
国交省への問い合わせは2つの市と町についてでした。「働きかけはなかった」とするなかで、なぜ簗大臣は「2つの市と町」だけ問い合わせをしたのか改めて取材に応じました。
簗大臣「働きかけはない」
簗和生農水大臣(47)
「(Q.(予算)確定前に問い合わせること自体問題だと思わないか)」
国土交通省に対し、衆議院選挙直後の2月中旬、次の年度の予算配分が決まる前に問い合わせをしていたという、簗農水大臣。
「(予算の)作業中であることは、私は知りませんでした」
「(Q.知らなかった)知らない。(予算配分の)結果を知りたかった」
簗大臣が、地元の会合で選挙で自身を支持しなかった市長がいる自治体の道路予算を「大幅にカットした」などと発言した問題。
実際に、簗大臣の地元・栃木3区では、市長が対立候補を支持した自治体の今年度の道路予算が前年度に比べ減っていて、市長が簗大臣を支持した自治体は増えていたことが分かっています。
「私が申しておりますように、(国交省に)働きかけはしてございません」
国交省も…。
国交省 官房会計課
沖本俊太朗企画官
「(担当者は)『働きかけや圧力を受けたことはなかったと思います』と」
なぜ“2市町だけ”?
それでも、まだまだ疑問は残っています。例えば…。
国交省 官房総務課
岩下泰善課長
「那須烏山市と那珂川町において問い合わせをいただきました」
6つの自治体からなる、栃木3区。簗大臣が問い合わせたのは、予算が減らされた那珂川町と那須烏山市だけでした。
簗農水大臣
「那須烏山市と那珂川町の令和8年度の道路予算については大幅にカットしました」(5月24日)
簗大臣の発言とも一致する自治体ですが…。
自民党関係者によると、議員が省庁に予算の問い合わせをする際は、地元すべての自治体について聞くのが一般的で、一部のみ問い合わせることは「極めてまれ」だそうです。
なぜ、簗大臣は2つだけ問い合わせたのでしょうか?
簗農水大臣
「その2つの自治体ということですけれども、日々政治活動をするなかで、地元から、“こういうことがどうなっているのか”という問い合わせを受けます。特に私は比較的時間を置かずに、すぐにそれぞれの関係の省庁にそういった問い合わせをするものですから、地元でそういった問い合わせがあって、その2自治体について確認をしたということだと思います」
「(Q.2つの市町からどのような事業・内容を確認したいと問い合わせがあった?)これまで申しておりますけども、予算の配分状況について、私が国土交通省に確認をしておりますので、そういった話、その問い合わせを受けたと認識しております」
「(Q.“地元の声”を受けて問い合わせたというが、“地元の声”というのは自民党員か)確認できる資料等が残っていないので、明確にはお答えできません。支持者ということです」
佐々木氏を介した理由は
国交省は、簗大臣から問い合わせを受けたのが、当時の佐々木紀副大臣と黒田昌義官房長だったことを明らかにしています。
現在は、総理補佐官を務める佐々木前国交副大臣。簗大臣とは、当選同期で同じ旧安倍派に所属していました。
簗農水大臣
「(Q.(予算の)事実確認は官僚への事務照会にとどまるが佐々木氏を介した理由は)通常、関係省庁に問い合わせをした時に、よく会う議員の関係であれば、例えば“こういう問い合わせを役所にしているからね”と、そういうコミュニケーションはおそらくどの議員でもあると思います」
「(Q.道路の予算削減の話題は)役所に問い合わせをしたことをお伝えしたというだけであります」
名前が挙がった、佐々木前国交副大臣。午後、取材に応じました。
「私が問い合わせを受けた際、簗議員から予算削減の働きかけも圧力もございませんでした。面会して頼まれたという記憶はないので、まさにこういうやり取りで“2市町の予算についてちょっと調べてくれないか”とのやり取りだったと。立ち話です」
「(Q.2つの自治体に限られたことについて)おそらく特にその2つの自治体について関心があるんだなと、私もそういうことよくありますので」
関係者や本人のこうした説明に、国民は納得するのでしょうか?
高市総理が簗大臣に初言及
そんななか…。
高市総理大臣
「自治体の道路関係予算、予算配分の姿勢についてお尋ねがありました」
この問題に、高市総理が初めて言及しました。
公明党 岡本代表
「きのうの政府発表ではあまりに不十分。両自治体(那須烏山市、那珂川町)の道路関連予算が減額された具体的な理由を明らかにしてください」
簗大臣の発言が国会でも取りざたされました。
高市総理大臣
「もうとにかく私の大事な簗ちゃん、私の知恵袋の簗ちゃん、いなかったら大変、本当に大変です」(2月6日)
「お気に入り」とされる簗大臣の問題について、これまで言及してこなかった高市総理。7日、代表質問に立ちました。
高市総理大臣
「国から地方公共団体に対する道路予算の配分は、限られた予算の中、地方公共団体からの要望や事業の進捗(しんちょく)状況、重点配分対象の有無など総合的に勘案して行っており、ご指摘の市、町の道路関係予算についても、こうした考え方に基づき配分されたと承知しています。予算の配分にあたって、政治的な支持、不支持を持ち込まないのは当然のこと。改めて適切な予算の配分を徹底させてまいります」
(2026年10月7日放送分より)
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