
記録的な大雨は収穫直前の田んぼを襲いました。一方、九州では渇水により田んぼの土がひび割れる事態となっています。
新米水没 泥水かぶり稲変色
収穫を目前に控えた新米の稲が無残な姿に…。記録的な大雨の影響で、福井市内では、線路に隣接する田んぼに大量の石が流れ込みました。稲が軒並み横倒しになる被害が出ています。
隣の坂井市も、田んぼの水害は甚大です。
坂井市では、秋雨前線の影響による一連の雨で全国2位となる431.5ミリを記録しています。
31日に番組の取材班は、坂井市で被害に遭ったコメ農家の田中さんに話を聞きました。
新米が冠水被害
田中農園 田中勇樹代表(47)
「この辺が田中農園のコシヒカリ。もう色が変わっている」
10日ほど後に収穫する予定だった「コシヒカリ」の新米が、水没する被害に…。
「水が抜けた分ごみが上から乗っかっている。全部ごみが流れてきて」
「(Q.ペットボトルも)川も堤防を越水していたので、川の水がずっと田んぼに流れていた」
「(Q.川はどちら側に?)そこ、橋になっている所」
田んぼの近くを流れる川は、通常、おだやかな流れですが…大雨で水かさが急増し、越水してきたといいます。
「(Q.水はどれくらい?)40~50センチある」
「通常だと田んぼの中に水をためるとしても5~10センチまで。異常に水がたまっている状態」
「初めての経験」
去年の同じ時期に撮影した、収穫目前のコシヒカリです。こうべをたれた稲穂が日光に照らされ、輝いています。
ところが、泥水をかぶった稲は、色がくすんでいるのが分かります。
田中代表
「この後つぶれていくと、稲が光合成をしなくなり実りが中途半端に。未熟粒といって完全に育たないコメになるのが心配」
全国の作付面積1位を誇るコシヒカリは、農林水産省によりますと、福井県が発祥です。
坂井平野が広がる坂井市は、県内有数のコメどころ。
坂井市では31日、33.5℃の厳しい暑さとなる中、さらなる懸念が…。
「水温も30℃以上のお湯になっていく。その状態が長く続くと根の部分にすごくダメージを与えていく。水がある状態だと稲刈りもできないので、早く水が引いてほしい」
「ここまでひどいのは初めての経験。倒伏してコメの減収も起きると思う。(減収は)2000万円~3000万円は軽くいく」
水田カラカラ 収穫ピンチ
一方、渇水が続いている九州北部では、水不足が深刻です。福岡県築上町で新米の田んぼを見ると、水が干上がり、ひび割れています。
新米が渇水被害
コメ農家 進公義さん(71)
「この列が全部、向こうまで色が変わっている。もうダメ。製品にならない。これは枯れてしまっている。緑から白に変わっている」
9月中旬に収穫予定の稲が、水不足で枯れる被害が…。
「3分の1は枯れている。厳しい。水の取りようがない」
農業用水として利用している川は干上がり、底がむき出しになっています。
築上町によりますと、7月8日の梅雨明け以降、雨は合わせて31ミリしか観測されていないといいます。
稲が枯れる前に、やむを得ず収穫を前倒しする農家も。
新米が渇水被害
コメ農家 田村速美さん(75)
「水がないので。稲が傷みかけたので早めに刈って」
「これだけの水不足はあまり経験したことがない」
(2026年8月31日放送分より)
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