日本の名字は10万超 ランキング71位以降のルーツと地域差 難読名字クイズも

日本の名字は10万超 ランキング71位以降のルーツと地域差 難読名字クイズも
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 日本人の名字企画、第11弾です。今回も、名字に隠された意外なルーツをひも解きます。

【画像】難読名字「九十九」「傘」「妻鳥」何と読む?

難読名字クイズに挑戦

 まずは、難読名字クイズです。

「九十九」は何と読む?
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 こちらの名字、何と読むでしょうか?漢字で「九十九」と書くこちらの名字。皆様は分かりましたか?

佐藤ちひろアナウンサー
「つくも!」

名字研究家 森岡浩さん
「素晴らしい。何か理由があってご存じなんでしょうか?」

佐藤アナ
「これ九十九神とかも、この漢字の場合ありますよね?」

森岡さん
「ひょっとして、それは漫画ですか?」

佐藤アナ
「漫画です」

九を『く』と読んでいない
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森岡さん
「なんで『つくも』って読むと思います?」

佐藤アナ
「九のほうが普通の『く』ですよね」

森岡さん
「ですけど、九を『く』と読んでないですよね。逆に」

佐藤アナ
「たしかに」

森岡さん
「九十九というと百の1個手前ですよね。『百』という漢字の他の読み方は?」

佐藤アナ
「もも!」

森岡さん
「次が『もも』なんですよ。『次もも』が『つくも』になったと言われています」

「白髪(つくもがみ)」
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 ちなみに漢字の「百」からてっぺんの横棒「一」を取ると「白」になります。そこから、白髪のことも「つくもがみ」と呼ばれていたそうです。

「傘」一文字で何と読む?

 続いて、「傘」一文字で何と読む名字でしょうか?

「傘」何と読む?
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佐藤アナ
「かささん?」

森岡さん
「それではちょっとクイズにならないので。ヒントです。これ、妖怪がいます。皆様ご存じだと思います」

傘をモチーフにした妖怪といえば?
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 傘をモチーフにした妖怪といえば…。

佐藤アナ
「からかささんとか?」

森岡さん
「あ!正解です」

佐藤アナ
「え?!からかささん?」

森岡さん
「からかささんというんですよ」

 手持ち傘は飛鳥時代に中国から伝わったといわれ、中国の「唐(から)」という言葉を合わせて「からかさ」と呼ばれ始めたそうです。

「妻鳥」何と読む?

「妻鳥」何と読む?
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 まだまだ続きます。「妻」と「鳥」で、何と読む名字でしょうか?

佐藤アナ
「先生。私、分かります」

森岡さん
「ご存じなんですか?」

佐藤アナ
「今回、パーフェクトいきます。めんどりさん!」

森岡さん
「正解です」

佐藤アナ
「やった!これはですね、恋愛リアリティーショー番組に、この名字の男性が出てくるんです」

森岡さん
「出ていたんですか」

佐藤アナ
「MCの田原アナウンサーと野上アナウンサーと住田アナウンサーとで、すっごい盛り上がった人なんです」

 「妻」はメスを指しているので、このように書いて「めんどり」と本来は読むのですが、ほかにも由来があります。

愛媛県にある「妻鳥」という地名
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森岡さん
「愛媛県に『めんどり』っていう地名があるんですよ。『めん』っていうのは税金のことなんです」

佐藤アナ
「税金?」

森岡さん
「税金に関する地名があって、『めんどり』に後から漢字を当てようとしたんですね。『妻鳥』と書いて『めんどり』って読むのが、歴史的に名乗った武士がいたりして、地元に行くと妻鳥小学校があったりするので」

佐藤アナ
「最初の方、どうして『めん』に『妻』を当てたんですかね」

森岡さん
「そうですね。やっぱり、いろいろ考えたんでしょうね。『めん』にどんな漢字で当てようかってことで。その中でやっぱり『妻鳥』って書くのが、かっこいいっていうんですかね。いい感じがしたんでしょうね」

71位~名字のルーツは?

 ここからは、読むのが難しい名字から、一般的によく耳にする名字を見ていきます。このコーナーではこれまで、ランキング70位までの名字について、その由来や歴史を紹介してきました。

今回は71位以降を紹介
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 今回は71位以降のルーツを紹介します。

「10万の名字がある」
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佐藤アナ
「そもそも名字って、どれくらいあるんですか?」

森岡さん
「漢字の新字体と旧字体を同じと数えるか、別と数えるかとか、山崎さんと『たつさき』の山崎さんは同じなのか違うのかということで、かなり変わりますけど、私はその辺全部同じって考えて、それでも多分10万はあると思います」

佐藤アナ
「同じでも?」

森岡さん
「10万もあると思うので。なので今やってる100位以内の名字っていうのは、本当に10万のうちのトップ100に入っているので、本当にメジャーな名字ですね」

佐藤アナ
「たしかに、この71位からもかなり知っている名字。おなじみの名字が多いですよね」

森岡さん
「会ったことがある名字が並んでいますよね」

佐藤アナ
「71位は私の同期、報道ステーションMCをやっている安藤アナウンサーです」

 安藤さんは「とう」が付くため、由来は藤原氏です。これまで紹介してきた伊藤さんや加藤さんと同じく、藤原氏が住んだ地域と組み合わせた名字で、安芸国、現在の広島県周辺に住んだ藤原氏が名乗ったそうです。

森岡さん
「もう一つ、これはかなり特殊な形なんですけども。古代豪族に安倍氏っていました。この安倍氏の一族と藤原氏が婚姻関係を結んだ時に、両方から1個ずつ取って安藤って名乗ったという、この2つの説があります」

