
秋の味覚として、おなじみの“秋サケ”。今年、深刻な不漁が続いていて、食卓だけでなく、飲食店にも影響が広がっています。
東京都内のおにぎり専門店。
客が必ず頼むというのがサケ。次に人気なのが筋子です。

先月21日、サケおにぎりは100円の値上げ。1個500円となりました。

おにぎり専門店ぼんご 郭鳳云さん
「伝票見ると、全部、筋子とサケ。もう大変です。でも、女将さんが、サケはどうしても提供したいと。サケのないおにぎり屋さんは、おにぎり屋さんではないと」
1個800円の筋子はアラスカ産ですが、そもそも出回る筋子の数が少ないため、続けることができなくなるかもしれません。

おにぎり専門店ぼんご 郭鳳云さん
「仕入れが高いから、これから新物になると、値段が倍になるから、そうすると、おにぎりで1600円で買う人はいない。筋子やめるしかないかな。筋子はいま悩み中」

サケの不漁は、全国的なもので、北海道のスーパーでは、すでに筋子が100グラム、2380円。去年のほぼ倍まで値上がりしています。
漁獲数は、ここ30年で最悪の水準です。

道立総合研究機構によりますと、今年、北海道に戻ってくるサケは、稚魚のころ海水温や海流の変化などが影響して、エサが非常に少なかった世代で、生存率が低くなった可能性があるとしています。
サケの加工工場を訪ねると、スタッフがツブ貝を剥いていました。

大樹漁協 堀内侑樹冷凍工場長
「水揚げがない日が増えてきているので、そんな日は別の作業で、工場を動かしている。いままで10月に別のことをしていることはないですね」
通常ならこの時期、サケで埋まる倉庫も、ガラガラです。

大樹漁協 堀内侑樹冷凍工場長
「(Q.年末のお歳暮の新巻鮭の価格は)倍以上、倍じゃきかない。3~4倍くらいはしてしまうのでは。普段だと、1本1000円するかしないかぐらいの価格だった」
サケの記録的な不漁は、数年先まで影響する恐れもあります。
北海道では、卵を人工的に孵化させ、稚魚を放流するなど保護活動も盛んですが。

十勝釧路さけ・ます増殖事業協会 新出幸哉専務理事
「去年に比べ1万匹くらい少ない。現在4万匹くらい。親1匹から2500の卵がとれるが、その数が減ると、どんどん少なくなってくる。ある程度、とらないと、4年後に影響がある。少ないと4年後も数的には、少ないのではないか」
