原油価格“4月の高値水準超え”も サウジのパイプライン攻撃で 英識者指摘

原油価格“4月の高値水準超え”も サウジのパイプライン攻撃で 英識者指摘
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サウジアラビアの主要パイプラインが攻撃を受けて停止した影響で、原油価格が高騰している。ヨーロッパの原油取引指標となる北海ブレント原油は、攻撃後にここ3カ月で最も高い水準まで上昇。今後さらに高騰し、今年4月の高値水準を上回る可能性もあるとイギリスの証券アナリストは指摘する。
(ロンドン支局・立田祥久)

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復旧に3~5週間…原油価格「1バレル=130ドルも」

サウジアラビアを東西に横断するパイプラインはホルムズ海峡の代替ルートとして、日本向けを含め原油の重要な輸送路となっているが、10日にドローン攻撃を受けて稼働を停止した。AP通信は14日、関係者の話としてパイプラインの復旧には「3~5週間がかかる」との見通しを伝えている。

ドローン攻撃を受けたサウジアラビアの原油パイプライン(13日)
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「価格面で市場が反応し始めているのが見て取れます」
イギリスの証券会社「IG」のアナリスト、クリス・ボーチャンプ氏が原油価格の変動を示すグラフを前にANNの取材に応じた。ヨーロッパの原油取引指標である北海ブレント原油の先物価格は10日以降、ここ3カ月で最も高い水準の1バレル=110ドル手前で推移している。

英証券会社IGのアナリスト、クリス・ボーチャンプ氏
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原油価格は米イランの戦闘開始後に急騰し4月ピークに。6月に落ち着きを見せたが再び上昇している。
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ボーチャンプ氏は「単に海峡封鎖だけでなくインフラ攻撃というニュースは事態が深刻になる兆候で、投資家たちが真の懸念を抱く局面だ」と説明する。今後の情勢次第では、一時126ドル台に達した4月の高値水準を上回る可能性もあるという。
「さらなる攻撃で価格の高騰が続くリスクが懸念されます。1バレル106~107ドルの今の水準が、簡単に120~130ドルに達してもおかしくない。そうなれば経済に打撃となりインフレが加速します」

ホルムズに並ぶ“要衝”封鎖の懸念も…「世界経済に圧力」

ボーチャンプ氏によると、中東産の原油はアメリカとイランの戦闘が始まる前まで“供給過剰”の状態だった。そのため事態が鎮静化した暁には、原油価格は急速に開戦前の水準に戻ることが見込まれるという。しかし、今月に入り親イラン武装組織フーシ派の幹部がホルムズ海峡に並ぶ要衝のバブエルマンデブ海峡を支配下に置いたと主張するなど、好転に向けた明るい材料はない。

ボーチャンプ氏はホルムズ海峡に並ぶ要衝「バブエルマンデブ海峡」が封鎖される事態にも懸念を示す。
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ボーチャンプ氏は、「もう一つの戦略的水路(バブエルマンデブ海峡)までタンカーの通航が遮断されれば、原油や天然ガスなどを大量に輸入しているヨーロッパやアジアをはじめとする世界経済に対する圧力がかなり強まることになる」と指摘する。

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