
年間およそ4000万人が訪れる観光地・静岡県の伊豆が今、外国人に注目されています。彼らが目指すのは“穴場”“秘密の温泉”“人気のフォトスポット”。さらには船でしか行けない“楽園”も?
【画像】土管の通路を進むと…磯の香りがする波打ち際の露天風呂
“移動情報アプリ”「ナビタイム」のデータをもとに、外国人が最も集中しているスポットを追跡。すると、日本人も知らない驚きの発見がありました。
“穴場”秘密の温泉
まずは、伊豆で外国人が最も集中しているスポットの一つをのぞいてみましょう。伊豆を代表する名所「城ヶ崎海岸」です。
イタリアから来た人
「アメージング。ビューティフル」
こちらは「門脇つり橋」。高さおよそ23メートル、全長48メートルの橋には、多くの外国人がいます。
ドイツから来た人
「最高。美しい海がのぞめるオススメのスポット」
デンマークから来た3人組に出会いました。
デンマークから来た3人組
「幼なじみ」
「もう長い」
彼らは、伊豆の“穴場”に行こうとしていました。
「“秘密の温泉”に行きたい」
秘密の温泉?知る人ぞ知るその温泉をSNSで知ったといいます。
「階段をおりるみたい」
向かった先は“秘密”に相応しい場所でした。どうやら、土管をくぐり抜けていくようです。
「最高」
土管はおよそ15メートル。足場があることから分かるとおり、立派な通路だというから驚きます。
「まるで映画みたい」
土管をくぐり抜けた先には、海が。彼らが目指す“秘密の温泉”は海岸にありました。
「本当に美しい」
「すばらしい場所」
波打ち際の露天風呂
「ナビタイムジャパン」のデータをもとに作成した図を見ると、“秘密の温泉”を求めて多くの外国人がやってきていることが分かります。
岸壁に張り付くように小屋があります。これぞ“秘密の温泉”「磯の湯」です。
デンマークから来た3人組
「カッコイイ」
実はこの温泉、道路からはおりられないため、元からあった土管を利用して通路にしています。
利用料は500円。磯の香りがする波打ち際の露天風呂です。
「ベリーナイス」
温泉は源泉掛け流し。泉質は、湯冷めしにくいという塩化物泉。午前11時から午後6時まで利用できます。
「最高です」
「とても気持ちいい」
「一日中つかっていたい」
とはいえ、お湯の温度は45℃以上とかなり熱めです。
「とても熱い。それにしてもキレイな景色」
「ベリーグッド」
「最高の経験になったけど、ちょっと熱かった」
「このあとビールが飲めれば最高」
地元人のみ知るビーチに…
外国人が注目する伊豆。下田市にも、彼らが足を運ぶ“穴場”がありました。
海水浴場関係者
「(外国人)増えた。今年は特に多い。ヨーロッパ系の人が多い」
伊豆急下田駅からバスで10分ほどの場所にある「入田浜海水浴場」(※遊泳期間は終了しています)。地元の人しか知らないような“穴場ビーチ”でしたが、なぜか外国人が急増しているそうです。
イタリアから来た人
「(Q.どちらから?)イタリアです」
「インターネットで見つけた。“日本で一番のビーチ”で検索したら、ここはその一つだって」
「水が透き通っている」
「ごみが散らかってない。イタリアでは珍しい」
東京から近い美しいビーチとしてSNSなどで話題となり、外国人が増えているそうです。
フランスから来た家族
「最高」
「日本に住んでいる友達が下田をすすめてくれて、それで調べてみた」
実はこの海岸、環境省の水質調査で最高ランクと判定されています。
「太陽の光が心地いい。天気がいいし」
一度は拝みたい場所
この穴場ビーチからバスで25分ほど移動した場所に、外国人に人気のフォトスポットがあります。
日本人観光客
「(外国人)こんな所まで来るんだ」
「どこで調べて来るんだろう?」
「素晴らしい」
ここで出会ったのは、フランス人の夫婦です。
フランスから来た夫婦
「旅行ガイドブックを見て来た」
「観光客があまりいないのがいい」
それは、伊豆に来たら一度は拝みたい場所でした。
「素晴らしい景色」
これぞ、人気のフォトスポット「海岸鳥居」です。外国人には神秘的な場所のようです。
「宗教的なものなのかな?あの世とつながる門みたいな」
海岸鳥居は、近くにある「伊豆白濱神社」の鳥居の一つ。なんでも、伊豆の海に宿る神様を神社に導くための門として、海沿いに建てられたといいます。
フランスから来た夫婦
「心が落ち着くし、とてもハッピーな気分」
ドイツから来た人
「海の上にある鳥居なんて、最高の景色」
この鳥居、日の出は、さらに神々しい姿が拝めます。
海にサル?
