(レシピの)ベースを作ったのは、多分1週間もかかってない」
しかし、生成AIが最初から完璧なレシピを提案してくれたわけではありません。試食と味の改善を20回から30回ほど繰り返し、現在のパティが完成しました。
実際にChatGPTを使って、私たちの目の前で新しいメニューを考えてもらいました。
「菜の花カルボナーラ。いけますね!確かに(館山は)菜の花(の旬)が早いんですよ。もうこれ採用!これは自分も驚いた。賢いな君!」
レシピの提案まで、わずか16秒。高橋さんも驚く、地元の食材を使ったメニューが提案されました。
AI活用で少人数でも新事業
東京商工リサーチによりますと、今年上半期の「飲食業」の倒産は509件。1997年以降、上半期として初めて500件を超え、過去最多となりました。
飲食店を取り巻く環境が厳しさを増すなか、高橋さんはAIを活用することで、少人数でも新たな事業に挑戦できると話します。
「人間の“役割”と豊富な“知識”を持つAIの相乗効果で、新しいサービスやメニューが生み出せる世の中になったのかな。ほんとに少人数でAIと相談しながら、外部に発注しなくても大体自分でできちゃうというところも大きいかなと思います」
(2026年7月27日放送分より)
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