試合終了直前、3ラウンド2分59秒で終了のゴングと同時に炸裂したカウンターでの左ハイ。痛恨のダウン1つが明暗を分けた残酷すぎる結末に「勿体ない」「これは悔しすぎる…」などの声が相次いだ。
10月17日、後楽園ホールで開催された「RISE202」で、王希(EX ARES)と天翔人(TARGET SHIBUYA)の10代対決が実現。天翔人が3ラウンド判定勝ちを収めた。ほぼ互角の展開のなか、勝敗を分けたのは3ラウンド終了のゴングと同時に放った左フックに合わせたカウンターでの左ハイだった。
16歳の王希は、2025年に登竜門大会RISE Nova Aクラス-55kgで優勝。今年7月のRISE200でプロデビューしたが、谷田貝海吏に惜しくも判定負けを喫し、今回が再起をかけた2戦目となる。対する19歳の天翔人は、父と親子でBreakingDownに参戦した経歴を持ち、今回がデビュー戦だ。
1ラウンド序盤は互角の手数で拮抗。王希が左ミドルを連続でキャッチして左ストレートを返し、さらにロープ際に押し込んで強い左フックや右ストレートで主導権を握った。
2ラウンドも王希がプレッシャーをかけ続けるが、天翔人は距離を取りながら左フック、前蹴り、ミドルを徐々に当て始める。その落ち着いた戦いぶりを、ABEMA解説の一馬は「デビュー戦とは思えない修正力」と称賛。カウンターの左ミドルから近距離で左右のフックを打ち込み、終了間際には2度グラつかせて盛り返した。
3ラウンド開始直後、王希の右ストレートに天翔人も左ストレート、左ハイで応戦し、アグレッシブな攻防となる。天翔人はプレッシャーに下がりながらも、左ロー、ミドル、右アッパーとバリエーションのある攻撃を見せる。中盤は前に出続ける王希が攻勢を強めるが、右ストレートはなかなか当たらない。
最終盤、王希が飛びヒザからの連打。しかし天翔人は冷静に体を入れ替えて右アッパーを返す。残り10秒、王希が右ストレートを連続で当てて最後の猛攻を仕掛けるが…終了のゴングと同時に王希の左フックに対して天翔人の左ハイがカウンターで炸裂。王希が腰から崩れ落ちた。
一瞬ヒザをついてすぐに立ち上がるも、足が前後にもつれて両手がマットへ。レフェリーはダウンを宣告してカウントを数え始める。立ち上がった王希がファイティングポーズを取ったところで試合終了となった。
3ラウンド2分59秒までは拮抗した展開。「ドローかな」と呟くのとほぼ同時に飛び出した戦慄の左ハイに、ファンからは「まじかw」「勿体ない」「ゴングと同時」といったコメントが並んだ。
判定は3-0で天翔人の勝利。ABEMA実況の齋藤寿幸アナウンサーが「3者が29‐27、あのダウンが無ければどうなっていたか判らないという感じです」と伝えると、一馬も補足するように「1ラウンド目は王希選手。2ラウンド目は天翔人選手。3ラウンドはダウンを取っての差でしたね」と大接戦を総括した。
最後の1秒で痛恨のダウンを喫して敗れた王希は、泣きながら退場していく。その姿に、ファンからは「あれが無きゃドローだったのか」「これは悔しいだろうな」との反応。一方、土壇場で勝利を引き寄せた天翔人には、「ぎりぎりでダウンを取るとは持ってる」「素晴らしいデビュー戦」と称賛と期待の声が上がった。
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