中古車買い取り「IKKI」トラブル 車はどこに 被害者「信用しすぎた」

中古車買い取り「IKKI」トラブル 車はどこに 被害者「信用しすぎた」
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 埼玉県に店舗を構える中古車買い取り業者による、入金トラブルが起きていることが明らかになりました。番組では被害者に話を聞き、業者が第三者に無断で転売したとみられる車の行方を独自取材しました。中古車買い取り業界でトラブルが相次ぐ背景に迫りました。

【画像】「IKKI」社長は「ノーコメント」

被害者が訪れるも…店舗には数台の車

50代男性
「正直、搾取されたような形」
50代女性
「車を見る度に、嫌な思い出になっちゃった」

中古車買い取りを行う株式会社「IKKI」
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 集まった人たちが口々に訴えたのは、中古車買い取りを行う株式会社「IKKI」による代金の未払いです。

 いずれも、車を売るためにIKKIと売買契約を結び、車を引き渡したにも関わらず、代金が支払われていないといいます。

50代女性
「8月19日に契約をして、27日にお金を振り込みますという書類をもらっています。その日に入らなくて9月8日に払いますと8日も待ってましたが、やっぱり入金がなくて」

 先月ごろからは、連絡もつかなくなっていったといいます。

IKKIの店舗
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 さいたま市にあるIKKIの店舗を訪ねてみると、建物の明かりはついておらず、人影もありませんでした。

「同時に被害者の方が訪ねて来るように」
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近隣の店舗で働く人
「先月の最後の方から、人の出入りも少なくなって、それと同時に被害者の方が訪ねて来るようになって。ひどい時だと、一日に2人、3人とかいらっしゃっていました」

 店舗に残されていたのは、数台の車でした。

売却代金200万円支払われず

 IKKIに引き渡した車はどこに行ってしまったのか。売った人の一人が持っていた、車の位置情報をたどることにしました。

 たどり着いたのは、栃木県内の中古車販売店でした。

「(Q.中古車買取のトラブルの関係で取材をしておりまして、知っていますか)うちもある」

中古車販売店の代表
「後ろにありますね」

栃木県内の中古車販売店
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 販売店の代表の説明によると、IKKIからこの車を購入し、その後、オークションに出品。落札された後に、代金未払いの車だという指摘を受けたといいます。

「我々も(落札の)キャンセル受けるしかないので、キャンセル受けます、車だけは戻ってくる。今代金の回収を求めてるんですけど、(IKKIと)連絡は取れず。解決するまでは置いとくしかないのかなという」

 車を売ったにも関わらず、代金が支払われていない人の手元にも、“行き場を失った”車がありました。

60代女性
「こちらがIKKIの営業担当が代車として置いていった車なんですけど、ずっと置きっぱなしで向こうからの連絡も一切ないので、どうしていいか困ってます」

IKKIに売却
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 女性がIKKIに売却したのは、10年以上、積み立てた資金で購入した車でした。

「2024年に買ったんです。まだそんなには乗っていなかったのですが、介護用の車に買い替えたい事情があって」

代車のみが取り残される
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 夫が病気になったため売却し、介護用の車の買い替え費用に充てる予定でした。しかし、売却代金の200万円は支払われず、代車のみが取り残されたといいます。

「ここを見たら17万キロぐらい走っている車なので、いらない車を置いていったとしか思えない」

 そして13日、IKKI側から「自己破産に着手することになった」という通知が届きました。

「とうとうという感じですよね。多分売買代金の回収は不可能な状態になりそうです」

 この女性がIKKIと交わした売買契約書を見ると、おかしな点がありました。

IKKIと交わした売買契約書
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「振り込みの期日が書いてない。ここなんですけど」
「(Q.空欄ですね?)信用しすぎたなという自分の反省ももちろんありますが、本当に腹立たしい限りなんです」

弁護士「商習慣に穴」

5000万円以上の未払い金
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 番組が取材を進めると、一部の客には買い取り金が支払われていたものの、これまでに少なくとも5000万円以上の未払い金があったことが分かりました。

 代金を支払う意思はあったのでしょうか。番組は、IKKIの関係者に話を聞きました。

「(Q.車の代金を支払う意思はあった?)代表ではないので、そういう話はできないです」
「(Q.詐欺にあたるような意図はなかった?)そういうことはしていないです」

IKKIの社長のコメントは
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 番組はIKKIの社長に未払いなどについて、弁護士を通じて取材を申し込みましたが、「ノーコメント」という回答でした。

 IKKIのトラブルについて取材してきた、自動車生活ジャーナリストの加藤久美子さんは次のように話します。

「50人は被害者としているんじゃないかと思います」

 そのうえで、同様のトラブルが近年多発していると指摘します。背景には、円安によって日本の中古車業者が、海外の業者に買い負けている状況もあるといいます。

海外の業者に買い負けで…
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「日本の中古車業者は仕入れが難しくなって、中小の小規模な中古車店がすごく倒産が増えていますね」

 中古車買い取りトラブルに詳しい弁護士は、中古車業界の商習慣に問題があると指摘しています。

商習慣に問題が
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中古車買い取りトラブルに詳しい
岩佐一基弁護士

「車両や書類っていうのを先に引き渡しを受けたうえで、代金が後払いになるという構造になっている」

中古車の買い取り
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 一般的に売買契約では、商品の引き渡しと代金の支払いを同時に行う「同時履行」が原則とされています。しかし、中古車の買い取りでは、車を先に引き渡し、代金は後日支払われるケースが多いといいます。

「そのため、業者が倒産してしまったなど問題が発生した場合のリスクは、一般の消費者の方が一方的に被る不均衡な構造になっている」

 消費者を守り、こうしたトラブルを防ぐためには、業界の自主規制だけでは限界があるといいます。

「不動産の取引などの法律を参考にした、別途の法律を制定するなどのアップデートが必要では」

(「グッド!モーニング」2026年10月19日放送分より)

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