
千葉県を中心に局地的に豪雨が降り続きました。千葉市の雨量は観測史上最も多く、半日で平年の8月に降る雨の3倍に達しました。さらに県内では、短時間に大雨をもたらす『線状降水帯』が3回発生、『記録的短時間大雨』の発表は25回にも上りました。この異例の豪雨は、上空のある現象が引き起こしていた可能性があります。
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13日午後6時過ぎの千葉市中央区。1時間あたり115ミリと大雨ではありましたが、車はまだ普通に走行できる状態でした。午後6時46分、千葉市に記録的短時間大雨に関する速報が出ます。その10分後、路面に水がたまり始めました。レベル5大雨特別警報が発表された午後7時半には池のような冠水に。午後8時には人の膝上にまで水位が上がってきていました。車も走行を諦め、緊急ターンする事態に。辺りでは雷が発生し、激しい雨が降っているのが分かります。
気象庁 細見卓也予報課長
「千葉、それから佐倉、3時間の降水量が観測史上1位の記録を更新。千葉市の8月1カ月の平年の降水量は115.7ミリ。これを上回る雨量が3時間で一気に降った」
記録的短時間大雨に関する速報が25回も出された千葉県。原因の1つは線状降水帯が発生したことですが…。
ウェザーニューズ局地解析予測センター 内藤邦裕気象予報士
(Q.千葉県の13日の雨雲は)
「典型的な線状の形ではない。形としては『バックアンドサイドビルディング型』。線状降水帯の停滞を発生させる形状となり、千葉県内で長時間停滞して記録的な豪雨をもたらした」

線状降水帯でよくみられるのが、バックビルディング型です。積乱雲が風に流される一方、後方で新たな積乱雲が次々と発生し、雨雲が列をつくります。一方の今回指摘されている、バック・アンド・サイド・ビルディング型は後方だけでなくサイド、つまり側面でも積乱雲が次々と発生し、発達するというものです。
京都府南部で2012年、甚大な被害が出た時もこの型だったとされていて、全国どこでも起きる可能性はあります。雨雲がどこで新たに発生し、どの方向へ広がるのかを細かく予測することは難しいとされています。
ウェザーニューズ局地解析予測センター 内藤邦裕気象予報士
「もっと西にずれて、山の方で発達させる計算をしていた予報モデルも多かった。ところが実際には、山よりもだいぶ離れて、東京湾の東部沿岸付近、房総半島、千葉県内を中心に停滞してしまった。海上から伸びている『シアーライン』のあたりが房総半島にかかっている」

シアーラインとは、風向きの異なる空気がぶつかる境目のことです。13日の日本列島は高気圧や台風、元台風からの風が吹き込んでいて、大気が不安定な状態に。上空の寒気や、台風からの非常に暖かく湿った空気の影響で積乱雲が発達し、停滞した場所が千葉県でした。発達した積乱雲を停滞させた要因として、関東地方の地形も関係しています。
ウェザーニューズ局地解析予測センター 内藤邦裕気象予報士
「シアーラインの一番北のへりのさらに北側を回り込んでいた東風が、関東西部の山にぶつかって変形して、強い北寄りの風としてぐっと下がってきていた。関東・東京湾西部で北風が強まり、組織化された積乱雲の停滞」
