【独自】相次ぐ大雨影響で計23人死亡の千葉 3割超の自治体「避難情報」発令基準の見直し検討 台風25号の被害から1カ月

【独自】相次ぐ大雨影響で計23人死亡の千葉 3割超の自治体「避難情報」発令基準の見直し検討 台風25号の被害から1カ月
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千葉県の全54市町村のうち、3割以上にあたる19の自治体が避難情報を発令する基準の見直しを検討していることがANNの取材で明らかになりました。

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■2カ月で2回の記録的な大雨甚大な被害に

大網白里市
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8月の千葉豪雨では、千葉市で1時間に降った雨の量が115ミリと観測史上1位を更新し、9月の台風25号では船橋市で48時間の降水量が393.5ミリと観測史上最大になるなど、2カ月に2回記録的な大雨に見舞われました。

千葉豪雨と台風25号により県内の各地で冠水や土砂災害などが相次ぎ、合わせて23人が死亡しました。(千葉豪雨で13人、台風25号で10人)

■自治体が独自に「避難情報」発令

内房線の被害
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気象庁は5月から新たな防災気象情報の運用を始め、千葉豪雨では全国で初めて「レベル5大雨特別警報」を発表しました。

その後、県内19の市町村が避難情報の「警戒レベル5緊急安全確保」を発令していました。

一方、台風25号の際、県内では気象庁から「レベル5」の発表はありませんでしたが、市原市、君津市、袖ケ浦市、佐倉市、山武市、大多喜町は独自の判断で「警戒レベル5緊急安全確保」を発令していました。

■度重なる大雨で「避難情報」発令基準を見直すか

アンケート形式で実施
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ANNは千葉県の自治体が「避難情報」を発令するにあたって、

1:現在、レベルごとに明確な基準はあるか
2:8月と9月の大雨を受け基準の見直しを検討しているか
を調べることにしました。

調査は、千葉県の全54自治体(37市16町1村)を対象に10月7日から20日の間、設問を記した用紙を送付しメールないしFAXにて返信を受けるアンケート形式で実施しました。
全自治体から返答はありましたが、館山市と酒々井町は「災害に対応しなければならない」ため回答出来ないとしました。

■3割超の19市町が見直し「検討」

アンケート
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アンケートの結果、50市町村が明確な基準を設けているとしました。

また、全54市町村のおよそ35パーセントにあたる19の自治体は発令基準の見直しを「検討する」または「したい」と回答しました。

千葉豪雨と台風23号で死者が出た合わせて13の自治体でみると、過半数の7つの市町にのぼっています。

一方、検討しないとした自治体からは「専門家による助言など複数の手段での対応が必要と考えるため一律の見直しは行わない」などの声がありました。

◆「検討」と回答の19市町
千葉市(千葉豪雨で6人死亡)、袖ケ浦市(台風25号で1人死亡)、印西市(台風25号で1人死亡)、市川市(千葉豪雨で1人死亡)、柏市(千葉豪雨で1人死亡)、八千代市(千葉豪雨で1人死亡)、長柄町(台風25号で1人死亡)、船橋市、成田市、東金市、白井市、匝瑳市、香取市、我孫子市、鎌ケ谷市、芝山町、横芝光町、睦沢町、白子町

■方向性や時期など詳細

千葉市
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千葉市
「今後見直しを検討しているが、詳細については決定していない」

袖ケ浦市
「避難情報等の状況判断指針は、国や気象庁等において最新の情報発表や気象に関する知見の更新などがあった場合などは、必要に応じて市の指針を更新をしている」

印西市
「避難情報の発令基準については、気象庁が定める基準に準じて運用しているところだが、当時の気象情報や河川水位、現地の状況、今後の気象予測、警戒レベルなどを総合的に勘案し、状況に応じて、早期の避難情報発令も含めて判断することもあると認識している。
このような考えも含め、地域防災計画の改訂に合わせて検討することを考えており、開始時期等については、現在のところ、示せるものはない」

市川市冠水
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市川市
「避難情報の判断について、気象状況の変化により、台風の進路予測、短時間に集中して降る大雨、線状降水帯への対応のため、判断基準の項目を増やす方向(例えば10分間雨量値等)で見直しを検討し来年の出水期までに開始したいと考えている」

柏市
「近年頻発・激甚化する局地的大雨や気象状況を踏まえ、判断材料となるデータ種類の精査を行い、より早く判断できるようにする」

八千代市
「線状降水帯直前予測や線状降水帯発生情報の基準への反映(国・県の動向や線状降水帯情報の確度等を考慮し、反映の必要性や要領等について検討予定)」

長柄町
「気象庁の『新たな防災気象情報』と整合のとれた避難情報の発令基準とし、来年度(令和9年度)から開始したいと考えている」

船橋市
「千葉豪雨等の検証も行ったうえで、適切な発令ができるよう、来年の出水期までに見直しを行いたい」

印旛沼周辺
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成田市
「気象庁の「新たな防災気象情報」の運用に伴う修正を実施予定。また、管理者が印旛沼等を水位周知河川とした場合、これについて修正をしたい」

東金市
「今回は、レベル3が発表されずにレベル4が発表されたため、対応が困難であった。災害対応が終了し次第、検討する」

白井市
「毎年、白井市地域防災計画の見直しを行っており、翌年度から改正した白井市地域防災計画に基づき実施している。今年度中に基準の見直しの必要性を含め検討する」

匝瑳市
「新しい防災気象情報の内容を反映させる方向。時期は来年度以降の予定」

香取市
「新たな防災気象情報に合わせた基準に見直したい。(次年度の出水期)」

我孫子市
「新たな防災気象情報に対応した避難情報発令基準等の修正を来年度実施予定」

鎌ケ谷市
「今回の千葉豪雨や台風第25号の検証を踏まえて、今後、避難情報の発令基準等について見直し等の必要性についても検討したいと考えている」

芝山町
「令和8年8月の千葉県内の大雨および同年9月の台風25号による被害などを踏まえ、近年の気象災害の激甚化・頻発化に対応するため、避難情報の発令基準や判断体制について、必要に応じて見直しを検討していきたいと考えている。具体的には、気象情報や河川水位の情報収集・分析体制の確認、避難情報を発令するタイミングの適切性、関係機関との情報共有および住民への周知方法などについて検証し、より迅速かつ的確な避難情報の発令につなげていくことを検討する。開始時期については、今回の災害対応の検証や国・県の動向などを踏まえ、必要な事項から順次検討していく」

横芝光町
「新たな気象情報が5月に発表されたため、町が策定している地域防災計画を見直したい」

睦沢町
「今年度、地域防災計画の改定を進めており、その中で改めて検討をする」

白子町
「千葉豪雨以降の対応において「2」で列挙した基準(現在の基準)に加え、以下の2点について追加した。立ち退き避難に伴う危険性(夜間・降雨による視界悪化、道路冠水による事故リスク等)が高いと判断した場合、防災気象情報の警戒レベルに関わらず、周囲の状況に応じた安全確保を呼びかけるよう検討し、千葉豪雨以降の対応において適用している。排水機場に機能停止が発生した場合に避難指示(避難対象区域、避難場所)を発令するよう検討し、台風25号以降の対応において適用している」

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