
実が裂けてしまっているのは、この先収穫期を迎えていくミカンです。
原因は乾燥と大雨だといいます。今年のミカンはどうなってしまうのでしょうか。

日本有数のミカンの生産地、愛媛県宇和島市吉田町。
海が見える農園では、「極早生みかん」の収穫が始まっています。
今シーズンのミカンは現状、例年よりも1度ほど糖度が高いといいます。
ただ、ミカンが甘くなった反面、今季は「小玉化」の傾向がみられ、一部の実が理想とは程遠いサイズです。
ミカン農家歴25年 赤松果樹園 赤松 政紀さん
「全体的に果実が小さいから商品としては仕上がっていない」
「例年とはとても比べ物にならないほど小玉が多い」
ミカンの実が大きくなるのに、水分は欠かせません。
背景にあるのは、記録的な少雨です。
今年の夏は、雨不足の分を何とか人工的に水を撒く灌水(かんすい)でしのいできたといいます。
ミカン農家歴25年 赤松果樹園 赤松 政紀さん
「小さすぎる実は摘果という作業でちぎり落として商品になる実のみおいている」
宇和島市の8月の降水量は1カ月で41.5mm、平年のわずか23%の雨量でした。
そこに先週、待望の雨が…。
4日には、8月の雨量を超える64.0mmの雨が1日で降りました。
しかし、ここで新たな問題が。
温州みかんの品種がパックリ、割れています。
数えてみると、1本の木で全体のおよそ1割、20個以上が割れていました。
実がパックリ割れる「裂果」という現象です。
なぜ、「ミカンの裂果」が多発しているのでしょうか?

ミカン農家歴25年 赤松果樹園 赤松 政紀さん
「雨が降らなかった状況からまとまった雨が急に降った」
乾燥と大雨が極端な今年は長い乾燥状態のあと、大量の雨が降ったことでミカンが一気に水分を吸収。
果肉の急激な膨らみに、皮の成長が追い付かない実が多発したのです。
ミカン農家歴25年 赤松果樹園 赤松 政紀さん
「裂果ミカンをこんなに多く見るのは、経験としてなかった」
これは愛媛県に限った話ではなく、生産量トップ3の和歌山・静岡の産地でも、ここ数日「裂果」が多く確認されています。
ミカン農家歴25年 赤松果樹園 赤松 政紀さん
「裂果ミカンで、さらに収量が減るということで市場の原理で量が少なくなったら値段としての競り値はつく」
「悲しいなという気持ちです」
露地栽培で皮が薄い品種を多く扱う別の農家では、3割ほど生産量が減る恐れがあるといいます。
(2026年9月9日放送分より)
