
各地で行楽日和となる中、関東から西日本を中心にクマの出没が急増しています。注目したのは7年ぶりの人身被害がおきてしまった愛知県。番組の取材で、7年前の被害との“共通点”がみえてきました。(サタデーステーション10月17日OA)
関東や西日本でクマ出没“急増”
16日、山梨県で撮影された映像。親グマと子グマ合わせて3頭が「カキの木」に登っていたといいます。15日は、山口県で体長およそ1mのクマが捕らえられました。さらに神奈川県でも連日クマが出没し、住宅地にも近い公園の展望台付近が立ち入り禁止に。今週に入り、関東や西日本を中心にクマの出没が続いています。
番組が向かったのは、緊迫度が増す愛知県。
報告 田中昌貴
「クマの被害があった集落の周辺をパトカーが回っています」
豊田市では、警察による見回りが行われていました。3日、山間部にある住宅にクマが出没。11日早朝には近くに住む男性が玄関先でクマに襲われ、右の眼球が破裂するなどの大けがをしました。そんな中、17日もクマが2頭出たという情報が。
小原北町・町内会 片山茂夫会長
「諏訪神社っていう神社があるんですけど、その近くで見たっていう話で」
愛知では出没がすでに60件近くに及び、昨年度を大きく上回るペースとなっています。
独自取材 7年前の被害と“共通点”
愛知県でクマによる人身被害が起きたのは実に7年ぶり。2019年10月。当時60代の女性が自宅近くでクマに襲われ右肩をケガ。ドクターヘリで運ばれる事案が発生しました。
サタデーステーションの取材でみえてきたのは、7年前と今回の事故の“共通点”。当時被害を受けた女性とその家族に話を聞きました。
被害女性の夫
「クマがここにおって、全然気がつかんで(作業を)やっていた。気が付いたら妻に黒いものが。それでクマだってわかった」
被害を受けた場所は、今月男性が眼球破裂の重傷を負った場所から山を挟んでおよそ12キロの場所でした。さらにある共通点が。
被害女性の夫
「目から顔にいったんやけど、クマが滑ったおかげでここの鎖骨(付近)で済んだ」
いずれの被害でも、狙われた場所は“顔”でした。
被害女性の夫
「妻の敵を討ったるってそのあとずっと山を回ったけど痕跡は分からなかった」
市民生活にも影響が出てきています。
現場付近の住民
「出るときはこういう鈴を」
「娘が買ってきた。(商品名の)『ぼる』って追い払うってことや」
カキの木にクマ相次ぐ ドングリ豊作でも要注意
今はクマが最も栄養を蓄える時期。ドングリが豊作とされている地域でも油断は禁物だといいます。
岐阜大学 応用生物科学部 淺野玄准教授
「人里にある食べ物を、カキとかクリとかを容易に手に入れられるということを学習しているクマが一定程度いる。あまりドングリの実りに左右されずに、そちらに目が行ってしまう」
取材した豊田市でも、自宅の敷地などに多くのカキが実っていました。
現場付近の住民
「切らなあかんかもしれん。あんまり(クマが)出るなら。もとから(実が)ならんように」
岐阜大学 応用生物科学部 淺野玄准教授
「成功体験を重ねて学習してしまっている個体はまだ残っていると思われますので、引きつづき警戒が必要かなと思います」
