空から見た台風25号の爪痕 相次ぐ土砂崩れ住宅を直撃 一夜明けても水引かぬ理由

空から見た台風25号の爪痕 相次ぐ土砂崩れ住宅を直撃 一夜明けても水引かぬ理由
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 連休中の関東を襲った台風25号の影響は広範囲に及んでいます。実際どこに、どのような被害を及ぼしたのか。空撮映像から各地の様子を探ります。

【画像】住宅が押し流された千葉・鴨川市の土砂崩れ現場

各地の被害状況

家が押しつぶされた状態に
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 千葉県鴨川市では大量の土砂が流れ込み、家が押し潰された状態になっています。原形が分からないほど崩れた住宅。斜面は大きくえぐれ、山肌があらわになっています。

被害に遭った住民
「雷が落ちたみたいにドーンと音がしたと思ったら、上のほうからバラバラと壁が崩れてきた。外に出たらとんでもないことになっていた」

車が横転
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 神奈川県三浦市の現場には、大勢の消防隊員や自衛隊員が集まって土砂の運び出しを行っています。土砂崩れの影響でしょうか、車が横転しています。

ボートでの救助
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 水につかった町では、ボートによる救助が行われました。住宅から救助ボートに乗る人の姿が見えます。避難できなかったのか、ボートに乗って救助されていきます。男女複数人が救助されています。

 小さな子どもを抱えた家族でしょうか、ボートで救助されていきます。大人の腰の高さほどまで浸水しているため、子どもを連れての避難は難しいと思われます。

 関東地方に大きな被害をもたらした台風25号。千葉県と神奈川県で合わせて7人が亡くなり、5人の行方が分かっていません。

 なかなか水が引かず、今も不安な時間を過ごしている被災地の人たち。なぜ、これほど被害が拡大したのでしょうか。空からの取材を通じて一つの原因が見えてきました。

空から見る土砂崩れ被害

 平年9月のおよそ1.7倍の雨が降った千葉県鴨川市。空から市内を見てみると、土砂崩れ現場の被害の大きさが確認できました。

千葉・鴨川市の土砂崩れ現場
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 土砂の影響で住宅が押し流されて、住宅と住宅の隙間がないような状態になっています。流された住宅がほかの家の屋根に突き刺さって、真っ二つになっています。

 こちらの現場では、複数の家屋が土砂崩れに巻き込まれました。これまでに80代の男性と女性が亡くなり、70代の男性の行方が分かっていません。

 22日は警察や消防、自衛隊が動員され、懸命な救助活動が行われました。

近隣住民
「外に出たら真っ暗だったからね、何が何だか分からなかった。明るくなってから、きょうの朝、(見たら)すごいなと思って。今までこんな崩れ方したことない」

 土砂崩れは、海に近い別の場所でも。

鴨川市の別の土砂崩れ現場
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 鴨川市内の別の土砂崩れ現場です。広い範囲で土砂が崩れ、現場には建物の屋根だけが残されています。周辺には建物の屋根が散乱しているような状態になっています。こちらでは、60代の男性が行方不明となっています。

横転した重機
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 袖ヶ浦市では、道路の復旧作業のため、重機で作業していた男性が土砂崩れに巻き込まれました。土砂崩れで流された重機が横転しています。この重機に乗っていた男性が川へ落下し、死亡しました。

神奈川でも土砂崩れ

 土砂崩れは、神奈川県内でも相次いで発生しました。三浦市初声町の現場です。一戸建ての住宅の1階部分に大量の土砂が流れ込んでいます。

神奈川・三浦市の土砂崩れ現場
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 土砂崩れの影響で住宅が押し出されたのでしょうか、隣の建物と接触しているように見えます。住宅の2階にある窓から父親が子どもを抱えるようにして、救助にあたったということです。

 住宅には夫婦と子ども4人の6人が住んでいたということですが、現在、30代の女性と連絡が取れていません。

付近の住宅にも土砂が入り込んだ
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 付近の住宅でも家の中に土砂が入り込み、室内は泥だらけになっていました。

