
晴れ間が増えて外出の機会が増える気候になるなか、長雨で大繁殖した道路上のコケによる転倒事故が相次いでいます。大けがをするケースもあり、専門家が警戒を呼びかけています。
【画像】専門家「コケと一緒にいる藻類やバクテリアは粘性の膜を作る」
転倒続発「ずるっと滑った」
今、歩道のコンクリート上で増えているとみられるのがコケです。
長雨が続いた千葉県山武市在住の40代男性はこう話します。
「ずっと雨が続いちゃったことで、コケどころじゃなくてワカメのようなものも生えているような、そういう状況のところもあったりしたので。気を付けて歩いていたんですけど、滑って少し転んでしまった」
犬の散歩で毎日、都内の公園を訪れているという60代男性は…。
「公園の中は結構コケがあって、それは滑ることがあります」
コケの増殖は意外な場所でも…。
長野県佐久市在住 20代女性
「職場の非常階段、金属の階段があるんですけど、下りる時にコケが生えてて滑って、その場で尻もちをついて、そこからまた2段ほどお尻で落ちてしまった」
福島市在住 50代男性
「(倉庫の)コンクリートの上に薄くのってる黒い程度のものだったが、歩いて行ったらずるっと滑ってしまって、右ひじを結構大きくすりむいて、右肩が打撲っていう感じですね」
過去には280万円賠償も
コケによる転倒を巡っては、過去に裁判に発展したケースもあります。
福岡県那珂川市で、2020年、市道をランニング中の男性がコケで滑って転倒。肋骨(ろっこつ)が折れるなどの重傷を負いました。
男性は転倒しやすい状況を放置したとして、市を提訴。最高裁まで争った結果、市は敗訴し、280万円の損害賠償を命じる判決が確定しました。
コケに詳しい専門家、福井県立大学の大石善隆教授はこう指摘します。
「普段は乾燥してなかなかコケが生えないような場所でも、今回の雨によってコケを生育できる期間が長くなる。結果として、これまでコケが目立たなかった場所でも、コケが見られるようになってきています」
コケが生えている周辺は、特に滑りやすい状況となっているため、注意が必要だといいます。
「コケも水をためるので、滑りやすくなっているところはあるけども、コケと一緒に生えている藻類とかシアノバクテリアという生物、それらっていうのは粘性のある膜を作るんですね。それが滑りやすい原因になっている」
(2026年10月7日放送分より)
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