
世界が熱狂するニッポンの餃子。そのおいしさにハマる外国人が増え続けています。今回は外国人が殺到する人気店を追跡。仲見世通り近くの70年以上愛されてきた老舗の餃子、お客さんの9割が外国人観光客だという飛騨高山の色とりどりの種類豊富な餃子、そして「餃子大国」浜松にはボリューム満点の100個入り餃子が?!日本人も知らない“すごい餃子”教えます。
【画像】「世界の人に食べてもらいたい」外国人を意識した個性的な餃子
浅草で70年以上 町中華の人気店
世界中の人がハマる餃子ワールドへようこそ。東京・浅草。ここに外国人が詰めかける餃子店があります。
仲見世通りの近くにある「餃子の王さま」。昭和29年に創業した老舗です。
店内は1階と2階を合わせて31席あります。浅草で70年以上愛され続けてきた町中華の人気店。外国人のお目当ては、なんといっても餃子です。SNSなどで知れ渡ったといいます。
アメリカから来た人
「インターネットで調べてこの店を見つけました。日本人が通う餃子の名店に来てみたかったんです」
アメリカから来た人
「これまでいろいろな餃子店に行ったことがあるけど、この店の餃子は今まで食べたことがない食感です。どうやって作っているんだろう?」
このお店の名物「王さまの餃子」540円。独特の食感が評判なんです。餃子好き外国人もうならせます。
アメリカから来た人
「グッド」
「アメリカ人はこんなにサクサクな食感の餃子を焼くことはできません。外側はサクサクなのに、中の野菜はとてもしっとり。ホントおいしい」
アメリカから来た人
「おいしい。ベリーグッド」
独特の食感の理由
名物餃子は、野菜多めでお肉は少なめ。独特の食感は焼き方に工夫が。油をたっぷり使用します。ここからが真骨頂。なんと水を足すんです。このあと、一気に加熱します。
餃子の王さま 店主
「蒸し揚げって感じ。あんのねっとり、皮のパリッ。コントラストを生み出す」
この焼き方こそが、独特の「サクもち食感」を生み出すんです。水分が蒸発するまで火を通したら出来上がり。
多い日は2000個を売り上げる名物餃子。
イタリアから来た夫婦は、餃子の食べ歩きをしているといいます。野菜がたっぷり詰まった名物餃子を味わいます。
「繊細な野菜の味がします」
「イタリアの料理はチーズなど乳製品を使う料理が多くてこってりしているけど、この餃子は野菜がなめらかでとてもおいしいです」
このお店には、お肉多めの「肉餃子」もあります。大量の水で蒸し焼きにしてから油で焼き上げています。焼き方を変えて香ばしく仕上げているんです。
台湾から来た家族は、餃子のタレを付けずに、そのまま食べていました。それにはワケが。
「台湾の人は日本人と比べて薄味を好む人が多いんです。だから、そのまま食べました。野菜のうま味や香りがよく分かっておいしいです」
客の9割が外国人観光客
岐阜県高山市には、外国人が詰めかける餃子専門店があります。そのお店は午後6時にオープンします。
高山駅から徒歩10分。「飛騨高山餃子総本山」です。客席は全15席。お客さんの9割が外国人観光客だという人気店です。
オランダから来た人
「う~ん、とってもおいしい」
アメリカから来た人
「SNSで『日本で行くべきお店』と紹介されていたので来ました」
外国人の人気ナンバーワン、「高山餃子3種盛り合わせ」。「飛騨牛」、「飛騨豚」、「ベジタブル」、3種類の味が楽しめます。
ポルトガルから来た家族もSNSでこのお店を知ったといいます。
「完璧です。豚肉のうま味が凝縮されていて、とてもおいしいです」
ベジタブル餃子を頬張ったのはお母さん。とても気に入った様子です。
「野菜なのにしっかり味がついていて、食べ応えがあるわ。ポルトガルのレストランでは餃子は前菜で1~2個食べる感じです。メインはお寿司で、その後にデザート。こういう餃子の専門店はないですね」
「外国人仕様の餃子に」
個性的な餃子を考えたのは、店主の鈴木清倉さんです。
「自分が作った餃子を世界の人に食べてもらいたい想いが強くなってきて、外国人仕様の餃子にしてみよう」
こちらは地元のブランド豚「飛騨豚」を使った餃子。キャベツやニラも地元産にこだわっています。「飛騨牛」のスネ肉などを使った餃子は、タマネギを配合。ウコンを練り込んだ皮で包んでいます。ベジタブル餃子の具には大豆ミートを使用。緑の皮は、ホウレンソウやお茶の葉を練り込んでいます。
色とりどりの皮には餅米粉を入れています。薄くても、もっちりとした食感に仕上がるそう。盛りつけも外国人を意識した工夫が。実は、あえて焼き目を見せないようにしているんです。
