
堤防が決壊した千葉県・印旛沼周辺では、大雨から3日が経ちますが、まだ水が引いていません。
23日に比べると、少しずつ水位は下がってきましたが、田んぼや畑、養殖場などがまだ水の下です。

太陽光発電施設では火災が起きました。
壊れた太陽光パネルが再び発電を始めると、湿気や汚れなどで発火することがあります。
長雨でやっと収穫期 コメに被害
千葉・栄町。収穫真っ只中の田んぼが、浸かっていました。

15ヘクタールほどある田んぼのうち、収穫がまだだった7割近くの稲が被害にあいました。今年は雨続きで、稲刈りが遅れていたそうです。

コメ農家 薄田直樹さん
「この状態で刈ったとしても。商品としてはもう無理」
浸水が長引けば、病害虫が増えるおそれがあり、来年以降の作付けにも影響が出ます。

当時は、農機具を移動させようと、家族で倉庫にいましたが、急な浸水のため間に合いませんでした。被害総額は3000万円に上るといいます。
薄田さんは、80代の父とともに、農業を守ってきました。

コメ農家 薄田直樹さん
「私もですが、父が中心に1年、水の見回りから時間をかけて、つくってきたコメ。残念でしかない。まずは、農家自体を続けられるか、考えていかないといけない」
排水続くも“通常水位まで数日”

地域の産業を直撃した水。取り除くため、懸命の作業が続いています。
北沼は利根川へ、西沼は東京湾へ排水作業が続いています。
水資源機構によりますと、通常の水位に戻るまで、数日かかる見込みです。堤防の復旧作業は、まだ始まっていません。
復旧作業も…また台風予報に嘆き

地域の自慢、うなぎ街道にある飲食店も被害を受けました。
ようやく、24日、水が引きました。
再び列島に接近する恐れの台風26号に備え、ブルーシートを買って来ました。

和風レストラン『錦谷』 谷芳紀代表
「また、この前みたいに豪雨がきたら、同じように浸水してしまう。いっときも早く、決壊した場所を何らかの手段で埋めてもらわないと。これをやっても意味がなくなる」
印旛沼漁協が運営する養鰻場からは、稚魚から育てたうなぎ約5万匹が流されました。井戸水で大切に育ててきましたが、水の高さは、一時、2メートル近くになり、モーターなどの機材も被害にあいました。

千葉県内では、床上・床下浸水を合わせ884棟。がけ崩れなどによって、105棟の住宅が被災しています。
佐倉市では、罹災証明書の受け付けが始まりました。
がけ崩れで被災
「(がけ崩れで)ドシャっていう音と、バキバキっていう音ですね。とても素人が手を付けられる状況じゃないので」
自宅が床上浸水した人は、住宅支援の相談もしましたが「足りていない」と言われたそうです。

自宅が床上浸水
「(住宅支援は)8月もあったし、市も、さっき聞いたら一杯だと。避難所から来ました。不安です、わからないから」
