
年に一度、お得に肉が買える東京・港区の食肉市場まつり。今年は熊本の味が集結しました。7月の地震で被災した馬肉メーカーも出店。復興を目指すなか、予想を超える売れ行きに、うれしい悲鳴が上がりました。
今年のテーマは熊本
普段は関係者しか入れない卸売市場が2日間だけ一般開放され、市場ならではの価格で肉が販売される、年に一度の特別なイベントです。
都内から来た人
「(Q.すごいたくさんのお肉が並んでいますね)めっちゃ買ったね」
「(Q.結構大きいお肉が)年に1回たくさん買うと決めている」
「(Q.これで1000円)すごく安くて、めっちゃお得ですよ。これ500円」
今年で45回目のこのイベント。今年のテーマは熊本です。7月28日、最大震度7の地震に見舞われた熊本県。畜産業にも大きな影響が出ました。
午前8時、トラックから荷物を下ろしていたのは、この日のために熊本からやってきた千興ファーム。箱の中から出てきたのは、熊本県の特産品、馬刺しです。定番の赤身、ユッケ、ネギトロを盛り合わせたお得なセットや、きれいなサシが特徴的な霜降りの馬刺しなど、自慢の商品を準備しました。
千興ファーム 石井亘さん
「1000個くらい持ってきている。デパート催事などで販売する1週間分くらい。2日間でこの量なので、かなり期待して持ってきている」
イベントで馬刺しの魅力発信へ
馬肉の製造・加工を行う千興ファーム。熊本県の馬肉生産量のおよそ半分を担う国内最大規模の企業ですが、工場がある御船町は震度6弱の揺れに見舞われ、被災しました。
石井さん
「私はたまたま商品開発室にいて、急な揺れだったので、横にあった棚とフリーザーがあるが、それに挟まれて動けない状態になって」
幸い、工場内にいた従業員は全員無事でしたが、製造中だった2500万円相当の馬肉はすべて廃棄に。およそ2週間、製造を見合わせざるを得ませんでした。
「売り上げとしても結構2~3割以上(減り)。(販売する)店舗によっては(いまだ)営業できないところもある」
復興に向け、さらに前に進むために、イベントを通して馬刺しの魅力を伝えたいと意気込みます。
大盛況で復興へ一歩
午前9時半、予定よりも30分繰り上げてオープンした市場。あっという間に人で埋め尽くされます。
イベントの目玉、無料試食コーナーは大人気。熊本黒毛和牛のしゃぶしゃぶやモツ煮込みなどが、それぞれおよそ1000食ずつ振る舞われました。
普段からこちらの市場で肉の卸をしている小川畜産興業は、熊本の黒毛和牛を販売しました。
小川畜産興業 高木聡さん
「復興の意味を込めて、いつもより多く販売しようと。うちも今年は3頭(競り落とした)。(例年より)1頭増やしている」
どこもかしこも大にぎわいの市場内。熊本から出店している千興ファームの前も人だかりです。
石井さん
「(Q.すごく並んでいますね)やばい。商品を取りにいかないと足りない」
開場からわずか1時間。ショーケースいっぱいに並んでいた商品は飛ぶように売れて、品薄状態に。急きょ補充に向かいますが、店の前は人、人、人。通り抜けるのも一苦労です。補充を重ねていると。
「思っていた以上に売れていて。お得なセットが完売になって、あすの分は急ぎ取り寄せる」
まさにうれしい悲鳴。復興へ向けた手応えを得るとともに、思いを新たにしました。
「頑張ってねとか、温かい言葉をもらっている。応援してくださる方がいるので、馬刺しの文化を途絶えさせないように、今後も継続していけたらと感じた」
(「グッド!モーニング」2026年10月18日放送分より)
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