
秋雨前線に湿った空気が流れ込んだことで、台風から遠く離れた九州に激しい雨をもたらしました。
気象庁は18日午後8時ごろ、宮崎県に『線状降水帯の直前予測』を発表。南部平野部では、3時間以内に線状降水帯が発生し、命に危険が及ぶ災害発生の危険性が急激に高まるおそれがあります。

日南市では、土砂崩れが起き、住宅に土砂が流れ込みました。
消防によりますと、通報があったのは午後8時過ぎ。50代の女性1人が巻き込まれ、現在、救助活動が行われています。
“連休直撃”離れていても大雨恐れ

シルバーウィークの大型連休は19日から。今年は、11年ぶりとなる5連休ですが、台風25号がこの期間を直撃する見込みです。
新宿のバスターミナルは、早くも多くの人で埋め尽くされていました。
松山へ行く人
「結構、前から計画を立てていたので、心配だった。(進路を見て)よかったなと安心」
軽井沢へ行く人
「ホテルもキャンセルがきかないので、雨の様子を見ながら行こうかな。(Q.天気予報は常に)気にしています」
小笠原近海を進む大型の台風25号。
20日から21日にかけ、暴風域を伴って、関東に上陸する恐れがあります。小笠原諸島は、18日未明、強風域に入りました。
連休のイベントは“警戒”続く
台風は、連休中のイベントにも影響を及ぼしそうです。
茨城県常総市の道の駅。19日から秋の味覚を楽しめるイベントが始まります。屋外での開催を予定していますが、台風の接近を受け、天候を見ながら、開催方法を検討しています。

道の駅常総 安田陸人副駅長
「降らないのが一番の願いではある。本当に天気とにらめっこしながら、雨風の対策をしながら、お客さまに満足してもらえるようにスタッフは心がけている」
今回の台風について

気象庁予報課 矢野由和予報官
「進路によっては、21日に房総半島に上陸する可能性がある。最大風速30メートルを時速に直すと100キロを少し超えるくらいの風。かなり強い風です」

関東は、20日夜が雨のピークに。ウェザーニューズによりますと、千葉県を含む関東南部は、21日までの雨量が300ミリを超える予想です。予想よりも雨雲が発達した場合、500ミリ以上と、千葉豪雨に匹敵する恐れもあります。
気象庁予報課 矢野由和予報官
「夜中の大雨ということで、雨が降ってから、移動や避難するのは困難な状況になると思われる」
千葉豪雨に“匹敵”する可能性
先月、観測史上最大となる1時間に115ミリの豪雨が襲った千葉市。
稲毛区にある山王病院では、地下スロープから水が流れ込み、非常用電源などが水没する被害が出ました。

山王病院 家田啓臣さん
「(Q.土のうが積まれているが)前回、浸水したときにも、こうした対策をとったが、それでもこの高さは優に越えた。今回は新しい土のうを確保し、さらに高く積んで浸水対策を」

この病院は、豪雨の直後、全館が停電。水も使えなくなったため、100人ほどいた入院患者を、ほかの病院や自宅に移し、救急車の受け入れも停止しました。
発電機を使い、外来診療の一部は再開しましたが、救急車や入院患者の受け入れは止めたまま。血液検査や人工透析、手術なども出来ない状態が続いています。全面復旧の見通しは立っていません。
山王病院 家田啓臣さん
「実際に工事を進めると、損傷箇所が次々に見つかり、部品の発注にも時間を要する。止水板についても時間を要するということで、抜本的な改善には達していない」
こうした状況に追い打ちをかける台風25号。

山王病院 家田啓臣さん
「物理的な土のうを積む対策が一番の対策。『これ以上、降らないでくれ』そういう願いしかない」