被害に遭った住民
「音がして下に下りたら、あの状態なので一瞬でした。『ドン』と突き破る感じだった」
「(Q.最初に見た瞬間は?)すごすぎて何も言葉にならない。怖いだけ」

 およそ2キロ離れた場所でも、土砂崩れが起きました。南下浦町のアパートでは土砂が流れ込み、1階部分が崩れています。土砂崩れの影響でしょうか、車が横転しています。

 2階建てアパートの1階部分に流れ込んだ土砂。こちらでは、20代の女性と連絡が取れていません。

土砂崩れによってできたとみられる大きな穴
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 横須賀市では、土砂崩れがありました。長井1丁目の住宅です。住宅の側面には土砂崩れによってできたとみられる大きな穴が開いています。この住宅に住む60代の女性が心肺停止で発見され、その後、死亡が確認されました。

近隣住民
「消防隊がこっちに入る道を走ってきたから、どうしたんだろうって思って行ったら、あの状態だった。もう、何も言葉が出なかったね」

高崎川が氾濫 千葉・佐倉市

 72時間雨量が観測史上1位となる377.5ミリを観測。先月の千葉豪雨を上回る記録的な雨に見舞われた千葉県佐倉市。降り続けた雨によって、町の様子は一変しました。

 21日の大雨の影響で氾濫が発生した高崎川です。川からは茶色い水があふれ、道路との境が分からないような状況です。

川の流れのようになっている
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 JR佐倉駅へと続く道ですが、その前を見てみますと小道から水が流れてきています。かなりその流れが速く、川の流れのようになっています。

 こちらは浸水被害に遭った住民が撮影した映像です。

車のタイヤが完全に隠れるほどの深さ
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 車のタイヤが完全に隠れるほどの水の深さです。濁った水で路面の状況も分かりません。

畳が浮いている
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 家の中は床上まで水浸し、畳が浮いています。浸水のスピードは、かなり速かったといいます。

自宅が浸水 藤崎衛さん(47)
「最初はちょろちょろ水が出ているだけかと思ったら、あっという間に水が流れ込んできて」
「(Q.あっという間だった?)あっという間でした」
「(Q.この状況は)初めてですね、20年以上経ちますけど」

22日正午ごろの高崎川
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 22日正午ごろ、ドローンで撮影した空からの映像では、水面は波立つことなく、流れが遅いように見えた高崎川。およそ5時間後…。

午後5時半ごろの佐倉市
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 午後5時半です。この3時間で30センチほど水が引いたんですけど、依然として町の至る所で冠水しています。排水作業は、進んでいないようです。

なぜ冠水長期化?

 台風が去った22日も、茶色い水に覆われたままの町。なぜ、冠水が長期化しているのでしょうか。

 原因の一つとして考えられるのが、高崎川の下流、印旛沼の状況だといいます。

印旛沼の水位が上昇し橋が水没
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 22日正午ごろ、印旛沼にかかる船戸大橋の映像です。沼の水位が上がり、橋が水没してしまっています。

都市雨水管理に詳しい
中央大学研究開発機構
古米弘明教授

「高崎川などの排水先である印旛沼の水位が高い状態なので、なかなか川の水が入っていかない」

高崎川の水が流れ込みにくい状態に…
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 高崎川は、印旛沼に流れ込みます。しかし、沼の水位が高いため、高崎川の水が流れ込みにくい状態に。そのため佐倉市にあふれた水の排水がうまくいっていないというのです。

 夜になっても…。

 大規模な冠水が起きていた佐倉市です。昼間に比べると、水は引いたようですが、今もなお冠水は残っています。

 日が暮れた後も、自衛隊による救助活動が行われていました。

 一刻も早く、町から水を引かせるために、地元の人たちも懸命に取り組んでいました。

 専門家は、印旛沼や、そのさらに下流の川の水位が下がることが排水につながると指摘しています。

(2026年9月23日放送分より)

テレ朝天気

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