「×印が小さくて押せない」「解約ボタンがない」悪質なUI“ダークパターン”に悲鳴続出…騙されたらどうなる?を体験できるサイトの開発者に聞いたカラクリ

わたしとニュース
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ダークパターンに騙されないための“手口の練習場”が話題に

トミナガハルキ氏
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 実際に街の人からは「広告の×印が小さくて押せない」「サブスクを解約しようとしてもトップページに戻されてしまう。電話もつながらない」「サブスクを解約しようとしても、解約のボタンがない」などの悲鳴が上がっている。

 こうした手口に引っかからないための練習場として注目を集めているのが、デザイナーのトミナガハルキ氏が開発した「ダークパターン博物館」だ。×印だらけの広告を閉じるため本物のボタンを探したり、事業者側が特定の選択肢に誘導するような内容が出たりした際に、どうするべきか考えたりなど、さまざまな「ダークパターン」を実際に体験することができる。

 悪質な手口は「一度ひっかかってみるのが一番よく分かる」。開発のきっかけについて、トミナガ氏は「お金も個人情報も失わずに、安全に騙される練習場を作ろうと思った」と語る。特に悪質だと感じる手口は「“解約させない”設計」だという。

「人の“諦め”をお金に変える仕組みになっている。明確にずるいのは、騙す瞬間があるのではなく面倒くささで時間と気力を削り、『もういいわ』と思わせて課金を続けさせること。このやり方だと若い人から年配まで全員が被害者になり得るので、その辺が一番悪質だと思う」(トミナガハルキ氏)

 「ダークパターン博物館」でさまざまなダークパターンを体験した後には、実際に“よくある場所”や“見抜き方”も解説してくれる。例えば解約させない設計のダークパターンには「入会前に『サービス名 解約』で調べる」。不要な有料オプションに最初からチェックを入れ、さらに「希望しないなら外さない」などのわかりづらい日本語で誤認を誘うダークパターンには「初期状態でチェック済の欄はすべて疑う」、「『ない』『外す』『無効』が並ぶ文は立ち止まって落ち着いて確認」などと、すぐに実践できる方法が紹介されている。

 トミナガ氏は「大手企業も似たようなUIを使っている」と指摘、「多くの人が『ダークパターン』だと認識すれば、株主から『こういうのやめたほうがいい』、『会社のイメージを毀損するんじゃないか』などと、世の中が動いていく流れにつながれば」と思いを語っている。

 一方で、昨今では「ダークパターン」という名称に対し、「ダーク=悪」という表現が肌の色にまつわる偏見につながるという指摘もあり、「ディセプティブパターン(=欺瞞的パターン)」への言い換えも議論されている。

 番組でハレバレンサーを務める漫画家・瀧波ユカリ氏も、出演中に「ダークパターン博物館」の「解約大迷路」(解約させないために何重もの画面が立ちはだかる)や「チェックの森」(二重否定やひっかけ構文で誤認させメール配信を受諾させる)といったダークパターンを実際に体験。

「なんか疲れますね。ただ解約したいだけなのに判断をそこから更に迫られて」「(二重否定などは)日本語話者じゃないともう無理。日本語が第一言語でもこんなに混乱するのに」(瀧波ユカリ氏)

 巧妙に消費者を誘導するUI「ダークパターン」。ひっかからないように注意が必要だ。(『わたしとニュース』より)

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