
さいたま市で、後ろを走っていた車を踏切の中に閉じ込め、運転手を殺害しようとした疑いで50代の男が逮捕された事件です。踏切での事故に至る直前の様子が分かってきました。
【画像】「あおり運転されて…」“踏切閉じ込め”殺人未遂容疑 JAF職員の男逮捕
19日に逮捕された加藤研一容疑者(52)。18日、東武アーバンパークラインの踏切内に、後ろを走っていた車をとどまらせて、運転していた男性を殺害しようとした疑いが持たれています。
事故直前、踏切から300メートルほど離れた場所にある防犯カメラの映像。2台の車が連なって通り過ぎていきました。前を走るのが加藤容疑者です。

そこから踏切に100メートル近付いた場所では、後ろの車のブレーキランプが赤く光っているのが確認できました。この後、後ろの車に列車が衝突する事故が起きました。
石出大地
「電車と衝突した衝撃で、線路上には車の破片とみられるものが飛び散っています。破片は線路内だけにとどまりません。衝突した場所から数メートルほど離れた道路にまで飛び散っていて、衝撃の大きさを物語っています」
事故直後を目撃した人
「ドーンという音がした。近所の人が皆そこに集まっていた」
事故直後を目撃した人
「何かぶつかったと思って、少しして見に行った。車の後ろがつぶれて、回転して線路の方を向いて止まっていた」

警察によりますと、加藤容疑者の車は踏切を渡った所で停車。後ろの車も続けて踏切内に入ったとみられます。すると、加藤容疑者は車を降りて、後ろの車の運転手のもとへ。「車間距離が近い」と文句を言ってきたといいます。

しかし、警報機が鳴ったため、加藤容疑者は車へ。遮断機が下り、後ろの車の運転手も移動を始めますが、車に遮断機が引っかかってしまい、動けない状態に。車から降りて外そうとしたものの、列車が来て車に衝突したとみられています。踏切の緊急停止ボタンは押されませんでした。また、約240人いた列車の乗客にけがはありませんでした。
事故直後を目撃した人
「(被害者は)自分の手荷物を持って、車のすぐ側でぼうぜんと。放心状態というか無な感じ」
被害者と会話した人
「運転手さん(被害者)から『どうしたらいいでしょうか』と。すぐに110番した方がいいんじゃないかと伝えた」
捜査関係者によりますと、加藤容疑者はJAFの職員です。取り調べに対して「あおり運転をされたから腹が立った。注意しようと思ったら、場所がたまたま踏切内だった」という趣旨の供述をしていて、殺意については否認しているということです。
