
人気の温泉街に現れたサルの大群。神奈川県湯河原町では17日、男性が10匹以上のサルに襲われ、けがをしました。去年の被害は6000件を超えていて、人を恐れないサルを前に住民や観光客は危機感を募らせています。
サルの群れが問題化
住宅地を堂々と歩き回るサル。後ろに3匹を引き連れた4匹の群れです。
住宅のベランダにも多数のサルが。中にはふてぶてしく仰向けになり、おなかをかきながらくつろいでいるものもいます。
神奈川県の西南端に位置する温泉街、湯河原町。首都圏からのアクセスもよく、このシルバーウィークも多くの観光客が訪れるとみられていますが、ここ数年、サルの群れが街中に現れ、問題化しています。
湯河原町 上田尚彦町議
「神奈川県警のアプリがありまして、サル出没情報というのが、警察署に通報があった場合すぐに発表されるんですけれども、本当にひどい時は毎日発表されている状況でした」
町が行った調査によると、サルに追いかけられる、野菜や果物を取られるなどの被害が、去年1年間で6054件発生。これは1日平均16件の被害が出ている計算です。
17日には救急車が出動する事態になりました。男性(40代)は集団のサルに複数箇所かまれ、病院に搬送されました。幸い、軽傷で済んだということです。
追い払い隊が出動も…
温泉街や駅前、住宅地、あらゆる所に現れるサルの集団。去年10月には、空き家にサルが出入りしている映像が撮られていました。
観光業への影響も懸念される中、町が取っている対策は?
上田町議
「追い払い隊という方が、ボランティアで一生懸命活躍されているんですけれども、どうしても通報を受けてから追い払う。主にロケット花火なんですけれども、最近はサルも慣れてきちゃいまして、それくらいではもうビクともしないというか」
町は神奈川県と協力し、群れのリーダーにGPS装置をつけることに成功しました。市街地に近づけば、すぐに追い払い隊が出動していますが、対応は後手に回っているのが現状です。
サルに遭遇した時どうすれば?
湯河原だけでなく、山口や鳥取などでも相次ぐサルの目撃情報。なぜ全国各地で増えているのでしょうか。
ニホンザルを保護・管理する
サル対策所 三木清雅代表
「全体的にサル自体も増えている地域もあるんですけれども、実際に爆発的に増えているわけではなくて、だんだん人に慣れてきている群れが増えてきたっていうことが原因じゃないかなと思います」
専門家は、人に慣れたサルが、山より人里のほうが栄養価の高い食べ物があると学習し、仲間を引き連れ、頻繁に人里に下りてくるようになった可能性があると話します。
では、もしサルに遭遇してしまった場合、どうすればいいのでしょうか。
「サル同士も目合わせて歯を出すっていうのが威嚇行動なので、見られているとメンチ切ったみたいな感じで、人だとけんかを売ってるみたいな形で捉えられてしまうことはあり得ます。なので、目を合わせないでください。できるだけ後ずさりしながら逃げるというのが大事です。自分の安全を守ることを一番考えてもらえればいいのかなと思います」
(2026年9月20日放送分より)
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