簗大臣釈明「高揚感で誇張」…与党からも苦言 「圧力なかった」国交省が調査結果公表

簗大臣釈明「高揚感で誇張」…与党からも苦言 「圧力なかった」国交省が調査結果公表
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簗和生農水大臣の“予算カット”発言をめぐり、国土交通省は6日午後、調査結果を公表しました。

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問い合わせは“2月の衆院選後”

衆院選 栃木3区の結果
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今年2月8日に行われた衆議院選挙。
簗大臣が小選挙区で敗北した最大の要因は、那須烏山市と那珂川町で票が伸び悩んだことにあります。国交省が明らかにしたところによると、簗大臣から問い合わせがあったのは、2月中旬。選挙から数日後のことです。

官房総務課 岩下泰善課長
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官房会計課 沖本俊太朗企画官
「国会担当の黒田官房長(当時)に電話があり、議員会館に呼ばれて、問い合わせに対応した、面会をした」

官房総務課 岩下泰善課長
「(Q.2市町についてだけ問い合わせをしてきたのは、なぜか)特に、こちらから、どうこうということはない。(Q.疑問に思うこともなく)問い合わせに、粛々とお答えした」

しかし、2つの自治体は、実際に予算が大きく減少しています。

官房会計課 沖本俊太朗企画官
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官房会計課 沖本俊太朗企画官
「(Q.問い合わせが影響しなかったと100%否定できるのか)基本的には、地域のご要望であったり、事業環境・事業の進捗(しんちょく)であったり、優先配分であったり、そういうものによって配分額が決まっていく考え方。そういう影響はなかったというふうに考えております」

支持・不支持と予算の関係は

栃木3区 道路関係交付金の増減
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選挙戦で、トップが簗大臣の対立候補を支援した自治体は、そろって予算が減額され、簗大臣を支援した自治体は、そろって増額されたのも偶然なのでしょうか。

2月14日、簗大臣を支援した那須町長が、自身の選挙を控えて総決起大会を開催しました。簗大臣が国交省への問い合わせをしたのと重なる時期です。大会には簗大臣も出席し、このようなことを言っていました。

簗和生農水大臣(2月)
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簗和生農水大臣(2月)
「直近の衆院選におきましては、6期目の当選を果たすことができました。本当にありがとうございました。那須町においては、大きな得票をいただきましたので、皆さん、大丈夫です、ご心配なく。しっかりとその皆さまにお応えをして、那須町にたくさんの予算を持ってきます。引き続き、よろしくお願い申し上げたいと思います」

道路局 西川昌宏企画課長
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道路局 西川昌宏企画課長
「(Q.栃木3区の自治体のうち、(簗氏を支援した)那須塩原市・那須町は実際、予算が増えている。これはたまたまなのか。選挙活動と予算の関係はなかったのか)この交付金の配分自体は、地方公共団体がいろんな要望をいただいてますし、事業の進捗状況だとか、重点配分対象の事業が入ってるかどうかを見ながら、総合的に調整して決めている額でございますので、(議員の問い合わせ)は影響しないと考えております」

ただ、簗大臣が問い合わせをした2月は、予算の調整をしている段階です。

道路局 西川昌宏企画課長
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道路局 西川昌宏企画課長
「(Q.そもそも2月以降に予算を増やしたり減らしたりすることはできるのでしょうか)予算の、その具体的な計画の中身については、2月の段階では作業中ではあります。(Q.作業中ということは、変更する余地はありますか)まあ、そうです。変更というか、そもそも作業中、いろんな調整をしている時点です。

官房会計課 沖本俊太朗企画官
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官房会計課 沖本俊太朗企画官
「(Q.明確に圧力や働きかけがなかったということでよいか)担当した者から聞きますと、『当時のやりとりは、はっきりとは覚えていないけれども、逆に、はっきり覚えていないくらいなので、働きかけや、圧力を受けたことはなかったと思います』と」

