
厳しい暑さが続く熊本。今も約250人が避難生活を続けている氷川町では24日、新学期を前に、学校に設けられた避難所の集約が始まりました。被災した人たちの暮らしを支えながら、学びの場をどう整えていくのか、模索が続いています。
【画像】“避難生活と新学期”模索も 新学期控え避難所を集約 熊本地震まもなく1カ月
氷川町では25日から新学期が始まるはずでした。

中学3年生
「夏休みは、朝は水とか物資を取りに行ったり。遊びたい気持ちはあるけど、こういう状況になったらしょうがないから、手伝うことしかできない」
熊本地震が起きてから、もうすぐ1カ月。エアコンのある教室が避難者の生活の場となってきました。その教室は今…。

氷川中学校 田中宗徳校長
「この教室がまさしくそうです。原状復帰で今朝からボランティア・行政が来て、9月1日の学校再開に向けて、授業ができるように環境を整えていただいた」

避難者が移動した先は体育館。教室を空け、再び子どもたちを迎えるためです。避難所となった学校で、いつもとは違う2学期が始まろうとしています。

氷川町では、約250人の避難者を2つの中学校の体育館に集約。9月1日から2学期を始めることにしました。避難者の生活の場は教室から体育館へ。

体育館に移動した避難者
「私は環境が変わると寝られない方だから。仕方ないかなと思っているね。あと何カ月いられるか分からないけど」
学校の水道はすでに復旧。給食もこれまで通り給食センターから届けられる予定です。

氷川中学校 田中宗徳校長
「お互い会う喜びというか、まずは学校に来てもらって、少し安心してもらえたらなという思いが一番強い」
子どもたちを迎えるための準備も進んでいます。24日に通学路を見て回ったのは2年生の担任・井坂洸貴先生。通学路には、地震の爪痕が残されていました。

氷川中学校 井坂洸貴教諭
「思った以上にひどいと思った。登下校中に、もしかしたら余震が起こるかもしれないし、危険箇所は共有しながら進めていければ」
学校が再開しても避難所としての役割は続きます。野球部の顧問も務める井坂先生。練習場所に頭を悩ませています。
氷川中学校 井坂洸貴教諭
「以前だったらグラウンドを使って野球の練習をしていた。それができない状況。普段どおりの生活ができるのが、子どもたちには安心材料になるのかなと」
井坂先生が気にかけているのが、子どもたちの心の変化です。

氷川中学校 井坂洸貴教諭
「きつかったりとかはある?眠れたりとかはしている?」
生徒
「(うなずく)」
氷川中学校 井坂洸貴教諭
「そこが一番心配なところではある」
一人ひとりの様子を保護者との面談で確かめます。
八代市に避難した保護者
(学校に行くのは楽しみにしている)
「家が住めなくなって、今、避難先にいますけど、1時間もかけて学校に来ないととは思っているみたい」
生徒
(Q.友達には会いたい)
「(うなずく)」
子どもたちはいつもとは違う2学期を迎えようとしています。
氷川中学校 井坂洸貴教諭
「表情を見るだけで安心感があったのでよかった。地震で心に傷がある生徒もいると思う。寄り添う姿勢でできれば」
