下水が吹き出す内水氾濫も発生 元気象庁長官が警戒「同じような雨が9日の朝から夕方にかけて岐阜・名古屋に降る可能性がある。非常に危険な状態が続く」

ニュース解説
大雨の様子
【映像】大雨の様子

 8日、愛知・岐阜への大雨への影響で、両県を流れる庄内川に対して、気象庁は「レベル5氾濫特別警報」を発表した。元気象庁長官・山本孝二氏が、庄内川の氾濫リスクや今後の降雨見通しについて詳しく解説した。

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 気象庁が「レベル5氾濫特別警報」を発表し、名古屋市が緊急安全確保を出した状況を受け、山本氏はまず庄内川の危険性を指摘した。「平成12年9月に東海豪雨が起きた時も名古屋市内が浸水した。庄内川が溢れると非常に危険な状態になる」とした上で、「これから岐阜県の方に線状降水帯がかかるので、上流側ではもっと雨が降る可能性がある。庄内川の水位はすぐには下がらないと思う。特別警報が解除されるまでは川に近づかない、川を見に行かないことが重要だ」と呼びかけた。安全確保の手段として「近くにビルがあれば移動していただくのがいい」「少なくともビルの2階以上であれば、河川の氾濫に対しては安全な場所だ」と述べた。

 夜間に向けての注意点を問われると、「名古屋市内には非常にたくさんのアンダーパスがある。車の移動はできれば控えていただいて、特に水が流れていく方向への車での移動は絶対に控えることが大事だ」と強調。さらに「今、台風から変わった熱帯低気圧が徳島か高知あたりにある。

 これが北上すると、「今回の雨量は約250ミリで、同じような雨が9日の朝から夕方にかけて岐阜・名古屋に降る可能性がある」と説明。「庄内川の水位が高いままで岐阜の方に大雨が降ったら、非常に危険な状態が続く」とした上で、身の安全確保を最優先に考えるよう求めた。

 氾濫特別警報の特徴については「堤防を水が越えるのが外水氾濫。都市に降った雨の排水能力が間に合わない内水氾濫と比べると、もし堤防が破壊された場合には家を流すほどの水の力になる。今回の庄内川の危険は外水氾濫の可能性が高く、危険度はより一層高い」と解説した。

 また名古屋市内で下水が噴き出したという情報の触れ、「都市部では通常、時間雨量30〜50ミリまでは下水道が有効に機能するが、今回は名古屋市内で時間雨量100ミリの猛烈な雨が降り、下水道の排水能力を超えた場合に水圧が上がって水が逆流し吹き上がる現象が起きている」と説明。「庄内川に流れ込む新川のような中小河川の氾濫も合わせて考えなければならない状況になるかもしれない」とし、広い範囲での警戒を促した。
ABEMA NEWS)
 

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