佐藤アナ
「今までの『藤』とは、ちょっと違った由来?」

森岡さん
「そうですよね。ちょっと違ったパターンのなんとか藤というのもありますけど、やはり藤原であることは間違いないと思います」

関東での読み方に特徴

 72位の谷口さんは、地形に由来する名字です。

谷間に住んだ人が名乗ったとされる
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 その昔、山間の底に川があり、敵が攻めてきても守りやすいことなどから、谷間に集落を作ることが多かったそうです。そこに住んだ人々が名乗ったとされています。

佐藤アナ
「私の祖母の名字が美しい谷で美谷なんですけれども、いい谷のところに住んでたってことですかね?」

森岡さん
「そうですね。美しい谷で美谷さんってかなり珍しいと思うんですね」

佐藤アナ
「そうなんですか」

森岡さん
「普通、『ミタニ』は三の谷って書きますから」

佐藤アナ
「そうですよね」

森岡さん
「分家をする時に漢字を変えた可能性もありますし、あるいは最初から自分の住んでいる谷は、ほかの谷とは違ってとてもいい谷なんだよっていう意味を込めて名乗ったのかもしれませんね」

 「谷」に「口」という名字は、読み方に地域性があるそうです。

茨城県・静岡県に「谷口(やぐち)」さんが多い
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森岡さん
「面白いのは、実は関東、特に茨城県とか、あと東海地方の静岡県とか行くと、実は谷口(やぐち)さんという方は結構いらっしゃいます」

佐藤アナ
「谷口(たにぐち)じゃなくて、『やぐち』って読むんですね」

森岡さん
「そうですね。今72位にある谷口は『たにぐち』って読むのだけにしてますけれども、それと別に『やぐち』さんもかなりいらっしゃいます」

佐藤アナ
「どうして呼び方が変わってきたんですか?」

関東地方には『谷』を『や』と読む習慣が
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森岡さん
「実は関東って名字に限らず、地名も『谷』って書くと『や』って読むと思いません?」

佐藤アナ
「渋谷」

森岡さん
「渋谷、日比谷、市ケ谷。実は関東では『谷』と書いて『や』って読むという習慣が昔からあったので、関東は比較的、そもそも『谷』という漢字は『や』と読むという習慣があるんだと思います」

佐藤アナ
「『谷』といいますと、長谷川さん、水谷さん、三谷さんとたくさんいると思うんですけれども、同じ由来なんですか?」

森岡さん
「そうですね。『谷』がつくと基本的に谷間に由来しています。ただ、長谷川さんの場合は以前やりましたように地名がルーツとなっていますので、そういう意味ではちょっと違うかもしれませんが、でも長谷川の由来は何かというと、長い谷が由来ですので、そういう意味で同じともいえますね」

 「谷」のつく名字がたくさんある中で、一番多いのが地名由来の長谷川さんです。一方、本来の地形由来で最も多いのが谷口さんだそうです。

「大野」「丸山」の由来

 続いて、73位の大野さん。大きい野原を意味する地形由来の名字で、中でもある地域に多いようです。

大野さんが一番多いのは?
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森岡さん
「どちらかというと関東に多くて、多分一番多いのは埼玉県だと思います」

佐藤アナ
「関東平野?」

森岡さん
「関東平野は大きな野原、まさにそのものですし、埼玉は山も少ないですよね。そういう意味で、そういうところに住んだ方がたくさんいらっしゃったと思います」

 続いて74位の丸山さんです。山が丸いということなのでしょうか。

佐藤アナ
「丸い山ということですか?」

森岡さん
「丸い山でしょうね。日本、山はたくさんありますけれども、形は色んなものがありますよね。尖っている山とか、険しい山とか」

佐藤アナ
「山というとちょっとゴツゴツしてるイメージがあるんですけれども、丸いですかね?」

伊豆の大室山
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森岡さん
「有名なのでいうと、伊豆の大室山は観光地にもなっている。あれは本当にきれいな丸していますよね」

佐藤アナ
「たしかに、きれいな円ですね」

森岡さん
「そういう形の山が丸山ですし、あとちょっとした小さい山だと、あんまり尖ってない山、多いと思います」

円墳の近くでも
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 丸い山の近くに住んでいた丸山さん以外にも、円墳といわれる丸い古墳の近くでは、丸山という地名が今でも多く残っているそうです。

森岡さん
「実は丸山という名字、結構偏ってまして、長野県と新潟県に全国の4分の1ぐらいがいるんですね」

佐藤アナ
「そんなに固まってるんですか?」

森岡さん
「普通、人口で考えるとやっぱり東京、大阪、神奈川、愛知に集まるのが普通なので、長野と新潟に4分の1が集まるのは、かなり特殊なことだと思います。長野県ですと安曇野市という市がありますけど、ここだとやっぱり市で一番多いのが丸山さんなので、やはり丸い山がたくさんあったんだと思います」

75位「今井」の由来

 次は75位、今井さんの由来です。

新しくできた用水路や水くみ場が由来
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佐藤アナ
「番組にも今井春花さんがいらっしゃいまして。今井って、『井』は日常的に使うためのきれいな水がある場所ですよね?」

森岡さん
「そうですね。『今』は何かって話になるんですけれども、『今』っていうのは新しく作ったという意味なんです。今井さんはというと、新しくできた用水路とか、新しくできた水くみ場とか、そういうのを全部今井っていうんですね。新しく田んぼを作ると用水路引きますから、今井さんは各地にありますし、人が住むと水くみ場が必要になりますから、川の流れが変わると水くみ場の場所も変わりますから、今井が新しくできます。そういう意味で今井さんのルーツは全国にたくさんあると思います」

 今井さんと同じように、今川さんの由来は新しくできた川、今田さんは新しく開墾した田んぼで、由来は同じです。

(2026年9月1日放送分より)

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