「自分が取った予算」とは

国交省の会見に先立って、農水省では、簗大臣の会見が開かれました。

簗和生農水大臣
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簗和生農水大臣
「(Q.首長が大臣を支持した那須塩原市と那須町では、当該交付金が今年度増額。不支持だった自治体で減額されていたが、大臣を支持したかが影響したのでは)私からの働きかけというものはございません。予算の状況は、国土交通省において、適切に判断されている認識なので、そこの部分については、私は回答ができない立場」

簗大臣は、5月に行われた那須町での自民党支部の会合で「自分が予算を取ってきた」という趣旨の発言をしています。

簗和生農水大臣
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簗和生農水大臣
「(Q.自分が取ってきた予算というのは何を指すのか)自分で取ってきたということではなく、なかなか表現が難しいが、自分の中で思い返すと、少し行き過ぎたような表現もあったのかと考えていて、不徳の致すところだった。(Q.不徳というのは何を指しているのか)自分の中でも、高揚感みたいなものがあって、その中で、少し誇張したような表現をしてしまった。私の中で、発言には、より一層、慎重を期していかなければいけない。反省を込めて、不徳であったとお答えをした」

与野党から“批判の声”

7日から本格的な論戦が始まる国会。

野党からは。

国民民主党 玉木雄一郎代表
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国民民主党 玉木雄一郎代表
「行政の公平性、中立性、適正性に関わることなので、他の地域でも同じようなことが起きていないか。他の役所も他の予算項目においても、同様のことが起きていないかなど、全省調査をやるべき」

批判の声は身内からも上がっています。

自民党 萩生田光一幹事長代行
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自民党 萩生田光一幹事長代行
「幹事長室は、党の司令塔的な役割があるので、各省とのさまざまな政策のすり合わせや予算について、他の部署のよりは必要があれば、詳しく説明を聞ける立場であることは否めない。だからこそ、権力の使い方を間違えてはいけない。当時、簗さんがそういう思いで職務にあたっていたとすれば、それはおごりであって、決して許されるものではない」

◆政治部官邸キャップの千々岩森生記者に聞きます。

政治部官邸キャップ 千々岩森生記者
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(Q.簗大臣が、引き続き、大臣として職務を遂行するという方針に変わりはないのでしょうか)

政治部官邸キャップ 千々岩森生記者
「官邸側は、あくまで簗大臣を守るというスタンスに変化はありません。先週から変わらないということです。むしろ、国交省の調査を受けて、これで幕引きを図りたいというのが本音のようです。総理周辺は、問題は、予算カットの発言のほうだと。これは、謝罪・撤回しましたと。実際の予算の動きについては『何ら、やましいことはない』との立場です。 また、別の総理周辺は『国交省の会見以上の記録や情報はもう出てこない』と話しています。最近、高市総理と食事をともにした自民党議員は『簗大臣を守ったというよりも、高市総理は自分の内閣に傷がつくことを嫌がっている。閣僚の更迭がないことに美徳を感じているのではないか』と解説しています」

(Q. 7日からは衆議院本会議が始まり、野党側も代表質問に立ちます。高市総理自らが、矢面に立つということも考えられますが、その辺りはどうでしょうか)

政治部官邸キャップ 千々岩森生記者
「野党は、もちろんのこと、自民党内すら厳しいというのが現状です。自民党の、しかも執行部の中からも『閣僚として不適格だ』とため息が漏れてきます。また、複数の自民党議員が、簗大臣を、官僚に対する態度がかなり強めのタイプという評論しています。『人事に厳しかった安倍政権だったら、先週のうちにスパッと更迭してるよ』という声が党内で出るほど、発言自体が重大だという認識が広がっています。 高市総理は、きのう、簗大臣に『引き続き、全力で仕事をせよ』と。つまり続投を指示したということですので、アンケートを自分で読んで、かつ自身に近い簗大臣を選んだということも含めて、今後、総理自身の判断が問われることになりますし、きょうまでは、スポットは簗大臣にあたっていましたけど、あすからは、代表質問、それから予算委員会と総理の出席が続きますので、高市総理自身が、どう説明するかも焦点となってきます」

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