
都内初の緊急銃猟 行楽の秋…クマ遭遇に警戒
雨が止んで、人出が増えた行楽の秋。心配されるのは、クマとの遭遇です。
9月28日、東京・八王子の畑の柵の向こうにうごめく、黒い塊。
シカやイノシシを捕まえるための罠に誤ってかかってしまったツキノワグマです。
報告・小山颯
「クマはこちらの畑の横の栗林で、くくり罠にかかった状態で見つかりました」
暴れたのでしょうか、ワナがついていた木には爪あとが残されていました。
人への被害を未然に防止するため、都内で初めての緊急銃猟が行われました。
車を襲う恐怖瞬間 「爪痕」鮮明に 何度もボンネットに…なぜ?
北海道内の夜道を走る車のドライブレコーダーの映像には車がクマに襲われる映像が映っていました。
「あ、クマだクマだ」
「やばいやばい」
クマが現れたのは、今週火曜。北海道の美深町です。
突然、ヘッドライトに照らされた親子とみられる2頭のクマ。
いったん逃げるそぶりを見せた後、振り返って立ちあがった次の瞬間。
クマがボンネットに向かって突進してきました。
「今ガンガンやられた」
被害にあった女性
「左側の森からクマが出てきて、前方を右の方に抜けていって、自分がぶつかりそうだから停車したら、そうしたら母グマが襲い掛かってきた」
クマの生態に詳しい 福島大学 望月翔太准教授
「母親からすると自分の子どもを守るということで、必死になって車に向かって体当たりをしているという状況だと思います」
運転していた女性は、仕事を終えて一人で家路につく中、ハンズフリーで電話していたところ、クマを見つけたということです。
被害にあった女性
「前方から勢いよく飛び掛かる感じ、3回くらい繰り返された」
クマは一度だけではなく、繰り返しボンネットに飛び掛かりました。
興奮した様子であることがわかります。
車のボンネットには爪で金属をえぐったような長いひっかき傷が残っていました。へこみに加え、貫通してるような場所も。
クマの生態に詳しい 福島大学 望月翔太准教授
「逃げる方向もすぐにやぶに入るというよりは直線で道路沿いを逃げている。そうした点から考えると、割とこの場所は頻繁に利用している。ある程度慣れている場所だったりするのかなと思います」
運転手に向かって、飛び掛かっているような瞬間も。
被害にあった女性
「窓ガラスが破られたり、横からドアを開けて入られたりしたらと瞬時にロックした感じです」
「揺らされたり、うなり声。怖かったです」
続いた長雨 クマ行動に変化は?
長雨によるクマへの影響はあるのでしょうか。
サタデーステーションが向かったのは、春から市街地での出没が相次いでいる富山県。
富山市の猟友会は、3日も見回りをしていました。
大山猟友会 島倉信一郎会長
「あーOKやね。(クマは)かかっとらんわ」
ドングリなどが実をつける10月は、クマ対策にとって最も注意を払うべき期間とされています。
直近5年のクマの人身被害件数を月別のグラフでみてみると、年によって差はあるものの、10月に突出して多くなることがわかります。
大山猟友会 島倉信一郎会長
「エサに対する執着は凄いからね。食べて食べて、エサのあるところへエサを求めていく」
富山では今年はドングリなどの実りが比較的良好とされていますが。
大山猟友会 島倉信一郎会長
「春先に海岸近くに出たり、海岸で緊急銃猟やってる。今まで考えられない行動するクマが出て来た」
雨が続いた時には、クマの行動にも変化があるとの指摘も。
大山猟友会 島倉信一郎会長
「ガスったり、雨降ったり、視界が悪くなると、あちらも警戒心がちょっと緩むような気がしますね」
クマの生態に詳しい 福島大学 望月翔太准教授
「雨上がりにいわゆる採食行動、えさを食べるという行動に移るわけですが、この活発に動くタイミングと、雨上がりというところで人間の活動と重なりやすいですので、やはり(遭遇)事故に注意が必要かなと思いますね」
(サタデーステーション10月3日OA)
