
スペインなどで太陽が月に完全に隠れる皆既日食が見られました。ヨーロッパ本土での観測は27年ぶりです。イギリスやフランスなどヨーロッパ各地でも部分日食が見られ、多くの市民らが空を見上げました。
(ロンドン支局 立田祥久 パリ支局 辻村周次郎)
【画像】「ざる」で観察する人も 熱波の欧州本土で27年ぶり皆既日食 パリ、ロンドンでも部分日食に歓声
スペインで皆既日食 「山火事に巻き込まれないように」
日食は現地時間の12日夕方から始まりました。
こちらはスペインで観測された皆既日食の画像です。太陽の光が月の影から漏れて輝く「ダイヤモンドリング」も現れました。
スペインは熱波にともない、乾燥と山火事の被害に悩まされています。地元紙の一部は、「皆既日食をみようと郊外に行く場合は、山火事に巻き込まれないように注意を」と呼び掛けています。
皆既日食はアイスランドやグリーンランドでも見られました。
エッフェル塔やロンドン中心部でも…
パリでは、日食が始まる1時間以上前から、エッフェル塔近くの橋の上に大勢の見物客が続々と集まり始めました。日没前とはいえ日差しが強いため、橋の欄干の陰に身を寄せて待つ人の姿も見られました。
太陽と月が重なる割合が増えるにつれて徐々に辺りが薄暗くなり、そして、日食がピークを迎えた瞬間、あちこちから歓声が沸き起こりました。
家族5人で見に来たという17歳の姉と14歳の弟は、「とても珍しい現象を生きているうちに見られて最高です。感動しました」と興奮した様子で話しました。
ロンドンでは太陽のおよそ9割が隠れる部分日食が見られました。丘に集まった人たちは太陽を直接見ないように日食グラスをかけたり、ざるの穴に光を通して白い布に投影させたりと、あの手この手で観察していました。
こうしたなかイギリスの大手電力会社は、日食が起こる時間に太陽光発電が減り電力がひっ迫するおそれがあるとして、利用者に節電を呼びかけました。
国立天文台によりますと、日本で皆既日食が見られるのは2035年9月2日です。
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