
台風25号の影響でこれまでに10人が亡くなり、4人が行方不明となっています。冠水被害が深刻な千葉県では、印旛沼の堤防が雨が止んだ後に決壊しました。
「8月に建てたばかり」の倉庫が…
堤防が崩れ、大量の水が印旛沼周辺の街に流れ込みました。完全に水が引くまでにはまだまだ時間がかかりそうです。
ビニールハウスが被害
様子を見に来た男性
「ビニールハウスの所有者です。行けないんです。ビニールハウスの作業小屋に猫がいるんだけど、ボートで救出に行ったんだけど入れなくて。天井裏みたいなのがあるから、そこにいてくれればいいんだけど」
被害を受けた農家
「軽トラで帰れるような状態じゃなくて。トラクターで午前5時ごろ(倉庫から)逃げたと…」
農家を営む男性は、命からがら逃げたといいます。
「(Q.どのあたりですか?)あの道路の向こう側で…。水色っぽい倉庫」
浸水していて近づくことができないという男性の倉庫。
教えてもらった場所を上空から見てみると、水色の倉庫がありました。画面右の線路下の交差点から倉庫を見てみると、かなりの高さまで水に浸かっているのが分かります。
「今年の8月に建てたばかりだったんですよ」
「(Q.え?先月?)はい。さすがに、こんな水害ないだろうなと思ったんですけど…」
台風25号が去っていき、安心していた22日早朝のことでした。
「台風行ったなと思って、倉庫無事だなと思って。でもその間にどんどんどんどん水が足元に流れてきたわけですよ。あっという間でしたよ」
カヌーやボートで自宅に
街一帯が、変わり果てた姿となっていました。
印旛沼、北沼の上空です。沼と道路の境目が分からない状態になっています。
沼近くの住宅地は、水に浸かってしまっています。
道路のアスファルト部分が決壊しています。水が画面左から右へ大量に流れ込んでいます。
折れ曲がった電柱が、電線に支えられて、流されそうになっています。
別の場所では電柱、電線、木々だけが水面から出て、うっすらと道路が見えます。その道路をたどっていくと、無数のソーラーパネルが茶色く濁った水に飲み込まれています。
ここは元々、周囲を田畑に囲まれていた場所でした。広い範囲で水に覆われている部分も、田畑が広がっていた所です。
なかなか水が引かず、カヌーやボートで自宅に戻る住民の姿もありました。
こちらの男性は、妻の薬を取りに帰ったといいます。
「(Q.薬が濡れてるが、どういう状態だった?)(水に)浮いていた」
「(Q.自宅の中で浮いていた?)そうそうそう」
水位 ひざの高さまで上昇
千葉県北部に位置し、北沼と西沼に分かれている印旛沼。今回、北印旛沼の2カ所で堤防が決壊しました。
千葉県によると、北印旛沼の東側で大規模冠水が起きています。さらに、長門川でも堤防が決壊しました。
堤防が決壊し、大規模な浸水被害となりました。
自宅が浸水した男性
「きのうは床上40センチくらいありました。きょうはおかげ様で引きましたよ」
被害に遭った住民たちは、片付けに追われていました。
「こんなの初めて。ここに来て60年経つけど」
一方、こんな証言をする住民も。
被害に遭った住民
「大きな土手があるから、上からは印旛沼の水は来ないから安心していたんですけど、下からどんどん湧き出てきて…」
用水路から水があふれ出してくる「内水氾濫」も起きていたといいます。水は一時、ひざの高さまで上昇したといいます。
「(水が)逆流してるって話でした。本当初めてです、こんなの…」
床下に「納豆パックが…」
台風25号が去ってから、24日で3日。死者は千葉県で7人、神奈川県で3人の合わせて10人で、行方不明者は4人となっています。
また千葉県内では、午前7時時点で約1万8000軒が依然停電したままです。
防犯カメラを設置していた男性の家は、8月の豪雨の際にも床上浸水の被害を受けたといいます。
「今回は(水が)このくらいなんですけども、先月はこのぐらいかな」
家の中を見せてもらいました。
「(Q.けっこう泥入っていますね)だいぶきれいになったんです」
幸い、リビングのテレビは壁の高い位置に設置していたため、被害はなかったといいます。
片付けは順調に進んでいるように見えますが、床下にはごみが混じった水が流れ込んだといいます。
「納豆パックが浮いてきている」
ポンプで水をくみ上げ排水していますが、30分間続けてもまだ半分しか排水できていないといいます。
同じく床上浸水の被害に遭った男性は、このように話します。
「雨引いて安心しきったころに、夜中どんどん川の水が押し寄せてという状況らしいんですよね。雨降ってないけど、水だけがどんどん上がってくる。まさかって感じです」
雨がおさまった後に起こった、予期せぬ浸水被害。本来なら連休明けの24日から、日常生活に戻るはずでしたが…。
「日曜日までにどうにかしたいな。いつまでもこういうのやってられないですから。普通の生活があるからね、仕事もあるし」
バスの営業所が冠水
今回の台風被害で、交通機関にも大きな影響が出ています。
バスの営業所がありますが、周りが水浸しになっていて、近寄ることができません。消防団による排水作業が続けられています。
被害に遭ったのは「京成バス」の佐倉営業所。水面には、バスのものと思われるタイヤが浮かび、下からまだ水が湧き出ているのが分かります。
さらに京成バスのすぐ側、路線バスなどを運行する「なの花交通」。幸いバスには被害はなかったといいますが…。
なの花交通バス(株)
浦川真一運行管理課長
「会社の前の道路が冠水しておりまして、バスが出せないような状態となっております」
営業所からバスを出すための道が冠水。運行できない状況となっていました。さらに、事務所内が浸水。
「床から40センチ位の水深はありました」
「(Q.跡とかは残っている?)そうですね。こちら」
無線機や、バスの位置を示すモニターなど、安全に運行するための機材も壊れてしまったといいます。
「路線バスもやっておりますので、なるべく早く仮営業でもできればいいかなと思っています」
「(Q.(路線バスを)出せない間は?)運休しかないので」
地元の住民が利用する路線バス。連休が終わり、24日から多くの通勤通学客が利用する予定でしたが、道路の水が引くまで、運行はできないといいます。
バスを利用する近隣の住民は、このように話します。
「毎日、おつかいには(使っている)」
「(Q.影響は?)(バスを使わなくても)歩ける範囲ですけどね」
「(Q.バスは使わずに買い物へ?)しょうがないですね」
(2026年9月24日放送分より)
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