
大阪・関西万博のシンボルだった「大屋根リング」の工事責任者が逮捕されました。竹中工務店の所長だった男は、工事費用を不正に水増しした疑いが持たれています。
【画像】不正に得た工事代金で自宅など改築か 背任容疑の竹中工務店社員
背任の疑いで逮捕
世界中からおよそ2900万人が訪れた大阪・関西万博。シンボルは、会場を囲むように作られた巨大な木造建築「大屋根リング」でした。
去年3月には、1周2キロにおよぶ「最大の木造建築物」としてギネス世界記録に認定されています。
そんな大屋根リング西側の工事現場責任者だったのが、大手ゼネコン・竹中工務店の元総括作業所長、河井辰巳容疑者(61)です。
竹中工務店 総括作業所長(当時)
河井辰巳容疑者
「竹中工務店が施工している建物が、大阪パビリオンと三菱未来館の2つある」(おととし)
河井容疑者は大屋根リングの工事を巡り、下請けの建設会社に対し工事代金を複数回に分け、水増し請求するよう指示。竹中工務店におよそ1400万円の損害を与えた背任の疑いで逮捕されました。
万博会場建設当時は報道陣に対し、建設現場での働き方改革などについて説明。“仕事への誇り”も口にしていました。
河井容疑者
「働く人の声を聞いてから段取りするのではなく、我々が過去経験したことから推定して、夢洲内にはコンビニが1店舗しかないということは分かっていた。そういう施設が現場内にあったら絶対喜ばれるだろうなと」(おととし)
その裏で、河井容疑者は不正に得た工事代金で自宅や所有するマンション、さらには親族が経営する飲食店のリフォームなどにあてていたとみられています。
吉村知事「非常に残念」
2020年の河井容疑者の自宅です。
2025年には、玄関周りがすっかり変わっているように見えます。
警察によると、改修工事の総額は6000万円以上とみられています。
竹中工務店は19日、ホームページにこう掲載しました。
「再発防止に向けて内部統制及び管理体制と教育を一層強化し、コンプライアンスの徹底に全力で取り組んでまいります」
万博を開催した大阪府の吉村洋文知事は、こう話しました。
「まず、非常に残念です。こういった事件が起きたことに非常に残念に思います。事実関係の究明と、捜査機関への協力。そして再発防止に竹中工務店は努めてもらいたい」
(2026年8月20日放送分より)
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