展示を見終えて建物の外に出てきた伊達は「すごい、すごい展示だね」とつぶやき、富澤も「これはちょっと、なかなかですね」と言葉少な。伊達は「とんでもない、おびただしい量の人毛、髪の毛が展示されてますね」と明かし、「展示されているだけで2トン?」「もっともっと、3倍も4倍もあった。その髪の毛がね、展示してあるんですよ」と説明した。
さらに伊達は「女性も男性も坊主にさせられたから、髪の毛を使って絨毯だとか、靴下だとか、そういう布製品に髪の毛をね、繊維として使ってたんだよね」と語った。死の選別を経て収容された人々は男女問わず頭髪を剃られ、その髪の毛までもがフェルトや糸、布を作る工業材料として利用されたという。
伊達が「とんでもない量の髪の毛ですよ。2トン」と話すと、同行したアウシュビッツ博物館ガイドのヤレックさんは「これらは一部にすぎません。収容所の解放後には、倉庫から7トンもの人毛が発見されました」と説明。伊達が「7トン!?」と驚くと、ヤレックさんは「これらの毛は、ドイツの繊維会社に販売され、布の製造に使用されていました」と続けた。袋から髪の毛を取り出す当時の映像を見た伊達は「材料。人の髪の毛が材料」と繰り返し、「髪の毛が材料になる瞬間っすよ。ちょっとあんまりちゃんと見れないな」と目を伏せた。
展示を見終えた伊達は「話には聞いてたけど、こうやって物がね、実際あるとなるとね、実際見るとちょっと衝撃、衝撃だよね」と振り返り、富澤も「すごく、すごくリアルになってきますよね。あんな物があるっていうのはね」と語った。伊達は世界中から訪れた見学者たちについて「世界からね、観光客来てますけど、まあ、一言も喋ってないね、基本」と話し、富澤は「言葉が出ない」と応じた。さらに伊達は「じーっと見て、自分の中でこう、難しいけど理解させようとしながら、見てますね」と見学者の様子を伝えたうえで、「苦しいですよ。なんか、だから僕らはこう、伝えなくちゃいけないから、喋りますけど、すごく、苦しいですね、喋るのが」と胸の内を明かした。
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