
人気のアジフライに異変が起きています。「アジフライの聖地」と呼ばれる長崎県松浦市では、アジの水揚げが今年は4割も減少。この先、私たちの食卓にも影響が広がるのでしょうか。
アジに“心配な事態”が
サクサクの衣に、食べ応えのあるふっくらした身。東京駅の地下街にある「三陽食堂 東京駅ヤエチカ店」では、揚げたてのアジフライを食べ放題で提供しています。
初来店 30代
「(合計)16枚です。おいしかったです」
水揚げ直後の、刺身で食べられる鮮度のうちに冷凍され、現地から送られてくるというこの店のアジ。衣がサクサクで中がふわふわ、とてもおいしいです。
2年前の営業開始以来、店の売り上げは右肩上がりで、去年と比べておよそ20%アップしています。
ところが、人気のアジを巡り“心配な事態”が…。
三陽食堂 東京駅ヤエチカ店
山田知店長
「『アジのたたき』に関しては、不漁の影響を受けておりまして、在庫がなくなり次第、サバに切り替えて提供していく予定です」
ランチタイムに食べ放題で提供している「アジのたたき」。来週にも在庫が底を突くとみられ、それ以降は「サバのたたき」の食べ放題に変える予定です。
海水温上昇で不漁に…
背景にあるのが「アジの不漁」です。
近畿大学 世界経済研究所
有路昌彦教授
「(2月~3月に)海水温が高すぎて、マアジにとってあまり良くなかった。もう一つはクロマグロが日本近海に寄ってきて、捕食者が非常に増えた」
不漁の影響は、店の自社工場がある長崎県松浦市にも及んでいました。松浦市は、アジの水揚げが4年連続日本一で、ふるさと納税の返礼品にもアジフライを用意するなど、市を挙げて「アジフライの聖地」としてアピールしています。
しかし、今年はアジの水揚げが大きく減少。4月から9月までの水揚げ量はおよそ6180トンで、前の年の同じ期間と比べ4割も減っているのです。
松浦市 担当者
「現状では、状況を注視することしかできないかなと思っております」
市によると、このまま不漁が続けばふるさと納税の返礼品が品切れになる恐れもあるといいます。
飲食店や食卓にも影響?
影響は市内の飲食店にも。釣り船で観光客を沖へ案内し、釣れたアジをさばいて提供する「味楽(あじよし)きらく」では…。
味楽きらく 下久保直人代表
「(ここ数カ月の釣果は)芳しくないといった感じですね」
今後、私たちの食卓にも影響が広がるのでしょうか。
有路教授
「ここのところ高水温ではない年のほうが珍しくなってきている。なおかつ世界全体でも水産資源が減っている状況。これから10年~20年を見た時に、かなり真剣に(資源回復に)取り組まないといけない」
(「グッド!モーニング」2026年10月13日放送分より)
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