
これから寒くなる冬を前に、灯油の価格が急上昇し、北海道では史上最高値を更新しました。一部で供給の目詰まりが発生していて、政府も対策に乗り出しています。
北海道の灯油価格が史上最高値
15日、札幌市内で始まったのは、国や北海道に対し“灯油価格の引き下げ”を求める署名活動です。
80代
「かなり寒いの我慢している。もしかしたら凍死するかもしれない」
20代
「ガソリンとかも高くなっているので(灯油は)安ければ安いほどありがたい」
今週、発表された北海道の「灯油」、18リットルあたりの価格は2799円で、今月に入り急上昇。
今年2月のイラン攻撃直後に付けた高値を超え、史上最高値を更新しました。去年の同じ時期と比べても550円以上高い水準です。
これは1リットルに直すと、155円ほどですが、コープさっぽろを運営する北海道生活協同組合連合会では、年内にも190円前後になると見通しています。
北海道生活協同組合連合会 中島則裕会長理事
「暖房をつけるか食費を削るか、まさに生死に関わる問題」
すでに連合会が、国に灯油価格の抑制策や低所得者層への財政支援を求める、異例の事態です。一体何が起きているのでしょうか。
補助金投入も…なぜ値上がり?
16日、都内のガソリンスタンドを取材すると、先週、灯油の元売り業者から“ある通知”が届いたそうです。
日東鉱油 藤江茂生所長
「前年に対して100%。『それ以上は出さないよ』と」
こちらの店によりますと、一部の「卸売業者」が例年を超える灯油の注文をしたため、「元売り業者」が安定供給できなくなることを恐れ、“出荷制限”ともとれる要請を行ったということです。
そもそもガソリンや灯油には価格を一定に抑えるための補助金が投入されています。にもかかわらず、なぜ灯油だけ値上がりしているのでしょうか。
経済産業省によりますと、「ガソリン」は店頭価格が170円になるように、毎週、支給される補助金の額を調整していますが、「灯油」は「ガソリン」と同じ金額が補助される仕組みです。
そのため、ガソリンの仕入れ価格以上に灯油の仕入れ価格が上がると、補助金では価格の上昇を抑えきれず、店頭価格が上がる結果になってしまいます。
藤江所長
「灯油に関して、夏場は少なく、冬場だと一気に増える。取引も大きくなって、値段が動く可能性は高い」
政府が対策強化へ
こうしたなか、16日、赤沢経済産業大臣は灯油の価格高騰対策に乗り出すことを明らかにしました。
「灯油は冬季の暖房に用いられるなど、国民生活に不可欠な燃料。対策を強化することといたしました」
現時点で「決して供給不足に陥る状況ではない」としたうえで、卸売業者を経由せず、元売り業者から直接販売するルートを新設するなどの対策も行うとしています。
(「グッド!モーニング」2026年10月17日放送分より)
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