伊豆の南端には、外国人が訪れる“秘境”があります。
そこで、フランスから来た男性に出会いました。
フランスから来た人
「グーグルマップで見つけた。素晴らしい場所」
実はここ「波勝崎モンキーベイ」は、野生のサルに出会える場所です。およそ100匹のニホンザルを間近で見られます。
「サルを見るのは初めてだから、どう接したらいいか分からない」
「ワオ」
「小猿には近づかないほうがいい」
野生のサルなので、ちょっとヤンチャです。海沿いでサルを見られる場所は珍しいといいます。
「信じられない光景」
「僕は日本のこういう穴場が好き」
伊豆の“楽園”?
伊豆には、世界が注目する船でしか行けない“楽園”もあります。
向かったのは、南伊豆町にある漁港。ここにも外国人観光客の姿がありました。
フランスから来た人
「ひとり旅をしているんです」
ライフジャケットを身に着けたフランス人女性。船に乗り込みました。どこへ向かうのでしょうか。
船に乗ることおよそ5分。着いたのは、船でしか行けないビーチでした。
「ここはヒリゾ浜」
「ヒリゾ浜」は、許可された船でしか渡ることができない“秘境ビーチ”。起伏に富んだ地形に、伊豆の海の魅力がつまっています。
「ここは最高。深さ1メートルの所でも、美しい魚を見ることができる」
フランス人女性はシュノーケリング初心者。それでも、十分楽しめると知ってやってきました。この浜は、監視員もいるので安心です。たしかに、浅瀬に魚がいます。
「美しい小さな魚や、時には大きな魚まで、いろいろ見られた」
「こんな海はフランスにはないと思う」
船でしか行けない“秘境ビーチ”。この楽園を求めて、外国人が足を運んでいました。
アメリカから来た人
「最高よ。最高に楽しかった。たくさん魚がいた」
世界が注目のワケ
これまで静岡県といえば富士山を目指す外国人が多く、伊豆はスルーされがちでした。
それが今、外国人に注目されるようになったのには、ワケがあるといいます。
東伊豆町観光協会 北嶋泰成さん
「(外国人は)体験型の旅行を重視しているので、伊豆半島特有の温泉などを使った誘客を図っている」
外国人観光客はコロナ禍で一時は大きく落ち込んだものの、地道なPR活動を続けた結果、現在はコロナ禍前より増えています。
こちらは「伊豆高原駅」。その構内に観光案内所があります。
中国から来た人
「バスのチケットは、どこで買えますか?」
案内スタッフ
「バスに乗ってから、現金かICカードで払います」
中国から来た人
「OK。ありがとうございます」
記念スタンプを押していたのは、中国・上海から来た女性です。
中国から来た人
「ここ数日、伊豆に滞在してスキューバダイビングをした」
女性は興味深い動画を撮影していました。
「この時期はハンマーヘッドシャークの群れと出会える」
南伊豆の沖合には、ハンマーヘッドシャークの群れと出会える世界的に有名なダイビングスポットがあります。
「本当にワクワクした」
伊豆に“幻の滝”?
こちらはインドから来た男性。
インドから来た人
「今朝、伊豆に来ることを決めた」
実は、運が良ければ見られるという、“幻の滝”に行きたいといいます。
「橋立つり橋」の近くに、その滝があるというのですが、見当たらないようです。音も聞こえてきません。
「今は流れていないみたい」
「小さい滝はあるけど…」
実はここからは、雨が降った後にだけ現れる“幻の滝”が見られるというのです。
この日は見られなかった、その滝が「対島の滝」です。年間100日は見られるといいます。
「(Q.残念ですね)全然いい。来られただけで十分」
(2026年9月8日放送分より)
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