
夏から秋にかけて群れを作るムクドリが今ピークを迎え、関東の各地で大量に出没しています。周辺の住民が騒音やフンの被害などに悩まされています。
【画像】電線を埋め尽くすムクドリ 足元には…大量のフンの跡 さいたま・大宮区
駅前に大発生 騒音・フン「迷惑」
埼玉県の大宮駅西口で鳴り続ける聞きなれない音。熱を検知する特別なカメラで音がする木を見ると、まるで木に茂る葉のような無数の白い光。
音の正体は、枝の隙間までびっしりと並ぶ大量のムクドリでした。
群れがねぐらに戻る時間帯の映像を見ると、空を覆い尽くすほどの大群が不気味にうごめきます。
ムクドリの飛来が始まったのは、およそ15年前。深刻な騒音やフン害に、市は街路樹にネットを設置するなどの対策を重ねてきました。
しかし、夕暮れ時には突如、おびただしい量のムクドリが集まってきて、電線のところに止まっています。鳴き声もすごいです。
およそ100メートルの電線を埋め尽くすムクドリ。足元には、大量のフンの跡が広がっています。
電線の下を通る歩行者も、頭上が気になって仕方がない様子です。
近隣住民
「とにかくこの鳴き声とフンがすごくて、すごいちょっと迷惑だなって思っています」
近隣住民
「もう転々と。本当に(対策を)やればやるほど場所変えて」
ねぐら集結 騒音や悪臭も
なぜか毎年同じ場所にやってきてしまうムクドリ。そんな厄介者が、今年から居つくようになってしまった場所もありました。
ムクドリがねぐらとしているのは、茨城県古河市の住宅街にある桜並木。
近隣住民
「ひどいですね。臭いとかもしていてうるさいし、ちょっと怖いです」
午後5時ごろ、空にムクドリが集まり始めました。至る所からムクドリが集まってきて旋回し始めています。ぐるぐる回っていますが、回るたびに数が増えてます。
辺りの電線は所狭しとムクドリが密集。ムクドリの襲来からたった5分ほどで、フンを落とされました。
電線の下にあった車のフロントガラスには、9個もフンが落ちてました。
車の持ち主
「きのうの夕方から夜にかけてかな」
たった1日でこのありさま。上空を縦横無尽に飛び回った後、街中の電線をびっしりと埋めるように占拠していましたが、午後5時半になると、ムクドリは示し合わせたかのように電線から飛び立っていきます。
その行き先は、ねぐらにしている桜並木です。
当然、桜並木の下はフンで白くなり、異様な臭いもしています。
近隣住民
「フンとかもすごいんですけど、フンだけじゃなくて、もっと目に見えない小さいフケみたいなのが舞っているから、そういうのもきっと知らないうちに吸っているんじゃないかなというので、ちょっと恐怖を感じる」
深夜も続く騒音被害に…
実は、この桜並木に居つく前は別の場所にいました。
近隣住民
「(Q.この辺りの木は?)今年の夏に飛来してきて、(ムクドリ)対策で切った」
対策のため、8月に剪定(せんてい)しましたが、ムクドリは枝を切った木のすぐ目の前にある電線に移動しただけでした。
さらに、電線に群れを残しながら、50メートルほど離れた桜並木にまでねぐらの範囲を拡大していました。
近隣住民
「(剪定前)玄関側はうるさかったけど、南側の部屋にいればそんな気にならなかった。ここ(木)切っちゃって全域に散らばっちゃってからは、(家の)北にもいるし南にもいるから、余計うるさくなっちゃった」
ねぐらというからには、深夜には静かになると思いきや、午前1時半ごろでも、ものすごいムクドリの鳴き声が聞こえてきます。
手元の騒音計は89デシベル。住民が寝静まった深夜にもかかわらず、パチンコ店内に相当する騒音。一晩中、鳴き続けたムクドリですが、午前5時半ごろには断末魔のような大声を出しながら、一斉に飛び立ちます。風切り音を立てながら一斉に飛び立つと、今度は奥の木から空に吸い込まれるように無数のムクドリが飛び立ちます。
近隣住民
「(夜に)自宅に帰ってくるとこの音が始まって、また朝までっていうのはちょっと精神的にもきつい」
ねぐら付近の飲食店
「1年前にこちらに自分の店舗を構えたんですけど、当初は全然ムクドリとかはいなくて本当に8月ぐらいから騒がしくなった」
店を始めた去年には、なかった光景だったといいます。
「飲食店っていうのもあるので、一番衛生的な面がちょっと心配。結構、羽根が落ちてるとお店の中に入ってきやすくなる。毎日掃き掃除しても追いつかないぐらい羽根が落ちてることが多くて」
音と光で追い払い…攻防
電子音の鳴る棒が近づくと、慌てて飛び立っていくムクドリ。
バーミネックス合同会社
菅谷和三代表社員
「要はムクドリたちにいろんな音を電子音を聞かせて、一番嫌がる・反応がある、そういう音を選んで」
千葉県流山市の流山おおたかの森駅のロータリーで行われたのは、今年2回目のムクドリの追い払いです。
うねりを打って、空を飛び回るムクドリ。次第にロータリーの木々に吸い込まれるように止まっていきます。
ムクドリは8年前から居つくようになったといいます。
「ここを追い払っても、その先で態勢を立て直されてはいけないので、そこまで追っかけて常にパニックの状態を保つようにする」
近くの木に逃げ込まれないよう、3人がかりでロータリー一帯の木に近づけないよう追い払います。
追い払われたムクドリは音がなくなるのを待っているのか、少し離れた上空で旋回。じりじりと木に近づこうと飛び回っていますが、嫌な音を聞き取ると、途端に散っていきます。
「日没から30分経ちましたんで、もう早く寝たいよモードになってますね。なので、木にドーンと突っ込んで寝ようとする鳥が多いです」
辺りが暗くなると、レーザーポインターとフラッシュライトを使い、音だけでなく、光の動きで刺激を与えます。
この日は2時間ほどで、ムクドリの追い払いに成功しましたが、これで終わりではありません。
「今回、強化して4日間やります。そうすると、怖いからこっちに帰ってこない。やっぱり長くここにすみついているようなムクドリっていうのは執着心が強いです。ですから、なかなか逃げない」
(2026年10月13日放送分より)
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