
去年行われた茨城県神栖市長選挙を巡り、県の選挙管理員会が「まんじゅうや」などと記載された票を無効として、当選を覆した裁決の取り消しを求めた裁判で、東京高裁は市長側の訴えを退けました。これまでの経緯をまとめています。
「まんじゅうや」票は無効 当選認めず

神栖市長選挙では、木内敏之氏と石田進氏の得票数が同数となり、くじ引きにより木内氏が当選しました。
その後の県選挙管理委員会の審査で、木内氏の票にあった「まんじゅうや」や「だんごさん」と書かれた2票は無効と判断され、木内氏の当選を認めない裁決をしました。
木内氏は実家が和菓子店で、「まんじゅうや」などと呼ばれていたと主張して、裁決の取り消しを求めて訴えていました。
東京高裁は3日の判決で「まんじゅうや」について、「飲食店の種類を表す普通名詞にとどまる。市内のいずれの地でもそれを指すのが木内氏本人とはいえない」として訴えを退けました。(9月3日配信)
「まんじゅうや」は有効票か 裁判が始まる(8月)

木内氏は2票は有効だとして決定の取り消しを求め裁判を起こし、8月4日の弁論で選管側は争う姿勢を示しました。(8月4日配信)
当選無効の取り消しを求め提訴(5月)

茨城県の神栖市長選挙で「まんじゅうや」などの票によって当選無効となった木内敏之市長が、県の選挙管理委員会の決定を取り消すよう求める訴えを東京高裁に起こしました。
木内敏之氏
「やはりこの『まんじゅうや』という票が何とか理解してもらいたいなという思いで提訴に踏み切りましたし、それは私にとって当然のことだと思っております」
去年11月の神栖市長選挙では、木内氏と石田進氏(67)の得票数が同数となり、くじ引きによって木内氏が当選しました。
石田氏側から不服を申し立てられて県選管が審査した結果、木内氏の票にあった「まんじゅうや」や「だんごさん」と書かれた2票を無効と判断し、当選を覆していました。
木内氏は28日に会見を開き、「2票は有効だ」などとして東京高裁に県選管の決定を取り消すよう求める訴えを起こしたことを明らかにしました。
木内氏は「生まれる前からまんじゅうやのせがれとして65年生きてきた」「『まんじゅうや』という票を何とか理解してほしい」と訴えました。(5月29日配信)
まんじゅうや・だんごさん 無効票に(4月)
県選管は28日の裁決で、親族が和菓子店を営む木内氏の得票にあった「まんじゅうや」や「だんごさん」とだけ記載された投票用紙2票を無効と判断しました。
その結果、石田氏の得票が木内氏を上回ったため、木内氏の当選を無効と裁決しました。

石田進氏
「実は、私はもう覆(くつがえ)ると思っていました」

木内敏之氏
「『まんじゅうや』と『だんごさん』が認められなかったということは、私にとっては非常にショックであります」
木内氏はこの裁決を不服として、東京高裁に裁判を起こす方針です。
県選管によりますと、裁判所の判決が確定するまで木内氏は市長の職を失わないということです。
(4月29日配信)
現市長の“くじ引き当選”無効裁決(4月)

候補者2人が同じ得票数となった茨城県の神栖市長選挙で投票用紙の点検を行った県の選挙管理委員会は新たに無効票があったと判断し、くじびきで決まった市長の当選を無効と裁決しました。
去年11月の神栖市の市長選挙は立候補した現職の石田進氏(67)と新人の木内敏之氏(65)の得票数がともに1万6724票と同数になったため、くじ引きの結果、木内氏の当選が決まりました。
この結果を受けて石田氏が異議を申し立て、市の選挙管理委員会による投票用紙の再点検が行われましたが、得票数は変わらず、石田氏や有権者が去年12月に県の選挙管理委員会に審査を求めていました。
県の選挙管理委員会は4月28日に審査の裁決を行い、親族が和菓子店を営む木内氏の有効票の中に「まんじゅうや」や「だんごや」とだけ記載されている投票用紙2票について、「木内氏の通称として広く使用されていると認めるに足りる証拠はない」とし、無効と判断しました。
一方で、石田氏の票にも1票の無効票があったと判断し、その結果、得票数が石田氏が1万6723票、木内氏が1万6722票だったとして、市長に就任した木内氏の当選を無効とする裁決を下しました。
県の選挙管理委員会の裁決に不服がある場合は東京高裁に裁判を起こすことができ、判決が確定するまで木内氏の職は失わないということです。(4月28日配信)
県選管が再々点検(3月)

茨城県の神栖市長選挙で、立候補した現職と新人が同じ得票数となったことを受けて、投票用紙の3度目の点検が始まりました。
去年11月の神栖市の市長選挙は、立候補した現職の石田進氏(67)と新人の木内敏之氏(64)の得票数がともに1万6724票になったため、くじ引きの結果、木内氏の当選が決まりました。
この結果を受けて石田氏が異議を申し立て、市の選挙管理委員会による投票用紙の再点検が行われましたが、得票数は変わらず、石田氏や有権者が去年12月に県の選挙管理委員会に審査を求めていました。
3月21日に始まった県の選挙管理委員会による3度目の点検には石田氏が立ち会い、票の総数や記載内容の確認などが行われました。
県の選挙管理委員会によりますと、親族が和菓子店を営む木内氏の有効票の中に「まんじゅうや」や「だんごや」とだけ記載されている投票用紙があったと石田氏らは主張しているということです。
3度目の点検の結果は4月以降に発表される見通しです。(3月21日配信)
再点検でも同票(2025年11月)
茨城県の神栖市長選挙で立候補した現職と新人が同じ得票数となったことを受けて実施された投票用紙の再点検の結果、再び同じ票数となり、改めて新人の木内敏之氏の当選が確定する見通しです。
現職の石田進氏(67)と新人の木内敏之氏(64)の2人が立候補した神栖市の市長選挙は9日に投開票が行われ、ともに得票数が1万6724票になりました。
公職選挙法の規定によるくじ引きの結果、木内氏の当選が決まりましたが、石田氏の異議申し立てを受けて選挙管理委員会は投票用紙の再点検を行いました。
結果は両者とも同じ得票数になったため、くじ引きの抽選の結果が採用されることになり、今後、正式な手続きを経て新人の木内敏之氏の当選が確定する見通しです。(2025年11月26日)
「くじ引き」で新人の当選決まる(2025年11月)

神栖市市長選挙は、3選を目指し市政の継続を訴えていた現職の石田進氏(67)と、「市長の交代で市政再起動」訴えた新人で元市議会議長の木内敏之氏(64)の2人が立候補しました。
9日に投開票が行われ、開票の結果、ともに得票数が1万6724票で同数になりました。
公職選挙法の規定では、得票が同数の場合はくじで決めると定めていて、くじ引きの結果、木内氏の当選が決まりました。
神栖市の有権者数は7万6130人、投票者数は3万3667人で無効は219票。
投票率は44.22%で過去最低でした。(2025年11月9日配信)
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