
大型で強い勢力の台風30号です。23日から24日にかけて沖縄に最も近付く見込みです。気象庁は、沖縄県に「線状降水帯」の予測情報を発表しています。そして台風はそのあと週明けにかけて九州から本州にも近付く見込みです。
台風30号 沖縄に接近
23日昼過ぎから24日明け方にかけて線状降水帯の発生予測が発表された沖縄県の宮古島地方と八重山地方。
石垣島では、現在も時折体がもっていかれそうになるほどの強い風が吹いていて、台風の威力を肌で感じます。また、通りのほうを見てみると、植えられているヤシの木が風にあおられ、大きく揺れているのも確認できます。石垣島では引き続き暴風や線状降水帯発生への厳重な警戒が必要です。
竹富町では「レベル4高潮危険警報」が発表されており浸水被害が発生する危険が非常に高まっていて、厳重な警戒が必要です。
厳重警戒 台風対策進む
22日の石垣島。観光が大きな産業でもあるため、警戒感が高まっていました。
石垣市内のホテルです。台風30号の接近に伴い、強風による飛来物に備え、台風対策が進められています。
ホテル支配人
「今年はすごく台風が多くて、また今回は規模が大きくて危機感をすごく感じております。以前は車が横転したりとかする風であったので、そこを呼びかけて注意していただければ」
22日は石垣島で最大瞬間風速31.6メートルを観測。ホテルは、備えを急いでいました。
空港では欠航が相次ぎ、23日は終日、全便の欠航が決まっています。
大阪からの観光客
「結構前から計画していて、まさかこんな時期に台風が来るとは思わないんで」
道路冠水や停電も
気象庁の担当者
「台風の中心付近が接近する先島では、あすからあさってにかけて最大風速40メートルの風が予想されている。40メートルという風は走っているトラックが横転するような風。厳重に警戒していただきたい」
23日、非常に強い勢力で先島諸島に接近した台風30号。衛星画像を見ると目がハッキリと見えるほどで、23日から24日にかけて沖縄に最接近します。
22日夕方、沖縄本島は滝のような大雨に襲われました。気象庁はうるま市に一時、「レベル4土砂災害危険警報」を発表。
さらに沖縄市では、激しい雨によって道路が冠水。
ホテルの従業員
「(Q.雨が強く降っていたのはいつ?)午後4時~5時くらい、かなり激しい雨」
そして午後6時ごろ、先島諸島の一部が暴風域に。
暴風警報が発表されてからおよそ4時間が経過した石垣市内です。現在ホテルの外にいますが、風も強く雨が激しく降っている様子が確認できます。
風や雨による停電も断続的に発生しています。沖縄電力によると、23日午前7時現在、八重山地方では1760戸が停電中です。
激しい雨は宮古島でも…。22日午後11時すぎ、気象庁は宮古島にレベル4土砂災害危険警報を発表しました。(すでに解除)
過去にも甚大被害
この時期の台風は注意が必要です。その理由は…。
10月は、海水温が高い状態が続いているため、勢力が発達しやすく、さらに秋雨前線を刺激し、広い範囲に大雨をもたらすことが多いためだといいます。
これまでにも…。
98人の死者を出した2019年10月の台風19号。上陸時は「大型で強い勢力」の台風でした。横浜では最大瞬間風速は43.8メートル。
長野県では新幹線の車両センターが冠水しました。車体の半分近くが水につかっています。
さらに被害は、東京、神奈川を流れる多摩川でも…。夕方すぎ、川が氾濫。一帯に水があふれました。近くの二子玉川駅周辺でも水が住宅やショッピングセンターに流れ込み、消防には住民からの救助要請が相次ぎました。
対岸にある川崎市の住宅街では、辺り一帯が冠水状態。タクシーの車体は半分まで水につかっています。
住民
「(Q.大丈夫ですか?)大丈夫ですね。今2階に逃げているので」
この台風19号の影響で多くの死者が出たほか、住宅被害9万1000棟以上と甚大な被害になりました。
温帯低気圧に変化後も油断できず
このあと台風30号は、来週には、温帯低気圧に変わる予報ですが油断はできません。
2024年9月、石川県輪島市などに「能登豪雨」をもたらした台風14号。温帯低気圧に変わった後も大雨を降らせました。
当時、珠洲市の情報カメラに映っていたのは、激しい雨とジワジワとにじむように出てきた水。
能登半島付近に停滞していた秋雨前線に“台風由来”の湿った空気が大量に流れ込んだため、線状降水帯が発生。長時間、大雨が降り続きました。
輪島市では観測史上最大となる1時間に121ミリの猛烈な雨を記録。事前の予想を大きく上回る雨量でした。
能登豪雨による被害は死者21人、負傷者47人、住宅被害およそ1900棟とされています。
被災地・熊本にも台風迫る
地震発生から、まもなく3カ月を迎える熊本にも台風が迫っています。
大きな被害を受けた八代市は、今も爪痕が残ったまま。
自宅が倒壊し、今も家族3人で屋根付きのスペースで“軒先避難”を続ける宮瀬一誠さん。
「(Q.ここで料理している?)そうです、そうです。中から持ってきたんです」
台風で暴風雨となれば、この場所もどうなるか分かりません。さらに、心配していたのが、台風による風でがれきが飛んで周りに迷惑をかけないかということです。
「がれきが、やっぱり近所の人たちのところに行くとちょっと」
八代市では、市民からの公費解体への申し込みが現在およそ1900件。今は準備が進められている段階で、工事の着手はこれからです。
二次被害防ぐため対応急ぐ
台風による二次被害が懸念される中、災害支援団体が住民から寄せられた依頼に対応していました。
災害エキスパートファーム
浅沼馨共同代表
「台風がこのあとどうなるか分からないとなると、話が変わってくる。じゃあ急いでやろうかと」
解体の依頼をした吉原さん。自宅が全壊したため、福岡の娘のもとに避難していましたが、現在は近くのアパートを借りて生活しています。
2階部分が崩れ、隣の敷地の物置小屋に倒れかかってしまいました。中から見ると、天井が抜けて空が見えます。
吉原正利さん
「台風が来たら被害がまた」
妻・貴代美さん
「どうにかして、隣にご迷惑をかけるといかんということで」
この日は、宮崎市から消防士3人が解体作業に参加。
宮崎市の消防士
林崇大さん
「(Q.消防として応援に?)消防というよりは一般ボランティアとして来ている。一般ボランティアではできない消防の知識を使える、より危険な場所でのボランティアということで、このタイミングで来させてもらっています」
台風で被害を拡大させないよう、接近前に撤去に駆けつけました。
正利さん
「やってもらって本当に良かった」
貴代美さん
「本当にありがたい」
台風への備えは、こちらでも…。
仮設シャワーが風で倒れないように、ロープでしっかりと固定します。
災害NGO結
前原土武代表
「車中泊じゃないけど、軒で生活している人もいる」
台風が来る前に、20カ所以上を回り点検します。
「災害からどうにか今頑張って、前に進んでいるところなので、そこで被害が出ないように、どうにかしたいし、できることは今のうちからやりたい」
(2026年10月23日放送分より)
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