なでしこジャパンの守護神であるGK山下杏也加が、自身のキャリアで最も印象に残るスーパーセーブを紹介。相手のシュートが見えにくい状況で、どのように判断してゴールを守ったのか。その舞台裏を明かした。
【映像】なでしこ山下、見えないシュートを止めた“スーパー神セーブ”(実際の様子)
10月14日放送の『ABEMAスポーツタイム』では、国際親善試合を戦ったなでしこジャパンを特集。日本代表のゴールを守り続けてきた山下に、自身が選ぶナンバーワンセーブを解説してもらった。
2015年に19歳で日本代表デビューを果たした山下は、これまでに90試合でなでしこのゴールを守ってきた。所属するマンチェスター・シティ・ウィメンズでも守護神として活躍し、年間最優秀GKに贈られるヤシン賞の候補者にも選出されている。
そんな山下に番組スタッフがインタビューを実施。山下が選んだのは、2025年2月に行われたアメリカ女子代表との一戦で見せたセーブだった。
ボックス内で細かくパスをつながれ、最後は後方に落とされたボールをティアナ・デビッドソンが左足でダイレクトシュート。ゴール前には複数の選手がいたため、山下にとっては視界が遮られ、反応するのが難しい場面だった。それでも、最後は伸び上がるようなシュートに左手を伸ばし、見事に弾き出した。
このセーブについて、山下は「一瞬、宝田(沙織)選手が重なってボールが見えていない。少し覗いていた」と説明。相手のシュートが見えにくい状況だったことを明かした。
さらに「強いボールが来たら反応できないかもと思いながら、高橋はな選手がファーポストを消してくれていたので、高橋選手の左足から左ポストを消せばいい。そういうイメージでプレーしている」とコメント。味方の守備位置も踏まえながら、相手が狙えるコースを絞り、シュートに備えていたという。
最終的には「ボールが強くなくて、ポンっという感じだったので足を運べば間に合うなと」と振り返った山下。相手のシュートが見えにくい状況でも、味方の位置とボールの強さを瞬時に判断し、冷静に対応していた。
さらに山下は、試合中に「ゾーン」に入る感覚についても語った。「スローモーションに見える。最後まで見えているのと体の状態がいい。どこにでも反応できる準備ができている。波に乗った時にそういう現象が起きやすい」と説明。自身のコンディションが整い、ボールを最後まで見極めながら、あらゆる方向へ反応できる状態になるという。
視界が遮られる難しい状況でも、味方の守備位置からシュートコースを予測し、最後までボールを見極めてゴールを守った山下。卓越した反射神経だけでなく、一瞬の状況判断や準備がスーパーセーブを支えている。本人が語った「ゾーン」の感覚も、世界で戦う守護神の卓越したプレーを理解する手がかりとなりそうだ。
(ABEMAスポーツタイム)
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