
9日は、強い雨雲が列島を西から東へと横断するような一日となっています。徳島県では雨が原因とみられる事故で1人が死亡したほか、静岡県では土砂崩れが相次ぎ、1人の死亡が確認されました。
【画像】“災害級の大雨”今夏なぜ多発?元台風が前線に…列島各地で大雨 土砂災害に警戒
四国から本州に“大雨”動く
午後7時過ぎの静岡県内。雨が激しさを増してきました。

所村武蔵
「車が走行してくると、大きな水しぶきを上げていくのが分かります。雨だけでなく、街灯を見てみると、風があるので横殴りの雨に変わってきています」

静岡県では9日夜遅くにかけ、線状降水帯が発生する恐れがあります。
台風24号から変わった熱帯低気圧は、秋雨前線と一体になって東へと移動しています。
9日朝は四国が雨の中心でした。通勤時間帯を直撃した香川県では、観音寺市や三豊市など5つの市と町に一時『レベル4大雨危険警報』が出されました。
一方、水不足が続いていた香川県や徳島県では、取水制限が一時的に解除されています。
雨が原因とみられる事故も。徳島県鳴門市では9日朝、新聞配達員の男性(70)が原付バイクと共に用水路に転落し、死亡しました。当時、現場では雨が降っていて、路面がぬれていたということです。

雨は次第に本州でも。日本列島を横断するように移動する雨雲は、その後、近畿地方に激しい雨をもたらしました。

雨に加え、高潮も重なった京都府舞鶴市では国道が冠水。沿道にある店に水が押し寄せました。
酒店の店主
「昼が一番きつかったです。昼過ぎの雨が」

市によると、道路の冠水は33カ所、床下浸水は35戸に上りました。
東海地方も再び大雨で川が…

8日に記録的な大雨となった東海地方も再び大雨に。岐阜県では視界が遮られるほどの激しい雨が降った所もありました。
8日からの大雨で『レベル4氾濫危険警報』が出されていた飛騨川はいったん水位が下がり、9日昼過ぎ『レベル2』に。しかしその後、再び水位が上昇しました。

大量の雨は10日に閉山となる富士山でも。
仙島英明
「大雨による影響で富士山スカイラインは通行止めとなっています」
富士宮口の五合目では駐車場で土砂崩れが発生し、車3台が巻き込まれました。山梨県側でも8日に土砂崩れが起き、富士スバルラインが全面通行止めとなっています。

8日に土砂崩れがあった静岡県の川根本町では、意識不明となっていた男性作業員(60代)の死亡が確認されました。

また、神奈川県三浦市では午後3時半過ぎ、「小学生の子どもが流された」などと110番通報がありました。流されたのは小学5年とみられる男の子で、海岸で友達3人と遊んでいたといいます。警察や海上保安部が近くを捜索していますが、男の子の行方は分かっていません。
“帰宅の途”襲う連日の雨
雨の中心は、徐々に東へと移っていきます。
久保博満
「午後3時を回ったところです。前橋市、突然強い雨が降り始めました」

東京都内でも。
延増惇
「午後9時を回った赤羽駅前です。風も出てきて、雨脚が一段と強くなってきました。この雨の影響でそこら中に水たまりもでき始めました。バスロータリーには長い列ができています」
気の抜けない雨の日々は、もう2週間。街の人は。
女性
(Q.どんな気持ち、率直に)
「一刻も早くやんでほしいですね」
男性
「(雨を)読めないんで傘を持ち歩いてますね。正直うんざりです」
“災害級の大雨”今夏なぜ多発?

(Q.この1カ月で振り返っただけでも千葉、北陸、名古屋と各地に災害級の大雨が起きています。なぜ今年はこれほど多いのでしょうか)
気象予報士 細川栞
「気候変動について研究している三重大学の立花義裕教授によりますと、今年の大雨は、海水温の上昇で空気中の水蒸気量、つまり雨雲のもとが増えていることが大きく影響しているということです。日本近海の海面水温を見ていくと、28度以上というかなり高いエリアが広がっています。海水温が高ければ高いほど海から水分が蒸発して、空気中に含まれる水分の量も多くなりますが、この28度以上というところでぐっと上がります。そして、この水蒸気は軽いので上昇しやすい。雨雲、積乱雲がより発達して記録的な大雨につながるということです。立花教授によると、今年はこれが影響して大雨となっているのではないかということです。さらに、海水温が最も高くなるのは9月上旬ですが、その後も高い状態が続くということで、災害級の大雨今後も起こり得るということです」
