
国内に少なくとも10万人の患者がいるとされる「気管支拡張症」ですが、認知度は2割に届きません。暑さによる脱水で症状が悪化しやすい、この時期に注意が必要です。
4~5割は原因特定できず
20代
「(Q.気管支拡張症を知ってますか?)知らなかったです」
60代
「どういう症状なんですか?」
長引くせきや痰(たん)。夏風邪が長引いているだけかと思いきや、その症状、実は別の病気かもしれません。
複十字病院 呼吸器内科 森本耕三医師
「病名としては気管支拡張症。いろいろな炎症のタイプがあって、それ(炎症)を抑える薬で治療していきましょう」
気管支拡張症の患者(70代)
「少しでも長く生きたいと思うので、これからもよろしくお願いします」
東京・清瀬市にある複十字病院。全国でも珍しい、気管支拡張症を専門に診療する外来があります。
気管支拡張症の患者(70代)
「せきと痰と息切れ、それが一番苦しいですね」
「せきをしていると、やっぱり寝にくい」
気管支拡張症は、肺へ空気を送る気管支が何らかの原因で広がり、元の状態に戻らなくなる病気です。
広がった気管支には痰がたまりやすくなり、細菌感染や炎症を繰り返すことで症状が悪化します。
森本医師
「肺というのは黒っぽく写ります。気管支拡張症の患者は、気管支がずっと広がって、周りに炎症が起こって、白い部分が見えている」
「重症の肺炎のような病態になっている方は、入院して治療を行うこともある」
原因は結核や肺炎で気管支が傷つくことや、免疫の異常などさまざまありますが、原因を特定できない患者が4割から5割いるとされています。
夏警戒 脱水で症状悪化も
夏の時期は特に注意が必要です。
森本医師
「夏場は脱水になりやすいので、痰の粘り気が上がってしまって、(痰が)出しづらいと訴えられる方もいますので、適度な運動と水分補給を推奨しています」
国内に少なくとも10万人の患者がいると推定される気管支拡張症。この病院には2000人以上が通院しています。
しかし、民間企業の調査では、気管支拡張症の認知度はわずか2割弱です。患者の多くは、高齢の女性だといいます。
森本医師
「だいたい60代後半から70代が一番多い」
「当院の場合、8割は女性なのかなと思う」
気管支拡張症となり、気道から緑膿(りょくのう)菌が検出された70代の女性。階段を上がるだけで息苦しさを感じていましたが、病気が分かるまでに数年かかったといいます。
気管支拡張症の患者(70代)
「検診を受けた時に肺に影があると結果が出て、それが初めて」
治療では薬に加え、呼吸のリハビリなども行い、症状を和らげながら、病気の進行を抑えることを目指します。
早期診断から治療へ重要
「年のせい」「風邪が長引いているだけ」と見過ごしてしまう人も少なくないという気管支拡張症。
森本医師は、早期の治療につなげることが重要だと指摘します。
「以前からせき・痰がある。風邪を繰り返している。数カ月、症状が続いている方は検査を受けていいと思います」
(2026年8月4日放送分より)
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