
長引く雨の影響で、各地で“毒キノコ”が大量発生しています。
東京都内にある公園の片隅に、突如として、生えた真っ白なキノコ。多摩川の河川敷の道沿いにも生えています。
このキノコはどういうものなのか。20年以上、菌類などを研究する専門家に聞きました。

生命の星・地球博物館 折原貴道主任学芸員
「このキノコは『オオシロカラカサタケ』。誤って食べてしまうと、嘔吐や下痢、吐き気の症状が主」
徳島県で、90代の女性が、庭に自生しているオオシロカラカサタケを食べ、食中毒を起こしています。

岩手県盛岡市でも、同じ職場の男性4人が、食用のキノコと勘違いして食べてしまい、救急搬送。盛岡市保健所によりますと、AIの画像判断で、食べてしまうケースが増えてきているといいます。

生命の星・地球博物館 折原貴道主任学芸員
「もともとは、亜熱帯・熱帯に多いキノコだが、日本でも昔から確認はされていた。戦前から確認されていたが、気候変動で、特に、夏の気温が上昇し、その影響で数が増えていると言われている」
名古屋市でも。
松本拓也ディレクター
「ここは加藤清正像、そして名古屋城もきれいに見えるという観光スポットですが、この場所にも歩道のすぐ脇、白いキノコがいくつも生えています」

埼玉県の公園では、不思議な現象が。菌糸が地中で放射線状に伸び、その先でキノコが育つ“フェアリーリング”が出現しました。
神奈川県横須賀市では、市の職員が、キノコの除去作業に追われていました。

横須賀市公園緑地課 鈴木洋平課長補佐
「一度、抜いても、またその場所付近で生えてくる。けれど、公園も多いので、すべてをパトロールできない。通報いただいて対応という状況。この雨の多さが、原因なのかなと」

今年9月だけを見ても、東日本の各地で、長い間、雨が降り続いていて、そのなかでも東京・名古屋・横須賀周辺では、平年の3倍ほどの雨が降っていました。
市によりますと、通報は11日から急に入り始め、除去作業に乗り出したそうです。17日だけで、7件も寄せられているそうです。
菌類には、まだ未知の部分が多く、専門家は慎重に向き合ってほしいと話します。

生命の星・地球博物館 折原貴道主任学芸員
「全体でキノコだけじゃなくて、ほかのカビ含めると、名前が付いているのは、1割にも満たない。そのような状況で、AIを頼ってしまうと、正しい判断にたどり着かないというケースが、非常に多くある。なんとなくの印象で、自己判断し食べたりしてはいけない。手をつけないよう、気をつける必要がある」
