
プーチン大統領の北方領土訪問への日本の抗議に反発し、ロシア外務省が日本の大使を呼び出しました。これまでの経緯をまとめています。
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武藤大使がロシア外務省へ

モスクワに駐在する武藤顕大使は18日朝、ロシア外務省の建物に入りました。
プーチン大統領の北方領土訪問への高市総理大臣や茂木外務大臣の「容認できない」とする抗議にロシアのラブロフ外相は「礼節の一線を越えている」などと反発していて、ロシア外務省は武藤大使にこうした考えを直接伝えるとみられています。
武藤大使はこれまで2日間にわたって呼び出しに応じず、ラブロフ外相は17日、「急に体調不良にでもなったのか」などと皮肉交じりに批判していました。(8月18日16:20更新)
玉木氏、政府の姿勢は「弱腰」

国民民主党 玉木代表
「現時点においては何も対抗策を打ってないということについては、領土問題に対する姿勢としていかがなものか。正直、今の政権の姿勢は弱腰に過ぎると思いますね」
玉木代表はロシアがウクライナ侵攻を続けるなか政府関係者をロシアに派遣したほか、人的交流として大学生らを派遣したことなど、高市政権の「融和的な対ロ政策」が今回の事態につながったと指摘しました。
北方領土上陸についてはロシアの駐日大使を一時帰国させるなど具体的な対抗措置を取るべきだと訴え、「与野党関係なく、我が国の領土、領空、領海を守るのは国の基本だ。政府には然るべき行動を強く求めたい」と強調しました。
そのうえで、政府に対して対ロ政策を見直して厳しい姿勢を示すように求めました。(8月18日15:10更新)
北方領土訪問“抗議”にロシア反発
ロシアのラブロフ外相は17日、プーチン大統領の北方領土訪問に対する高市総理大臣らの抗議について「礼節の一線を越えている」などと反発し、モスクワに駐在する武藤顕大使を呼び出したことを明らかにしました。
しかし、武藤大使はこの要請に2度にわたって応じず、ラブロフ外相は「以前は経済界の代表を連れて来るなど精力的な人物だったのに、急に体調不良にでもなったのか」などと批判を展開しました。
モスクワの日本大使館は「外交上のやり取りに関すること」として詳細は明らかにしていませんが、ロシア外務省は武藤大使が18日にも要請に応じる予定と話しています。(8月18日2:45更新)
ロシア外相、茂木氏に皮肉 対ロ政策を批判

ロシア国営テレビが14日に放送したインタビューでラブロフ外相は先月、マニラで開かれたASEAN(東南アジア諸国連合)外相会合の晩餐会での茂木大臣とのやり取りについて「『お会いできてうれしい』と声を掛けられた。立ち上がる間もなく握手すると彼は自分の席に戻っていった」などと明かしました。
茂木大臣はその後の会見で「二国間関係や地域情勢について話をした」と発言していましたが、ラブロフ外相は「これが『話をした』ということになるのか」と皮肉交じりに指摘しました。
ラブロフ外相は「安倍晋三氏はロシアとの協力が国益になると理解していた」と評価しつつ、その後の政治家はアメリカに追従していると日本の対ロシア政策を強く批判しています。
ロシアメディアは高市政権の防衛政策を批判しつつ、日本の敵対的な姿勢のためにプーチン大統領が領土交渉を終わらせたとする論調を繰り返し伝えています。(8月14日22:00更新)
ウクライナ外相「日本への侮辱だ」

ロシアのプーチン大統領が北方領土を訪問したことについて、ウクライナの外相は「日本に対する完全な侮辱だ」などと非難しました。
ウクライナのシビハ外相は13日、自身のSNSに「プーチン大統領による北方領土・択捉島への挑発的な訪問は日本に対する完全な侮辱を示すものだ」と投稿しました。
そのうえで、「威嚇し、緊張を高め、違法な占領を常態化しようとする意図的な試みだ」と強く非難しています。
また、ロシアによる外国の土地の占領や軍事化などの手法について「ウクライナは痛いほど知っている」と述べ、「ヨーロッパであれ太平洋地域であれ成功させてはならない」と訴えました。
さらに、日本への連帯を示し、国際社会に向けてロシアへの制裁強化を呼び掛けました。
また、アメリカ国務省の報道担当者は13日、ANNの取材に対し「アメリカ政府は長らく北方領土に対する日本の主権を認めている」としたうえで、「我々はインド太平洋地域の平和と安定を損なおうとするいかなる行動にも強く反対する」とコメントしました。(8月14日1:10更新)
高市総理「関係回復困難にした」

ロシアのプーチン大統領が北方領土を訪問したことに対し、高市総理大臣は「関係回復を困難にした」と強く抗議しました。
高市総理大臣
「今回の訪問は日本国内の対ロ感情を一層厳しくし、中長期的な関係回復を困難にしたと言わざるを得ません。ロシア側においては、このことの重大さを深刻に受け止めてほしい」
高市総理はウクライナ侵攻によって日露関係が悪化している状況でも日本側は関係維持に向けて「できる限りの努力を払ってきた」と強調しました。
北方領土は歴史的にも国際法上も日本の固有の領土で、「断じて許容できない」と非難しました。(8月14日更新)
茂木外務大臣が抗議のコメント

茂木外務大臣は、今回の訪問について「択捉島を含む北方四島は、歴史的にも国際法上も我が国固有の領土であり強く抗議する」とコメントを発表しました。(8月13日14:10更新)
プーチン大統領 北方領土を初訪問

ロシアメディアは13日朝、プーチン大統領が北方領土を初めて訪問し、択捉島の水産加工工場を視察した様子を報じました。
ロシアの現職大統領の北方領土訪問は2010年にメドベージェフ大統領が国後島を訪問して以来のことです。
プーチン大統領は今月12日に北方領土問題について直接言及し、「第2次世界大戦の結果で国際的文書で確定している」と述べ、領有権の問題はすでに解決済みという認識を示していました。
ロシアは最近、高市政権の防衛政策を「再軍事化」と非難し、日本への対抗姿勢を強めています。(8月13日12:30更新)
北方領土“解決済み”との姿勢明言

ロシアのプーチン大統領は極東のサハリン州を訪れ、北方領土問題について「国際的文書で確定されたもの」と述べ、すでに解決済みだという立場を明確に示しました。
プーチン大統領は12日、太平洋艦隊の演習視察の訓示で日本の防衛政策について「我々は日本の脅威ではないし、何らの要求もしていない」と述べました。
一方で、「日本側には領土的要求がある」と北方領土問題に触れ、「第二次大戦の結果生じた現実で国際的文書で確定している」と述べ、すでに解決済みだという考えを示しました。
ロシアは2022年に日本との平和条約交渉を打ち切っていますが、プーチン氏自身が北方領土問題についての認識を直接示すのは極めて異例です。(8月12日22:00更新)
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