
ネパールと中国の国境地帯で発生した大規模な土石流のあと、現場の周辺に複数のせき止め湖が形成されていることが衛星画像から明らかになった。
(ロンドン支局・立田祥久)
【画像】衛星画像であらわに…ネパールの現場に複数の“せき止め湖” 大規模土石流から2日後
氷河の崩落地点か 衛星画像が捉えた土石流
アメリカの地球観測企業「プラネット・ラボ」は29日、土石流が発生する前後のネパール側の衛星画像を公開した。この画像は発生前の25日に撮影されたもの。緑の多い氷河の渓谷に筋のように川が流れているのがわかる。
ところが土石流の発生後、28日の画像では複数の川が一つになり、広い範囲で茶色い山肌があらわになっている。氷河の崩落は画面右下の地点から始まり、画面の上方向に流れたあと、別の川にぶつかって左に流れていったとみられる。
氷河の崩落地点とみられる場所を拡大すると、発生前日の25日にはなかった白い断面のようなものが現れているのが確認できる。
“せき止め湖”発生直後はみられず 徐々に水が流入か
28日の衛星画像からは、赤い丸で囲った2カ所にせき止め湖が形成されているのがわかる。
これらのせき止め湖は、土石流発生直後の26日の画像では見られなかった。元々あった川の流れが変わり、徐々に水が流れ込んだとみられる。
せき止め湖は中国側でも確認されていて、決壊すれば新たな洪水や土石流を引き起こす可能性が高いとして両国の当局は警戒を呼びかけている。
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