7日、気象庁は東京都伊豆諸島の新島村にレベル5土砂災害特別警報を発表した。これを受け、元気象庁長官の山本孝二氏が警戒すべき点や避難のあり方について解説した。
新島村では24時間に降った雨の量が350ミリを超え、観測史上1位の大雨となっている。山本氏は「島全体が火山灰で覆われているため、あまり地盤が強いところではない。過去にはこの程度の大雨で、伊豆大島や三宅島でも大きな土石流災害が起きている」と指摘。「新島にお住まいの方は町が出している指示に従って行動していただく必要がある」と呼びかけた。また、街中には鉄筋コンクリートの建物もあるため、「避難所に指定されているところへ、なるべく早く避難して身の安全を確保してほしい」と語った。観光客に向けては「地理に詳しくないため、こういう時こそ地元の宿泊施設の人たちの知恵を借り、指示に従って一緒に行動してほしい」とアドバイスした。
さらに今後の気象状況について、台風24号が北上し始めている点に触れ、山本氏は「台風の北上に伴って秋雨前線が再び活発になる恐れが否定できない。1週間ほど前から雨が降っており、地盤が相当水分を含んでいる」と解説。また「一旦、小康状態になっても今後の気象情報には十分注意してほしい」とした。その上で、避難のタイミングについて「レベル5になると避難すること自体に危険が伴う。レベル4の段階で自治体に連絡し、安全な場所への移動など判断をしてほしい」と強調した。
一方、都市部で懸念される内水氾濫などの「都市型災害」にも言及した。山本氏は「千葉を含めて関東には線状降水帯の影響がある可能性が高い」とし、アンダーパスによる浸水の恐れを指摘。「低い場所に水が溜まるため、水が流れていく方向には車の運転を止め、様子を見るのが大事。急いでいる用事があっても身の安全を最優先に考えてほしい」と訴えた。また、歩行時の冠水路の危険性についても「マンホールの穴が開いていたり、思わぬところに落ちて怪我をしたり命を落としたりすることもある。冠水している場所からは遠ざかるのが鉄則だ」と警鐘を鳴らした。
最後に山本氏は「災害の防止は、何よりも自らの身は自らで守るということ。積極的に情報にアクセスして危険が迫っている場所には近づかない。そこから離れる。この行動を鉄則にしていただければ」と述べた。
(ABEMA NEWS)

