福井県でレベル5大雨特別警報 元気象庁長官「秋雨前線が非常に活発」「一級河川の水位が上がることで中小河川が溢れる可能性がある」

速報
大雨の様子
【映像】大雨・増水の様子(各地)

 30日、気象庁は福井県福井市・大野市・勝山市に「レベル5大雨特別警報」を発表した。気象庁元長官・山本孝二氏は「秋雨前線が非常に活発」「一級河川の水位が上がることで中小河川が溢れる可能性がある」などと解説した。

【映像】大雨・増水の様子(各地)

 大雨特別警報が出されているエリアに住む人が今、気をつけるべきことを問われると、「特別警報が出たということは、みなさんのお住まいのところが危険な状態になっているということです。特に大雨の降り方が過去に見ないようなもので、河川の氾濫、中小河川の氾濫、それから内水氾濫で水の脅威が身近に迫っています。身の安全の確保を最大限に考えて行動していただきたい」と訴えた。

 レベル5が出ていない地域でも河川氾濫の情報があることには、「特別警報以外にもレベル4の氾濫や、市街地に水があふれているという情報が出ています。秋雨前線が非常に活発で、日本海の方から暖かく湿った空気が福井や富山、石川に流れ込んでいる状態がもう少し続きそうで、もっと危険が高まる可能性が高い。特に小さなお子様やお年寄りの方は、水の中を歩くことは非常に危険ですので、家の中であれば2階に上がるなど、まずは身の安全を確保してください」と呼びかけた。

 川に面した自宅にとどまっている人への対応には、「できるだけ家の中の高いところに移動していただくことと、身の危険が迫っていると感じたら消防や市役所に救助をお願いすることが大切です。ご自分の判断で水の中を歩くことは非常に危険です」と述べた。また、濁流に倒木や枝が混じって流れている映像に触れ、「倒木が流れてきて橋や堤防にぶつかり、水の流れをせき止めてその勢いで堤防を越えることは、過去にも多くあります。下流の住民の方は水がまだまだ上がってくる可能性があることは頭に置いておく必要があります」と説明した。

 国土交通省の川の防災情報でも水位が上がっていることへの受け止めを問われると、「一級河川の水位が上がることで、中小河川の水が行き場を失って溢れる可能性が非常に高い。まだまだ水が溢れ出ることを想定して行動する必要があります」と語った。

 平屋など、より高い場所への移動が難しい場合については、「屋根の上に避難して救助を待つということもあります。先日の石川県の際にも屋根の上に避難して救助を待っていた方もいました。とにかく高いところで一時的に待機し、救助を待つことはとても大切です」と述べた。

 今後の雨の見通しについては、「日本海の海面水温が高く、水蒸気がどんどん増えています。日本海側にはまだまだ活発な積乱雲があり、強い雨の塊が福井県に流れ込む可能性があります。さらに午後以降は秋雨前線が一時北上気味になって、新潟県や富山県も大雨になる可能性があります。北陸地方の方はもう少し大雨への注意が必要です」と警戒を促した。

 先日の石川県の大雨特別警報で土中に水分が蓄積されているとみられる中、土砂災害への警戒についても聞かれた。「土砂災害警戒レベル4が、すでに福井県のかなりの地域に発表されています。裏山がある場所ではとくに土砂災害の危険性が非常に高まっています。できれば2階に移動するか、裏山から今のうちに離れて一時的に避難することが必要です」と述べた。

 土砂災害の前兆として確認できることを問われると、「変な匂いがする、思わぬところから水が出てくるといった兆候があります。また、裏山に小さな川のようなものがあるときに土砂がせき止められ、土石流を起こす可能性も過去にたびたびあります。土砂災害警戒レベル4が出ている場所では、山肌からはできれば遠ざかるということを今のうちにしていただきたいと思います」と説明した。
ABEMA NEWS)
 

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