「焼き餃子は裏返して焼き目を見せて出す。日本人はそれをおいしそうと思うかもしれないけど、海外の人の目線は『焦げた方を見せて出すのか』というニュアンスのことを言われたことがあった」
こちらはイタリアから来たカップル。特製のピリ辛ソースに感動していました。
「おいしいわ」
「ソースの辛味が飛騨豚のうま味や香りを引き立てています」
ビールもすすみます。
「本当にうまい。餃子とビールは最高。高山は最高の餃子タウンだよ」
オリジナル餃子約20種類
こちらは今年登場した新メニュー。真っ赤な皮は、ビーツと紅麹を混ぜているんです。鶏肉と野菜を混ぜた具は特製しょうゆで味付けしています。スペインから来た女性が舌鼓。
「とてもおいしい」
「おいしい」
「スペインには餃子に似た『エンパナーダ』という料理があります」
「エンパナーダ」とは、小麦粉で作った生地にツナやチョリソーなどを包んで揚げた料理。
「エンパナーダは、おばあちゃんが作ってくれる家庭の味です。それぞれの餃子店に独自の味があるように、エンパナーダも各家庭で味が違う部分は似ていますね」
「おいしい」
店主が趣向を凝らしたオリジナル餃子は、日替わりメニューも含め、約20種類に上ります。外国人は、ここでしか食べられない餃子を求めて、わざわざ飛騨高山まで足を運んでいるのです。
スペインから来た人
「世界で最もおいしい料理は餃子だよ」
「餃子最高」
“中央にモヤシ”を確立
静岡県浜松市。この「餃子の街」にも外国人が。浜松は餃子の購入額が、3年連続日本一に輝く餃子大国です。
浜松市民(88)
「モヤシがのっていないと浜松の餃子じゃない」
そう、浜松餃子は、中央にモヤシをのせた円形スタイルが有名です。
浜松市民(55)
「(Q.(モヤシは)どのタイミングで食べる?)モヤシは一緒です。餃子食べて、モヤシ食べて、餃子食べて、モヤシ食べて、カスタネットのたたいて休んで、そんな感じ」
浜松市内で餃子が食べられる店舗は300軒以上。「元祖 浜松ぎょうざ 石松」は、昭和28年に創業した老舗です。1年で焼き上げる餃子は、実に183万個に達するといいます。
実はこの餃子店…。
元祖 浜松ぎょうざ 石松
JR浜松駅店 店長
「真ん中にモヤシを添えて出すスタイルを確立したのが当店」
創業者が、モヤシですき間を埋めて豪華に見せようとしたのが始まりだとか。
ニラなしであっさり
餃子が10個入った人気の定食です。豚肉とキャベツがたっぷり。ニラを入れていないのが特徴です。いくつでも食べられるよう、あっさり目に仕上げています。
イタリアから来た人
「グッド、ベリーグッド」
「イタリアでは餃子を食べる時ご飯は食べないけど、すごく合うね」
すると男性が、なんとご飯を餃子のタレに。
「この組み合わせもいいね」
いつの間にかタレのお皿がご飯だらけに…。
「全然、うまく食べられないよ。でも、タレとご飯の組み合わせは最高においしい」
こちらはスリランカ出身の女性たち。
「ここの餃子はニラが入っていないから、キャベツの甘みがより感じられます。モヤシは口直しができて良いですね」
最大100個まで注文可能
浜松には驚くべき餃子も。「遠州男唄 濱松たんと」です。
このお店の名物「ご縁焼ぎょうざ」。その数、なんと100個。16人で食べ尽くします。
最大100個まで注文できる「ご縁焼ぎょうざ」。豚肉は、地元のブランド豚「遠州の夢の夢ポーク」を使用。キメが細かく甘みがあるのが特徴です。人と人との縁をつなぐことを願って「ご縁焼ぎょうざ」と名付けられたといいます。
こちらはトルコ出身の男性たち。
「トルコには『マントゥ』という水餃子があるんですよ」
「マントゥ」は、牛や羊の肉が入ったトルコ風の水餃子。日本の焼き餃子もすぐに気に入ったといいます。
「ウマッ」
「キャベツとタマネギの甘みが際立っておいしいです」
「日本食で一番好きなのはうどんだったけど、これからは餃子が一番好きだね」
こちらは、ブラジル出身の男女。女性は、酢にコショウを混ぜるツウな食べ方を知っていました。
「日本で餃子を食べた時に、友人から本当の餃子好きは酢とコショウに行き着くと教えてもらったんです」
男性が「酢コショウ」を初体験。
「めちゃくちゃサッパリしていておいしい。酸っぱさによって、野菜の甘みがより引き立っている。こんなに味が変わるなんて衝撃だよ」
ブラジル出身 女性
「これだったら餃子を永遠に食べられるでしょ?」
ブラジル出身 男性
「食べ過ぎ注意だな」
(2026年9月22日放送分より)
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