
価格の値上げ幅を事前に示し合わせるカルテルを結んだとして、公正取引委員会はビール大手4社への強制調査に入りました。番組が入手した卸売価格の一覧表からは、3社が全く同じ価格で販売する実態が明らかになりました。
【画像】独自入手した缶ビール卸売価格表 去年4月の価格改定時では
“裏会議”で営業担当が密談
7日午後4時前、公正取引委員会の職員4人が強制調査に入ります。段ボールを持って、ビール酒造組合に入ります。
独占禁止法違反の疑いで強制調査を受けたのは、アサヒビール、キリンビール、サッポロビール、サントリーの4社です。
関係者によりますと、4社はビール類を卸売業者に出荷する際の「生産者価格」について、事前に値上げ幅や時期を調整するカルテルを結んだ疑いが持たれています。
毎月第一木曜日に、4社の営業担当者らが顔を合わせる「一木会」と呼ばれる会合が終わった後に集まって、価格などについて話し合っていたとみられています。
今回の事態に4社が加盟するビール酒造組合の関係者はこうコメントしました。
「調査の結果が出ていないので、コメントは差し控えさせていただければと思っております」
缶ビール卸売価格表を入手
番組が入手したのは、去年4月に価格が改定された際、卸売業者からスーパーへ提示された350ミリリットル缶の価格表です。
アサヒスーパードライ、キリン一番搾り、サッポロ黒ラベルが税抜き173円でシェア上位3社が同じ値段。4位のサントリー生ビールは166円でした。
3社の主要銘柄は税抜き229円。サントリー生ビールは219円で店頭販売されていました。
スーパーの仕入れ担当者はこう話します。
「去年の4月に一斉に大手メーカーさんがそろって(値上げ)というのは、今思い返すと変だなと」
「長年やっていると、あまり違和感を抱かなくなってしまっているというのが、正直なところ」
飲食料品で初「犯則調査」
今回行われたのは、裁判所の令状をとって行われる「犯則調査」です。
悪質性が高いと判断され、刑事告発も視野に入っています。飲食料品では初めてのことです。大手ビール4社はこうコメントしています。
「公正取引委員会の調査に全面的に協力してまいります」
(「グッド!モーニング」2026年10月8日放送分より)
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