着実に進む“要塞化”…韓国に向けられた砲口“南北軍事境界線”で緊張高まる

着実に進む“要塞化”…韓国に向けられた砲口“南北軍事境界線”で緊張高まる
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北朝鮮は軍事境界線付近で、韓国側に向けて自走砲を配備しました。中国・ロシアとの結びつきを強める北朝鮮の軍事的脅威が高まっています。

【画像】“要塞化”進める北朝鮮

韓国に向けられた砲口

曇り空の韓国・北朝鮮の境界には今、変化が起きています。

自走砲
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岩本京子
「北朝鮮を対岸に臨む展望台です。北朝鮮側には自走砲とみられる車両3台が配置されているのが確認できます。いずれもこちら側を向いています」

4日ほど前に設置されたとみられる自走砲は、境界沿いに3台。兵士も多数配置され、砲口はしっかりと韓国側を向いています。

観光客
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観光客
「近過ぎて本当に危険な気がします。軍の兵役についていたころを思い出します」

「1つ間違えば局地戦も起こりかねない深刻な状況なんですね」

非武装地帯をめぐって起きた“衝突”
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緊張が高まったきっかけは先月、非武装地帯をめぐって起きた“衝突”です。敷設されていた地雷で、韓国軍兵士3人がけがをしました。初期の調査から「北朝鮮によるものである可能性が高い」としてきた韓国。

韓国国防省 合同参謀次長
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韓国国防省 合同参謀次長
「負傷者の体内から摘出した破片と、過去に回収された北朝鮮製の地雷と比較鑑定した結果、同一であるという事実を再確認しました。我が軍は北朝鮮に対し、地雷爆発で負傷した韓国軍将兵へ心からの謝罪を行うとともに、休戦協定に違反して設置した地雷を直ちに撤去するよう強く求めます」

「休戦協定違反だ」という韓国に、北朝鮮は…。

金与正氏
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金与正氏
「今回も韓国の武装したごろつきが根拠のない結果をつくりあげ、我々に対する政治的・軍事的挑発を『正当化する名分』を作り出している」

“要塞化”進める北朝鮮

軍事境界線付近
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北朝鮮は3年ほど前から「韓国は敵国」だとして対決姿勢を明確にしてきました。2028年までには境界の“要塞化”を完了するとしていて、今回の自走砲配備は、その一環でもあります。ただ、そもそも自走砲は前面に出てくるものではなく、中距離砲撃で後方から前線を支援する兵器です。

専門家は…。

韓国国家戦略研究院 ムン・ソンムク センター長
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韓国国家戦略研究院 ムン・ソンムク センター長
「後ろにこっそり隠れて奇襲攻撃を仕掛けるべきなのに、北朝鮮が公然と見せびらかしているのは“対決するつもりはないが、北朝鮮を刺激しないでくれ”“衝突が起きないようにしてくれ”と訴える気持ちが強いと思います」

礒崎敦仁教授(※崎=たつさき)
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慶応義塾大学 礒崎敦仁教授(※崎=たつさき)
「(北朝鮮は)韓国の支援を全く必要としていない。徹底的な敵国として統一を捨て、韓国を主権国家として認める。代わりに、北朝鮮も主権国家として認めろというのが韓国への要求だが、韓国はそれをのまない。様々な要求を上から目線で出してくる不満もあり“国境”を要塞化し、(半島の)北半部を守ることをやっている」

ロシア“特需”で経済成長も

ロシアとの関係の変化
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「韓国の支援は必要ない」そうなった理由の1つは、ロシアとの関係の変化です。いまやロシアは、ウクライナとの戦闘で、北朝鮮の存在は必要不可欠です。戦地への派兵や兵器売却による特需が、北朝鮮経済を潤わせています。

戦争特需
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首都・平壌。家庭の電気はソーラーパネルで賄っていたのが、きらびやかなイルミネーションに彩られ、電線から電気を供給していたバスも、いまや無縁の存在に。ビアホールには人がつめかけ、輸入ソーセージなど豪勢な肉が並んでいました。

平壌
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韓国の推計によれば、北朝鮮の去年のGDPは3.5%増。地方都市に行けば状況は異なるものの、好調な経済状況がうかがえます。

慶応義塾大学 礒崎敦仁教授
「中国のみならず、ロシアとの関係も非常に良好な中、軍事力も着々と強化してきたため、韓国に対しても堂々と自分の主張ができている。北朝鮮は自信を深めている。トランプ大統領への名指し批判や、ICBMの発射は控えている。北朝鮮は、トランプ大統領が大幅に譲歩してくるか見極めている段階」

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